情報科学屋さんを目指す人のメモ

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「チケットの高額転売反対の共同声明」に対するチケット売買サイト「チケットキャンプ」関連の動き・反応まとめ

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今日一番気になった話題と言えば、「チケットの高額転売に反対します」という共同声明(意見広告)です。そしてその声明の本文中にある「転売サイト」という単語を聞いてで真っ先に思い浮かぶのが「チケットキャンプ」です。

今朝、関連キーワードがTwitterトレンドにも入っていていろいろな意見が流れていたのですが、チケットキャンプに関連するいろいろな面白い言及もあり、それ以外にも今日一日関連する出来事がありました

今後、チケットキャンプについて調べる上で、起点となりそうな情報も多いので、ここにまとめておこうと思います。

ticketcamp-ticket-kougaku-tenbai-hantai-torikumi

チケットキャンプ公式の動き

ひとまず、公式の反応についてまとめておきます。

チケットキャンプ公式が5日ぶりにツイート

チケットキャンプ公式は、5日ぶり(ty供膳のツイートは障害復旧のお知らせ)に、「悪質転売に対する取り組み」について紹介する次のツイートをしました。15:58のことです。

ちなみに、8/24 0:00 日付が変わった現在でも、14リツイートしかされていません。そういう意味では、まだチケットキャンプ自体、それほど注目されていないのかな、という雰囲気を感じます。

公式サイトにリンクを追加

昨日(8/22)での、チケットキャンプ公式サイトのトップ(WeyBack Machine)がこちら:

ticketcamp-ticket-kougaku-tenbai-hantai-top-page-2016-08-22

そして現在(8/23 23:50)のトップページがこちら:

ticketcamp-ticket-kougaku-tenbai-hantai-top-page-2016-08-23

先ほどと同じページへリンクする、「チケット売買トラブル、悪質転売に対する取り組みについて」という文字が追加されています。

「チケット売買トラブル、悪質転売に対する取り組みについて」ページを大慌てで作った?

ここで、当初「リンクを用意した」と思ったのですが、過去にこのページが存在していた形跡が見つかりませんでした(キャッシュ、リンク、言及ページなどを探しても見つからなかった)。

今日の読売新聞や朝日新聞の朝刊で意見広告が公開されて、同日15:58には用意していた、と考えると、もう午前中から大急ぎでまるまる1ページ作ったものと思われます。

ただ、今まで「取り組み」を直接紹介するページがなかったこと、および、今回の一件にあわせて公開した割には、直接反論になる部分が少ないように感じました。

その他、チケットキャンプでは定価以下のチケット売買については取引手数料を無料とし利用者の皆さんにとって便利なサービスを提供しております。
万が一、警察や捜査機関からの要請を受けた場合には速やかに対応をおこない捜査に協力しています。
チケット売買トラブル、悪質転売を防ぎ、安心便利にサービスをご利用いただけるよう今後も対策を進めていきます。 引用元

ちなみに、メルカリには、類似のこんなページがあります。

NHKにチケットキャンプ登場

チケットキャンプという名前こそ出てこないものの、NHK ニュース7の映像中に登場したようです。

反応

チケットキャンプについて、さまざまな人が言及しています。

「チケットキャンプを潰せ」の声

意見広告を見てまずチケットキャンプが思い浮かんだぞ、というくらいチケットキャンプと高額転売を強く結びつける、「チケットキャンプが嫌い」なツイートたちがまず多数あります。

数は少ないですが、逆もあります。

「チケットキャンプは合法なの?」の声

そういう意見があると、気になるのはやはり「法律」関連の話題のようで。

ただこの「合法なの?」「違法じゃないの?」についての説明文章はそれだけで超長いことになりそうですし、ちゃんとしたことが書けるか怪しいので、割愛します。解説という意味では「どこ・だれについて『合法』を論じてる?」なんて話をするだけでも嵩張りそうです。

話題になっていることなので、弁護士の人の解説記事を待ってみてください。。。

「定価以上の出品をできないようにすれば良い」という意見

「定価以上を出品できないようにすれば良い」という意見がものすごい数ありました

「定価以上での取引」は、多くの人が疑問に思うポイントのようです。

現状チケットキャンプは、(もちろん)定価以上の価格で出品できます。しかし、定価を超えると、チケットキャンプ運営に手数料が取られます。一方、定価以下であれば、手数料が取られません。

