情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

無料で音楽聞き放題の「Juicy Music」のその発想はなかった感

iPhone (750) Juicy Music (1)

AppStoreの無料総合ランキングで1位になっている無料音楽アプリJuicy Musicについて。

Juicy Music

「Juicy Music (AppStore)」は、株式会社テコテックという会社が作っている、無料で音楽聞き放題的アプリです。

AppStoreの総合無料ランキングで1位になっています。

juicy-music-ranking

ちなみに、リリースは3日前です。

このアプリの正体というか、中身について、紹介&考えていきたいと思います。

無料音楽聞き放題系アプリ

「無料音楽聞き放題」アプリといえば、大きく分けて2種類あって、「YouTubeを中心としたの大手動画共有サイト(それなりに著作権管理・削除申請処理が回っているところ)の動画プレイヤー・動画検索・プレイリスト管理ツールとして動作するアプリ」と、「中国などの真っ黒な動画共有サイトから動画を引っ張ってきて、入手困難な楽曲すら聴くことのできるアプリ」があります。

それぞれ、「機能」は基本的に同じようなもので、ただ楽曲の出所と検索結果の豊富さが大きく違う、という具合です。

どちらにせよ、コンテンツを別のサイトから引っ張ってきて、そこに広告を加えて儲ける、というスタイルは共通しており、アプリの無料ランキング上位まで簡単に上ってくることからもわかるように、やたらと大儲けしていると思われるアプリジャンルです(音源にお金を払う必要も無いので投資がやたら小さい、でもコンテンツは超豊富)。

お小遣いアプリ

もう一つ、やたら大儲けをしているなぁと思うのが、お小遣いアプリです。

アプリをインストールしたり、広告の動画を見たりする代わりに、数円分のようなわずかなポイント付与するようなアプリです。

ポイントが一定量貯まれば(この一定量を貯めるのに途方も無い期間がかかる)、AmazonギフトカードやiTunesカードと交換できます。

このわずかな「給料」と引き替えに、遙かに大きい「宣伝費」を広告主から得ている、という儲け方です。

このようなお小遣いアプリは中高生が積極的に利用しており、まさしく安価に中高生を働かせているようなアプリと感じます。

大手が作るあぷりから、どこが作ったかよく分からないアプリまで、かなり豊富にリリースされており、大手はコストが掛かりすぎていてよくわかりませんが、個人で作っていると思しきものならば、かなりの金額を儲けていると思われます。

なんと両方がくっついてる

この、「無料音楽アプリ」と「お小遣いアプリ」とを合体させたようなアプリが「Juicy Music」です。

まさかこの大儲け(ボロ儲けのほうが印象に合うかも)アプリの二大巨頭をくっつけるなんて、まさに「その発想はなかった」です。

そもそもそんなに素直にくっつきませんから。

Juicy Musicの仕組み

Juicy Musicは、2つをくっつけたような形態ですが、中心となるのはやはり「無料音楽アプリ」です。

ここに、音楽を1曲丸々聴けば、ポイントがGetできるという機能が付いています。

なので、ポイントアプリの「アプリインストール」のような要素はありません。

戦略

無料音楽アプリは、ちゃんと動けば新規参入をしても割と受け入れられて、すぐに無料アプリランキング上位へ行くのですが、それでもやはり「どれも似てる」だったり「無料音楽アプリと言えばMusicBoxでしょ(参考)」のような鉄板があったり等、新規参入した後に、ユーザーを引きつけ続けることが、難しくなっています。

そんな中、「無料音楽アプリの」のただでさえ高い集客力に、「お小遣いアプリ」という集客力をくっつけたら、そりゃ強力ですよね、という戦略に思えます。

2ジャンルのアプリを別々にリリースすれば、それぞれの猛者に埋もれかねませんが、くっつけるという新発想で、やたら存在感が出ています

また、ただの音楽アプリとは違ってアプリを開いていないとポイントが貰えなかったりするので、無料音楽アプリの稼ぎ方である、広告表示が目に触れる時間が長く確保できるように(理想)なっています。

でも・・・

しかしこの新発想のJuicy Music、ろくに動かないんです。

これ系のアプリは、好評価を付けるとプレイリストの上限曲数が増えるなどのおかげで、やたらめったら評価が高いことが多いのですが、このアプリは、☆2つという、超低評価になっています。

再生できない

そんな低評価の理由の一つは、使ってみるとすぐわかりました。

再生しようとすると、落ちます。アプリがクラッシュします。

再生準備が整って、再生ボタンが表示されたあたりで落ちます。なので、そもそも再生が成立しません。

おそらく挙動と説明文から、YouTubeが音源のアプリというか、普通に動画再生するっぽいのですが、なにしろ再生ができないので、今ひとつ確認できていません^^;

検索できない

また、検索結果が出てきません。

というより、検索が始まったのか(確定できたのか)もよく分かりません。

ポイントランキング上位にならないとダメ

ポイントアプリは、ポイントの獲得量が増えると、AmazonギフトカードやiTunesカードのシリアルの発行コストが嵩みに嵩み、なかなかユーザーの手元に届けることができず(遅延が発生)、ユーザーが離れていく、ということがあります。

それを意識してなのか、Juicy Musicは、ポイントそのものを換金(ギフトカード交換)することができません。

その代わり、ポイント数ランキングが上位に入った人にのみ、報酬が配布されます。

つまり、どれだけユーザーが増えようと、(ギフトカード獲得率の低下によるアプリ人気の上限到達を無視すれば、)ギフトカードの発行コストは一定で済みます。

しかしこの結果、まさに「ポイントためても無意味じゃねぇか」という突っ込みが来るわけです。これでは人気が出ません。

ただ、リワード広告とは違い、ポイント獲得に必要なのがただの音楽再生、つまり、利益が確定しないものであるため、このあたりケチるのは、普通のポイントアプリと違うのだから、という意味で、わかるっちゃわかります。

しかし、ユーザーはそんなこと知らないので、ポイントアプリ要素に文句が付き、音楽再生機能もボロボロなので、こんな超低評価になるわけです。

とはいえ、それでもAppStoreの1位になっているので、ほんと、音楽アプリって凄いなぁ、と思ってしまいます。あ、無料のアプリの場合限定ですが。

後続が来たら・・・

そんな残念要素が重ねが消されたようなJuicy Musicですが、今後のアップデートで進化するかもしれませんし、後に続く「無料音楽&お小遣い」なアプリが出てきたときまた"面白い"ことが起こるかもしれません

今後のアプリランキングが気になります。

コメント(2)

  1. なまえなし
    2015年9月17日(木) 11:15

    ios9のアップデートで、MusicBoxのプレイリストが消えたというツイートをみかけました。
    本当なら、ユーザーがどう動いていくのかが気になりますね。

  2. did2
    2015年9月17日(木) 11:21

    確かに「MusicBox 消えた」の組合せを見かけていたのですが、プレイリストが消えた、とかそういう具合なんですね。ちょっと書いてみます。

    継続してプレイリストをゼロからであっても作れるのなら、ユーザーは移動しないと思います(移動してもゼロからなので)。

    もしiOS9でプレイリストが作れないような不具合があるのであれば、移行先には大注目ですね。

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