情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

メルカリでの熊本地震の被災者支援活動の現状(詐欺疑惑、現金を同封、住所の出品、等)

メルカリ (46) 地震 (50)

熊本県を中心とする地震の影響で、メルカリで「熊本」と検索すると、「熊本を支援するために出品した」という出品が多数みつかります。

その数はとても多く、次々追加されている状況なのですが、規約違反であったり、予想外の使い方など、出品内容がだいぶメルカリ本来の使い方から離れているケースが多いので、その例を紹介します。

とりあえず見た印象では、メルカリを使う以外の支援方法を検討されたほうがよいかと思います。。。

mercari-kumamoto-jishin-shienbusshi

前提:熊本県への発送可否に注意(4/16現在)

最初に、重要なことを共有しておきます。4/16現在、クロネコヤマトやゆうパックでの発送受け付けが中止されてしまっているようです。

熊本県および宮崎県の一部地域行きのすべての荷物(宅急便・クロネコDM便など)の荷受けを一時的に中止させていただきます。 引用元

熊本県を宛先とするゆうパックの引受けを、本日4月16日から、一時的に停止します。 引用元

「沖縄から船便で届けるので、まずは私に物資を送ってください」→「詐欺だ」

ひとつ話題になっていたのが、「沖縄から沖縄消防に物資を引き継いで熊本まで運んで貰うので、まず私に荷物を送ってください」という話です。

これについては、長いコメントでのやりとりが続いていたりするのですが、実際に沖縄県の消防に問い合わせられたりして、そのような事実はない→詐欺だ、という流れになり、警察に連絡する、という人が多数発生する事態になってこじれています。

「支援物資をこの住所に送ってください」という住所の出品

特別目を引くのが、「住所の出品」、つまり、出品商品画像に「欲しい支援物資一覧」と「届けて欲しい住所」が書いてあり、支援物資の募集を掲示しているだけの「出品」です。

通常、出品者=物品を提供する側ですが、それが逆転し、出品者が物品を要求する格好となっています。

これはまさしく「宣伝の出品」と呼ばれる利用規約違反で、メルカリを掲示板のように利用しているパターンです。

被災時に役立つ情報をなぜかメルカリに載せる

さらによくあるのが、被災したときに役立つ知識を、メルカリの商品画像に設定して出品する行為です。

mercari-kumamoto-jishin-omutsu

Twitterでツイートするのと同じような感覚で、出品機能を利用している印象を受けました。

「支援物資を無償提供します!」→「お金は頂かないので、【取引はキャンセル】します!」

さらに、「○○を熊本県の人に送ります」という出品も多いです。

熊本県の人限定で出品し、0円でいいよ、という出品です。

これはまず購入者を限定した出品は規約違反なのですが、それは置いておくとして、メルカリを、被災者(購入者)とのマッチングにだけ利用するけれど、お金の支払い(手数料の発生)はさせずにキャンセルさせる、という発想には驚かされました。

メルカリは最低出品金額が300円で、通常0円で出品することはできないので・・・

「支援物資を無償提供します!」→「お金は頂かないので、【現金を同封して返金】します!」

さらに強烈なのが、同じ「無償」パターンなのですが、購入者が支払う代金300円(メルカリの出品最低金額)を、荷物に同封して返金します、というものです。

現金の同封・・・同封・・・と思ってしまいます・・・

ATM払いを選択して頂き、その後キャンセルするという方法でも大丈夫です。

300円は現金同封致します。
被災地以外の方のご購入はご遠慮下さい。 引用元

300円設定ですが現金にて300円同封して
返金致します。 引用元

300円分の切手、または現金を同封にて
返金させていただきます。 引用元

「売上金を寄付します!」

これなら驚かない、というパターンだったのがこの、売り上げ金(の一部)を寄付しますというチャリティーパターンです。

売り上げ金から5000円を熊本義援金として寄付致します。 引用元

その結果(??)どういうわけか「熊本」で検索すると、ブランド物の財布やバッグが多数ひっかかります。。。

被災者の方々へのメッセージを載せるための出品

被災者の方々へのメッセージを載せるためにメルカリの商品説明欄を使っているケースもありました。驚きです。

「メルカリのポイントを募金するシステムを作って!」とひたすら訴える

もう一つなるほどな、と思ったのが、メルカリの運営あてに「メルカリのポイントや売上金を募金するシステムを作って欲しい」というメッセージを伝えるために出品を繰り返しているユーザーがいたことです。

これは普通にメルカリ運営側がやり始めてもよさそうな気がしますが、実際問題、メルカリのポイントを大量に現金化しないといけない、となると、メルカリの運営としても、ちょっとキツかったりするのかも知れません。

募金を集金するパターン

冒頭で紹介した、「支援物資を送ってくれたら私が届けます」の現金版である「私にお金を送ってくれたら寄付します」という、寄付金を集金するパターンが出現しています。

預金を直接寄付しようと思いますが、個人では額も僅かです。ご協力お願いします!
寄付していただく皆様にお返しはなにもできませんが、熊本に住んでいる以上熊本に貢献したいと思い、失礼ながらこちらでも寄付を募らせていただきました!
1口300円で作らせていただきます引用元

※「1口300円で作らせていただきます」というのは、300円で商品を出品しているので、それを購入してください、ということを意味します。

ひとこと:メルカリのプラットフォーム感

メルカリ縛りで、どうにか支援できないかとひねり出されたアイディアたちには驚かされます(ほぼ全て何らかの規約違反ですが)。

それにしても、便利情報を商品画像に掲載して出品するだけ、だったり、被災者へのメッセージを掲載しているだけ、なんていうのは、それだけメルカリを当たり前に使っている層の多さを感じました。

付録:熊本県の支援物資受け入れ状況(熊本県公式)

4/17現在、支援物資の受け入れについては、大口の支援物資を優先的に受け入れている状況だそうです。

現在、同じ種類で大量の物資を必要としていることや、保管スペースの問題から、
1)ある程度まとまった量であること(例:非常食500食等)
2)熊本県内の指定する施設までトラック等で輸送いただくこと
の2点の条件を満たすご提供を優先的に、受け入れております。 引用元

関連:メルカリ記事シリーズ

メルカリの文化というか、雰囲気を紹介した記事が多数あるので、そちらもどうぞ。以下はその代表例です。

コメント(2)

  1. shoma
    2016年4月17日(日) 08:46

    アッテのほうがまだプラットフォームとなるほど普及してはいないけど、同一地域の不特定多数の関心を共有するには向いている気がします。

    震災と企業の対応という点では
    Amazonの3.11 http://www.amazon.co.jp/dp/B00BHQMXCE/
    グーグルの72時間
    http://www.amazon.co.jp/dp/B00BQ7M7VG/
    といった書籍が出ていますが、震災直後の初動以外にも良い会社はそれなりに貢献しているようにみえます。

  2. さや
    2016年4月20日(水) 12:55

    私もメルカリのcocoさん?が疑われている場にいました。
    あの後、色々聞いたのですが詐欺ではなかったようですね。でも人間はいい話があればやっぱり疑ってしまいます。cocoさんは詐欺ではなかったみたいですが、他にメルカリ内で詐欺している方も何人かいたのでメルカリ怖くなってきました。

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