情報科学屋さんを目指す人のメモ

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「17日に大地震が来る」の噂の広まり方と多数のバリエーションたち

デマ (6) 地震 (50)

「5月17日に何かが起こる」という予言が、熊本地震発生と関連して大きく拡散され続けています。そして今日はもう3日前、ということで、「17日に地震って本当?」「17日の南海トラフはデマ?」といった、「17日」を意識した発言がかなり増えています。

ただし、以前と違うのは「17日」がいろいろな出来事や噂と関連づけられて、噂の内容が多岐にわたるようになっている、という点です。

今回は、そのあたりを含めて、現在の噂の広まり方と、噂の様々なパターンについて、紹介したいと思います。

※本日(5/16)、日向灘で地震が発生し、やはり本当だったのではないかと話題になっています。

噂の予言の主は「未来人」

もともとこの噂は、「2062年から来た未来人の予言」として広まったものです。

つまり、この噂を信じることは、未来人を信じる、ということになります。もっと正確に言えば、未来人が2ちゃんねるに書き込んでいることを信じている、ということになります。

未来人のことを信じている場合に、「こんな噂単なるデマだよ」的なことをどう伝えればいいかなんて難しすぎます。

なのですが、気が付けば未来人がどうこうという、「元ネタ」が消えて、単に「17日に大地震があるらしい」だけが一人歩きするようになっています。

こんな状況なので、ここで改めて、もともとは「2062年から来た未来人の予言です」と言うことだけにも意味があるような気がしてきました(未来人を信じる人を除けば効果があるはず)。

ところで、未来人だろうが、予言を当て続けて統計的に価値があることを示すことができれば、(本当に未来人であるかどうかは別として、予言が当たるものなのかという点では)十分科学的な証明になり得ます。そういう方向で良いので、予言が本当だというのなら、どんどんよい題材を当てて、予言が当たることを証明して欲しいと思います。しかし、現状そういうこともないので、やはり信じることは困難=信じるに値しません。過去に当てた、という予言が信じる材料になっているようですが、私が見る限り、それらの内容はぼんやりしすぎで参考にするのが困難です。そもそも「未来から来た(から記憶が曖昧)」ですらなく「未来から書き込んでいる」というストーリーなので、より厳密かつ詳細に当てる必要があるのと(当てられない・外れる理由、もしくは外れうる題材で示そうとすることが不自然)、外すことが致命的になるケースがあるので、少々事情が特殊ですが。

広まる噂のバリエーション

それはさておき、本題の噂のバリエーションを見てみます。

17日に南海トラフ大地震が来る

もっとも定番的だったのが「17日に南海トラフ大地震が起こる」です。

もともとの予言は「17日に何かが起こる」、もっと正確に言えば、「次に未来人が2ちゃんねるに表れるのが17日」という話(予言ですらない)だったので、これですら既に「亜種」のようなものです。

しかしこの南海トラフの話と混ざった噂の広まりがあり、「17日=地震」がすっかり定番になりました。

大阪で来る・北海道で来る・宮崎で来る

別の場所に来るパターン。

16日(前日)がセット

前日にも何かある、と。

15日(前々日)がセット

15日も一緒に広まります。

15日、16日、17日の3日間

15日パターンと16日パターンが合わさって、15日~16日の3日間が危ない、とするパターンも増えています。

17日「以降」

手前ではなく、17日「以降」方向も。

親が言ってた

特に気になるのが、「親が言ってた」系パターンです。とりあえず、「お母さんが言ってた」がかなり多いです。うーむ。

占い師が言ってた

未来人ではなく、占い師が言ってたパターン。

その他の別ソース系

人工地震がどうこう、という話や、米国からの情報によると、といった、別ソース系も多数です。

17日の噂とは別、とのことですが、「海上保安庁が5月16日に地震が起こるかもしれないからと内部通達」なんてものも(2日前くらいから広まっている)。

「予測」

「未来人の予言」から「予測」という、ちょっと違う雰囲気に置き換わっているパターンも目立ちます。

「確率が高い」も似ています。もともとは「未来人が2ちゃんねるに次5/17に来るよ」という書き込みだけだったのですが。

地震雲

「地震雲を見た→来るぞ」という、地震雲が噂の裏付けとして利用されるパターンも多いです。

「地震雲って本当の事なの?」についてはこちら:「地震雲って本当なの?」

17日は小惑星が衝突する

もはや亜種と言っていいのかよく分からないのが、サラザール牧師の予言によるとプエルトリコ沖合に小惑星が衝突する、という噂。これもセットに。

2016年5月15日から17日のいずれかの、現地時間午前2時20分、プエルトリコ沖合に約9キロメートルの大きさの小惑星が衝突する。これにより世界中に地震と津波が起こり、まず初めに12億人が死亡する

追記:噂前日の「日向灘」での地震発生(2016年5月16日)

南海トラフ地震との連動の可能性が指摘されている「日向灘」(宮崎県沖)にて、最大震度3の地震が発生し、噂との関連が指摘されています。

ひとこと

この5月17日関連の噂は、ぽっと現れてすぐ消える他の噂と比べて、かなり長い時間(数週間)継続して拡散されており、説明なく「17日」と発言されることが多くなるなど、だいぶ浸透しています。どういう噂が広まりやすいのか、噂がどう広まるのか、を考える題材として、参考になる点が多そうです。

あと、「未来人が、地震が未来人であることを証明する方法」を考えるのはちょっと楽しいかもしれない、と思いました。

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