情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

Cドライブの入ったHDDやSSDを交換する方法メモ

Windows (485) Windows 7 (61)

Windowsのシステムディスク(CドライブがあるHDD/SSD)を交換して容量を増やしました。その手順をメモしておきます。

この方法を使えば、ノートPCのSSD換装もOSを再インストールすることなく、簡単に出来そうです(ハードウェアが一致しないとかでなにか言われそうだけど)。

間違えて意図しないディスクがフォーマットされないように気を付けてください。

用意するもの

用意するものは、外付けHDD(システム以外のディスク)です。

交換したディスク

「Intel SSDSA2M080G2GC 80.0GB」から「Intel SSDSC2CT180A4K5 180.0GB」への交換です。80GBだと、システムディスクとして小さすぎました。

手順

以下、手順です。はじめにディスクイメージを作成→SSDの入れ替え→Windows 7ディスクから起動→ディスクイメージを復元→パーティションの拡大の順に行います。

ディスクイメージの作成

「コントロールパネル」を開いて、「システムとセキュリティ」にある「バックアップの作成」を開きます。

すると「ファイルのバックアップまたは復元」が開きます。すると、左のメニューに「システム イメージの作成」が表示されるので、それをクリックします。

「バックアップをどこに保存しますか?」と表示されるので、「ハード ディスク上」から、用意した外付けハードディスクを選択して、「次へ」をクリックします。

次に「どのドライブをバックアップに含めますか?」と聞かれるので、「システムで予約済み(システム)」と「(C:) (システム)」のみにチェックが入っていることを確認して、「次へ」をクリックします。

最後に必要なサイズが表示されるので、それを確認して、「バックアップの開始」をクリックします。

ここまで「フォルダ指定」がありません。つまり、バックアップ先のフォルダは指定できませんし、バックアップ元のフォルダも指定できません(バックアップ先はディスクのみ指定可能で、バックアップ元はそもそもイメージバックアップ(ディスク丸ごとバックアップ)なので、こちらもディスクのみが指定可能です。バックアップファイルは、ドライブの「WindowsImageBackup」フォルダに、PC名のフォルダが作成され、そのさらに下に「Backup 2013-01-01-111111」「Catalog」「SPPMetadataCache」というフォルダと「MediaId」というファイルが作成されます。ディスクイメージ自体は「.vhd」形式で保存されています)

バックアップの完了

バックアップが完了するまでしばらく待ちます。この間、普通にPCを使っていても問題はありませんが、重要な作業はしないほうがよいかと思います。

システム修復ディスクの作成

バックアップが完了すると、「システム修復ディスクを作成しますか?」と表示されます。

システム修復ディスクを使用してコンピューターをブートできます。システム修復ディスクに含まれている Windows システム回復ツールを使用すると、重大なエラーから Windows を回復させたり、システム イメージからコンピューター イメージを再適用することができます。

※ブートとはシステムの起動の一番最初の部分のこと、システムイメージとはWindowsがインストールされているディスクに記録されているデータまるごとのこと

これは、DVD-R等の光学ディスクに、システムを修復するためのツールを作成するかどうかを尋ねています(USBメモリなどに直接作成することはできません)。

ただし、Windows 7のインストールディスクがあれば、修復ディスクの代わりになるので、DVD-Rの無駄遣いを避けるため、今回は使いません。というわけで、「いいえ」をクリックします。

参考:Windows のシステム回復オプションとは - Microsoft Windows ヘルプ

ディスクを換装する

PCをシャットダウンして、古いシステムディスクを取り外し、新しいシステムディスクを代わりに接続します。そして、ミスを減らすために、余計なディスクは全て取り外して、「新しいシステムディスク」と「外付けハードディスク」のみにしました。

そして、Windows 7のインストールディスクを挿入して起動すると、「Windows is loading files...」が表示されるのでしばらく待ちます。

復元

「Windowsのインストール」という画面が表示されたら、「インストールする言語」などの設定項目(重要なのはキーボードのみ?)を選択して「次へ」をクリックします。

すると、「今すぐインストール」という目立つ大きなボタンが表示されますが、そのボタンではなく、「コンピューターを修復する」という左下に表示されている文字をクリックします。

次に「システム回復オプション」が表示されるので、「以前に作成したシステム イメージを使用して、コンピューターを復元します。」にチェックを入れて「次へ」をクリックします。

すると「システム イメージ ディスクをスキャンしています...」と表示されます。「スキップ」をクリックせずに待ちます。

スキャンが終わると、「利用可能なシステム イメージのうち最新のものを使用する(推奨)」が選択された状態になり、どのドライブにある、何月何日の何時にバックアップが取られたものか、などが表示されます。これでよかったので、そのまま「次へ」をクリックしました。このとき、ドライブレターは、以前と異なる表示になる場合があります。自分で選択したければ「システム イメージを選択する」を選択すれば、最新以外のディスクイメージも選択できます。

システムイメージの選択が終わると、「コンピューターイメージの再適用」が表示されます。

[x]ディスクをフォーマットしてパーティションに再分割する
既存のすべてのパーティションを削除し、システム イメージのレイアウトと一致するように、このコンピューター上のすべてのディスクを再フォーマットします。[ディスクの除外...]

上のオプションを選択できない場合は、復元しようとしているディスクのドライバーをインストールすると、選択できるようになることがあります。[ドライバーのインストール...][詳細設定...]

