Excel 2013 の遅いアニメーション表示を無効化する方法

特に分かりやすいのが、Excel 2013です。

Excel 2013を起動し、適当なセル（マス目）を選択してから、また別のセルを選択してみてください。すると、選択中のセルを表す囲みが、ゆっくりと移動するのが分かると思います。

こういうリッチな表示がトレンドかもしれませんが、なんとなく遅く感じます（自分はそんなに嫌いじゃないけど、嫌いな人が多そう）。

実は、オプションをいくら探しても、「アニメーションを無効にする」という設定はありません。実は、レジストリの変更が必要なようです。

以降で、レジストリの変更による設定方法を紹介します。

※レジストリの変更は危険を伴うので、いつも以上に自己責任であることを認識して作業してください

レジストリを簡単に書き換えられるように.regファイルを作ったので、まずはその実行方法を紹介します（Windows 7 64bit + Office 2013、 Windows 8 64bit + Office 2013 で検証済み。Office 2013がインストールされていない環境では実行しないこと）。

まず、 「office-2013-disable-animations.reg_.txt」を右クリックからダウンロードした後、「office-2013-disable-animations.reg」というファイル名に変更してください（※右クリックから「名前を付けて保存」するときに拡張子を.regに書き換えてしまうと、「一般的にダウンロードされておらず、危険を及ぼす可能性があります」と表示されてダウンロードできなかったりします。ダウンロードしてから名前を変更しましょう）。

このようにして作成した.regファイルをダブルクリックして実行します。

※このとき、「発行元を確認できませんでした」「次のプログラムにこのコンピューターへの変更を許可しますか？」「情報を追加すると、値が変更または削除されてしまい、コンポーネントが正常に動作しなくなることがあります。」などと表示されます。実行しても良い場合。「実行」や「はい」と答えてください。

これで、Office 2013のアニメーションが無効化されます。この設定の変更は、次回のExcel（など）の起動時から有効になります（再起動不要）。

やっぱりアニメーションを使いたいと思ったら、 office-2013-enable-animations.reg_.txt をダウンロードして、先ほどと同様に.regに変更してからダブルクリックして実行してください。無効化設定を無効化します。

無効化用.regファイル（office-2013-disable-animations.reg）の中身はこうなっています。

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Common\Graphics]
"DisableAnimations"=dword:00000001

有効化のほうはこちら。

Windows Registry Editor Version 5.00

[HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Common\Graphics]
"DisableAnimations"=dword:00000000

regeditを起動して（Windowsに付属しているツールで、名前を指定して実行などから起動できます）、「HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Office\15.0\Common\Graphics」に、「DisableAnimations」というDWORD値「1」を追加することで、アニメーションが無効化されます。

ちなみに、「Common」まではインストール直後から存在していますが、「Graphicsキー」は存在していないので、右クリックからキーを追加して、Graphicsという名前にします。そして、Graphicsの中に「DisableAnimations」を作成してください。また、このDWORD値を「0」にしたり、削除すると、アニメーションは再び有効になります。

• [Tip] Improve Microsoft Office 2013 Performance by Disabling Unnecessary Animations - Tweaking with Vishal レジストリの変更内容はここを参考にしました。

Excelでセルの値を変更して確定したときに、影響を受けたセルが短い時間差の後に更新されるアニメーションが結構好き。