LINEの仕組み from did2memo.net

LINEの仕組みや使い方などについて詳しく解説します

「出会いにLINEを使わない理由」の正体と「出会い系サイト 対 LINE」

LINE (1601)

「LINEを使わない理由」という話と、「出会い系サイト」のとある関係について気が付いたことをメモしておきます。LINEの存在と、出会い系サイトの関係が見え隠れします。

「LINEを使わない理由」というTweet

こんなTweetがあります。今回紹介する内容の典型的な例です。

LINEを使わない理由♡ アドレス帳から個人情報を吸い上げられて韓国のサーバーに挙げられた人がいたから♡だから会う時は出会い系使うの♡

— まぁゆ (@mayu_2241) November 5, 2013

「LINEを使わない理由」として、「アドレス帳から個人情報を吸い上げられたから」という話をしています。これについては、実際アドレス帳そのものが送信されるわけではないので…という話もあるのですが、それについては今回のテーマからずれるので置いておくとして、その次が重要です。

「LINEの代わりに出会い系を使う」となっている点です。

このパターンのTweetが複数見つかります。このようなTweetをしているアカウント(超大量にある)のTweetを漁ってみると、面白いことが分かってきました(次の次の節で説明)。

出会い系への誘導とアフィリエイトプログラム

まず大前提を確認します。

このようなTweetをしているアカウントは、普段からいろいろなTweetをしていて(もちろん事前に用意してある大量のTweetの使い回しがメイン)時折「会いたいなら出会い系に載ってるから、探してみてね」「出会い系に○○っていう名前で登録しているからよろしくね」とTweetして、とあるアドレスへ誘導します

そのリンク先では、出会い系サイトが多数紹介されており、アフィリエイトプログラム的に有名な出会い系サイトが並びます。ここに誰かが登録して、承認されれば、アフィリエイト報酬が支払われるわけです

こういう目的があって、Twitterから出会い系サイトへどんどん誘導しているわけです

「出会いにLINEは使わないよ」の正体

さて、LINEの話に戻すと、それらの誘導Tweetと共に、「LINEは使わない」「LINEのID/連絡先は教えないよ」「LINEとカカオはプライベートで、出会いは出会い系に使い分けてるの」「リアルで会う約束は出会い系使わないと怖いの><」「LINEで知り合った人と会うのは怖いけど、出会い系ならアカウントバレないから良いよ」などという、(一部何を言っているのかよく分からない、)LINEを嫌うTweetが混ぜられている傾向があります。これはどうしてなのでしょうか。

このことは、出会い目的でLINEの連絡先を聞くことが主流になりすぎて、出会い系サイトへ誘導する障害になっていることを示しているのではないかと思います。

つまり、Twitterから出会い系に誘導したいのに、「出会い系じゃなくてLINE ID教えてよ」と迫ってくる男性が多い、ということです。よくある「LINEやってる?ID教えて?」というやつです。

これでは、スムーズに出会い系サイトを紹介しているページに誘導することができません。LINEに誘導したいのではなく、出会い系へ誘導したいのです。というわけで、あらかじめLINEを排除しているようです。

結局、出会い系アフィリエイターにとっての「LINEを使わない」という発言は、「LINEへ誘導しても儲からない」「出会い系紹介サイトに誘導したい」という本心があるから、ということのようです。

「出会い系サイトへの誘導」と「LINEへの誘導」は対立するのか

というわけで、出会い系サイトへ誘導したい人にとっては、「LINE」の存在が随分邪魔になっているように感じます。

しかし一方で、LINEから出会い系サイトへ誘導する手法も急増しており、一見、LINEに誘導するのも悪くないと思われます。

ただ、よくよく考えてみると、これは少し難しそうなのです。

「LINEへの誘導」は、1対1になる

LINEへ誘導すると、見込み客の相手は1つの人格です。つまり、Twitterから誘導した場合は、そのTwitterアカウントの中の人がそのまま引き継がれていなければなりません。そうでなければ、意味の分からないことになってしまいます。LINEに誘導されて開いてみた結果、お前誰だよ、と。

つまり、誘導元と誘導先の登場人物が共通である必要があります。出会い系に誘導する場合は、誘導先に無数のアカウントがあるので、どこから誘導されようが、特に問題になりません。しかし、LINEへの誘導は、そうはいきません。

というわけで、TwitterからLINEへ誘導する場合、Twitterアカウントの運営とLINEアカウントの運営は共通させる必要があるのですが、やはりLINE上でもTwitter上のリプライでのやりとりとほぼ同じ事をするため、運営の負荷的にほとんどメリットがなさそうです。もちろん、LINEというクローズドな空間で親密になって、がっつり誘導する、というのも手ですが、それならTwitterなどから誘導してさらにワンクッションではなく、始めからLINE中心にしたほうが良さそうに思えます。

ですから、LINEの相手が1人である都合上、「LINEへの誘導」は文脈を引き継ぐことが手間になってしまうため、どんなに「LINEからの誘導」の効率が良かろうが、避けたいと思われます。

※実際、「LINEへの誘導」で文脈を引き継ぐ必要がない、「偶然友だちかもに現れたから話しかけちゃった」「初めましてだよね?」的なやりとりが、LINEから出会い系へ誘導する場合の主流になっています。

それ以前の問題として、LINEアフィリエイトなんてものがあったとしても・・・

「茜」や「みか」のような名前ごとに誘導先LINEアカウントを用意してあげれば、多少文脈がずれていても、その名前を誘導元と合わせることで、なんとか出会い系まで誘導できそうです。こうすれば、Twitterアカウントの運営者とLINEアカウントの運営者を分離することも不可能ではなさそうです。

とはいえこの場合、結局両者の出口は出会い系アフィリエイトとなります(他もあるかも)。そのため、LINEへ誘導してくれたお礼は、その出会い系アフィリエイトの報酬から支払わなければなりません。となると、もちろん、それは比較して微々たるものとなります。

というわけで、諸問題を回避できても、結局LINEへの誘導は非効率で、それならはじめから自分の出会い系紹介サイトへ誘導しておいた方が遙かに効率が良いんだろうな、と思います。

やっぱり「LINE」は「出会い系への誘導」の邪魔

そんなこんなで、やはりTwitterから出会い系サイトへ誘導しようとしている人にとって、(儲かる)出会い系サイトとは別の、(儲からない)出会いツール「LINE」は邪魔な存在であり、遠ざけておきたいものなのだと思います。やはりこれが「出会いにLINEを使わない」という発言たちの本当のところなのだと思います。

繰り返しになりますが、結局LINEに誘導したいんじゃなくて、出会い系に誘導したいんだ、そうじゃないと儲からない、という話なのでしょう

ひとこと

こういう様子を観察してみるのはなかなか面白いです。いろいろな部分について、うまくやっているな-、と。

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