情報科学屋さんを目指す人のメモ

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机にトラックボールを埋め込みたい→キーボード高架化

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今回は、トラックボールを机に埋め込みたいと思ったらこうすればいいよね、という実践例を紹介します。「それじゃない!こんなトラックボールを作って欲しいんだ!→試作してみた」の続編です。

Before : 地下化したいトラックボール

地下化したいのは、下の画像のトラックボールで、「それじゃない!こんなトラックボールを作って欲しいんだ!→試作してみた」で試作したものです。

キーボード手前に、TM-250を分解して取り出したボール・カップ・基盤・ケーブルなどを配置しています。

なぜ地下化したいのか

ボールの位置は、分解前のTM-250と同じにできればベストです。すると、ボールの適正位置はもっと上(キーボード側)のはずです。

なぜもっと上にしないのかというと、キーボードとボールカップおよび基盤が干渉してしまい、これ以上キーボードとボールを近づけられないからです。これでもできるだけ上に配置しているのですが、本当ならもっと上に移動するべきなのです。

干渉しているのは、ボールのてっぺんより下の部分なので、ボールが地下化されれば、干渉範囲を小さくでき、もっと近くに配置できるはず、というわけです。

「地下化」→「穴を掘る」 ではない

したがって、ボールを地下化できれば、配置の自由度が上がる(z軸方向含め)はずなのですが、「机に穴を掘る」というのは簡単ではありません。

ここで今回注目すべきは、「地下化する」が目的ではなく、「キーボードより低くする」が目的である、というところです。つまり、

ボールの位置を低くできないのならば、キーボードの位置を高くすればよい

のです。

キーボードを「高架化」しよう

ただし、キーボードの下にトラックボールの基盤やカップを滑り込ませるためには、ただキーボードを「高く」するだけではなく、キーボードを「高くして、キーボード下に空間を確保」する必要があります

というわけで、キーボードを高架化することにしました。

(普通、「高架化」という言葉はかなり対象を限定して使われる言葉のようですが、道路の高架化が高架下の利用を目的としていたりするところが似ているので、こう呼んでみます)

After : 実際にやってみた

実際にキーボードを高架化して、トラックボールをキーボード下にめり込ませる配置をしてみたのがこちら。

高架化したことによって具体的にどの干渉を回避したのか

どこが変わったの?と思ってしまう画像なので、比較画像を用意しました。高架化前後の違いを表した画像がこちらです。緑で囲まれた部分が、高架化前の画像です。

(1)カップの出っ張りを回避

(1)の出っ張っている部分が干渉するのを避けています。

(2)コンデンサを回避

カップに直結している基板上のコンデンサが干渉するのを避けています。

高架化の方法

実際どのように高架化しているか紹介します。

まず、底面奥にあるツメを立てて柱として、キーボード奥を高くしています。手前側は、2つのペットボトルキャップの銘柄が印刷されている面同士をガムテープを使って貼り合わせたものを1つの柱として、もともとのキーボードのゴム脚の部分(2カ所)に挿入して高くしています。

また、それらの柱(前後2本ずつ、計4本)を直接机に立てるのではなく、厚み5mm程度のマットの上にのせることで、タイピングによるキーボードの位置ずれを抑えています(マットは前から敷いていました)

緑色の線がおおよそのキーボード底面の位置なので、それより下の部分が地下化された部分となります。ボール全体が埋没していることがわかります。

使用感

キーボードを高くしたことで、垂直方向の位置は遠ざかり、水平面上の位置はキーボード側に近づいています。右手親指の付け根と、ボールとの位置関係が大きく変わりました。

これによってボールが低くなって違和感が出そうですが、自分はつまみ持ちなので、普段よりさらに手の甲が高い位置になっただけで、そんなに違和感なく使えています。むしろ、ボールを軽く動かせるようになって良い感じです。

また、ホームポジションとボールとの間の右手親指の移動が非常にスムーズにできるようになりました。今までは、ボールに親指を移動するときに若干親指を折りたたむ必要があってちょっと使いにくかったのですが、これでかなり使いやすくなった印象です。

ちなみに、クリック・ホイール用のマウスや、リストレストの位置も、キーボードの高架化に合わせて高くしてあります。

また、この柱の作り方だと、キーボード奥の方が低くなります。ツメを立てることで奥を高くできるキーボードが多いことから、「それは使いにくいのではないか」と思う人も居るかもしれませんが、キーボードの奥が低い方が人間工学的に~みたいな話もあるそうなので[要出典]、そんなにセオリーから外れているわけではなく、実際に使ってみて悪くないです(ちなみに、キーボードで入力している最中は、リストレストから手首を持ち上げて入力するのが鉄則です。リアフォユーザは説明書参考のこと)

意外な効果

キーボードを高架化したことにより、空中配線ならぬキーボード下配線ができるようにました。

試してはいませんが、基盤すらキーボード下に押し込めるので、M570でも基盤側を改造したりすることなしに、うまくキーボードの近くにボールを配置できる可能性が出てきました。

注意点(2012/05/31追記)

クリック用に使っているマウスのセンサー部分に空間が空かないように、何かでふさいでしまってください。そうしないと、マウスカーソルが微妙に動いてしまうことがあります。

ボールをしっかり固定しないと、使い心地が悪くなるので、ボールをしっかり固定した後、キーボードとマウス側を動かすようにするとボールの位置を微調整しやすいです。

感想

今まではボールの位置の自由度が前後・左右・回転の3つだったのですが、さらにそこに高さが加わり、どの位置がよいのかの調整がより複雑になっています。しかし、できるだけ元のTM-250の配置に近づくように調整すれば、割と簡単に調整ができます。

ちなみに、もうこの高床式キーボードにしてから一ヶ月くらい経つのですが、今のところ致命的な問題はなく利用できています。そろそろもっとばちっと固定してしまいたいです。

今後

手元を離れていた半田ごてやら、使いやすいニッパーやら、プラスチックに穴を開ける道具やらが手元に戻ってきたので、これで今までできなかったことがいろいろできそうです。ただ、それらを利用すると言うことは、元に戻せないことを意味します。そして、現在使っているTM-250(ST-65UPi)を今から追加調達するのは難しいので、壊してもよくて、誰でも簡単に入手可能なM570でいろいろやるほうが現実的なのかなぁ、と思ったりしています。

というか、こういう商品がもとからあったらなぁ。。。

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