これについて、定価以上の取引を止めたらチケットキャンプに入るお金(手数料)が無くなっちゃう、なんてことは想定しておらず、定価以下でも手数料を取るシステムや、チケットキャンプの手数料を別に載せる、広告収入に頼るなどなど、とにかく現状とは別の形式で収益を確保しろ、ということも含まれている意見と考えるのが自然ですので一応補足。

また、チケットキャンプの「チケット代別」のシステムについても。

実際の高額転売例の紹介

出品金額の制限とか、あればいいのに(後述)。

定価ではない売買についてはこんな話も:

TV CM を行っていることについて

「あんなにテレビCMをやっているのは」系の声も多いです。

今回の高額転売反対のニュース記事にチケットキャンプの広告

チケットキャンプの広告の多さは尋常でないです、最近。

運営の詐欺に対する「対応」についての苦言

関連して飛び出すチケットキャンプへの不満。

サマソニのスポンサーにチケットキャンプ

チケットキャンプがスポンサーだったサマソニの名前は無し。

関連するツイートがこちら:

チケットキャンプのシステムを評価する声

一方で、チケットキャンプのシステムを評価する声も多数あります。

ちなみにこのような、取引の中間に入り、代金の授受を安全に行う方式は、「エスクロー(Wikipedia)」と呼ばれます。

エスクロー(escrow)とは、商取引の際に、信頼の置ける第三者を仲介させて、取引の目的を担保することである。 引用元

株価について

親会社であるミクシィの株価が気になるところ。

どっちかというと、今の話題はPCデポですね。。。

おまけ:チケットぴあと同じビルに入っている

確かに調べてみると、チケットぴあも、チケットキャンプを運営している株式会社フンザも、どちらも「渋谷ファーストタワー」に入ってるんですね。

〒150-0011
東京都渋谷区東1-2-20 住友不動産渋谷ファーストタワー7F 株式会社フンザ(チケットキャンプ運営) | Hunza, Inc.

本社所在地 〒150-0011 東京都渋谷区東1-2-20 渋谷ファーストタワー 会社概要|企業情報|ぴあ株式会社

フンザの住所=親会社ミクシィの住所、でもあるわけで、単純なチケット系同士の縁、ってわけではなさそうですが。。。

本社所在地
〒150-0011 東京都渋谷区東1-2-20
住友不動産渋谷ファーストタワー7F(本社) 企業情報|株式会社ミクシィ

あのグルーポンの日本法人グルーポン・ジャパン株式会社も入っているみたいです。

本社 〒150-0011
東京都渋谷区東1-2-20 住友不動産渋谷ファーストタワー5F 【グルーポン-GROUPON】世界最大級のクーポンサイト

所感

一番気になったのは、チケットキャンプ運営が、定価以上の価格で売る人の、「定価以上」の部分の設定をどのように取らえる立場を取っているのだろうか、という点です。

ユーザーが何のために定価より高い金額(これまでにかかった手数料などを上回る金額)で出品することを想定しているのか

このあたりが、妥当な上乗せ金額の上限イメージと関連していて、気になる部分なのです。

高額転売、悪質な転売を防ぐ簡単な方法として、上限金額を定価との比率で設定する、というのは自然な発想なので。

数十万円のチケットは、機械的弾いたほうがいいのでは?など。

2016-08-24_00h18_16

上記は、Hey! Say! JUMP の出品中チケットで、こんな高額で出品されているチケットたちがあります。

該当の「Hey! Say! JUMP LIVE TOUR 2016 DEAR」のチケットの定価をジャニーズの公式ページで確認したら以下の通り。

●料金(指定/立見・税込)
7,500円 引用元

31万5千円、定価7,500円の「+4100%」上乗せ、ですね。。。

このあたりの上限がない理由、上乗せ価格についての解釈については、(あるとすれば)インタビュー的なものを読めば分かりそうなので、時間のあるときに探してみたいです。

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