「ディスクの除外」をクリックすると、現在接続されているディスクの一覧が表示されます。

回復処理から除外するディスクを選択してください。選択したディスクに対して、フォーマットや再パーティションは行われません

ディスク 'WDC WD20 EARX-00PASB0 (ディスク 2)'は、復元するシステム イメージを含んでいるため、すでに除外されています。

ここで、システムイメージでも、新しいHDD/SSDでもないディスクにはチェックを入れて、フォーマットされてしまわないように設定します。チェックを入れて、「OK」をクリックして閉じます。

「詳細設定」からは、次の2つのオプションを選択することができます。

復元が完了したらこのコンピューターを自動的に再起動する
このコンピューターの再起動前に追加変更を加える場合は、このチェックボックスをオフにしてください。

ディスクエラー情報を自動的に確認し、更新する
この操作の完了には数分かかることがあります。ディスクの確認とエラー情報の更新を自動で行う場合は、このチェックボックスをオフにしてください。

確認したら、チェックが2つとも入った状態のまま、「OK」をクリックして閉じました。

もとの画面に戻ったら、「次へ」をクリックします。

最後に「このコンピューターは、以下のシステムイメージから復元されます」と表示されるので、確認して(確認したいほどたいした情報は見られない)、「完了」をクリックします。すると、「復元されるすべてのディスクはフォーマットされ、システムイメージ内のレイアウトとデータによって置き換えられます。続行しますか?」と表示されるので「はい」をクリックします。この直後、復元が始まります。

ここまで、どのディスクにどのデータが復元されるのか今ひとつ分からない状態なので非常に不安が残ります。しっかりと除外設定しておけば大丈夫なはずですが、除外設定をしなかった場合、どのように復元されるのかは今ひとつ分かりません。

復元完了

「コンピューターをシステムイメージから復元しています。これには数分から数時間かかります。」が表示されるので、しばらく待ちます。

自動的に再起動が始まり、通常起動が行われます。

「これらの変更を適用するにはコンピューターを再起動する必要があります。再起動する前に、開かれているファイルをすべて保存して、プログラムをすべて閉じる必要があります。

と表示されるので、Windows 7のディスクを取り出して、「今すぐ再起動する」ボタンから再起動しました。

BIOS設定の修正

このあたりでいじっているうちに起動できなくなってしまったので、BIOSメニューの起動シーケンスを変更して、起動できるようにしました。

パーティションを拡大する

今回は、SSDを大きなものと交換しました。この場合、パーティションの切り方がそのまま引き継がれる都合上、サイズの差の分がそのまま未割り当て領域になります。なので、ディスクの管理からCドライブを右クリックして「ボリュームの拡張」をしようと思ったのですが、グレーアウトしており、設定できませんでした。

これについては別掲記事で紹介します。

完了

これで、SSDの換装作業が完了しました。

注意:古いディスクを接続したのに表示されない問題について

古いディスクを接続してみたところ、古いディスクが「コンピューター」に表示されませんでした。これについては解決法を別記事で紹介しています

注意:バックアップ対象にしていなくてもパーティションは作成される

バックアップ対象にしていなかったDドライブも、パーティションは切られていました。しかし、中身は空になっていました。つまり、バックアップ対象かどうかとは別に、現在のシステムのパーティション情報がバックアップされていたようです。したがって、油断すると、全然無関係のデータ用HDDが無意味にフォーマットされかねない、ということです(たぶん。もしかすると、パーティションの切り方さえ変わっていなければ現状維持、という可能性もある)。というわけで、要注意です。

コメント(4)

  1. 通りすがり
    2014年6月16日(月) 18:06

    はじめまして
    Windows7の入ったHDDをSSDに移行する情報を探していて辿り着きました。
    こちらの方法、別途ソフトが必要なく比較的簡単に出来そうなので実際に試させて頂きました。

    結論から言うとこの方法だとメーカー製PCの場合、コピーは出来ませんでした。
    Windowsをインストールする際に、使っているハードウェアの情報を紐付けしてOSに記録されているので
    HDDのメーカー・容量等の仕様情報が異なると弾かれる様です…。
    (コントロールパネル-システムの下のプロダクトID(notプロダクトキー)の数字の羅列に組み合わせている部品やOSを提供したメーカー等の情報が混ざっています。)

    一部環境で記事の情報を元にコピー復元する場合、同一のHDDを別途用意した場合にのみ有効なおそれがあります。

    こちらの記事がgoogle検索の1ページ目に表示されていましたので、
    書き出し冒頭の注意書きを強調されることをおすすめします。

  2. akira
    2014年7月10日(木) 04:09

    >これについては解決法を別記事で紹介しています。

    どこにあんのよ?
    リンクぐらい貼っておいてよバカ。

  3. neomasu
    2014年8月27日(水) 22:16

    お世話になります。私の場合この記事を参考に無事換装を行うことができました。ただ一つ異なったのが、バックアップを作成する段階で、Cドライブだけを選ぶことができず、C、Dドライブを併せてバックアップせざるを得なかったことです。たぶんwindows側で、Dドライブにもシステムがあると認識したのでしょうが、何をもってそう認識したのかがなぞです。アプリケーションをDドライブにインストールした覚えはありますが、windowsのシステムファイルをDドライブに置いたつもりは無かったからです。事前にDドライブをかなり減量して修復の後又元に戻す手間が余分でしたが、とりあえず換装はできたので満足です。ありがとうございました。

  4. ~~MysticAquarian~~
    2015年6月17日(水) 20:45

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