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「Everfilterは著作権を侵害している」の指摘とそれに対するEverfilter運営の回答

Android (432) Everfilter (6) iPhone (994) カメラアプリ (26) 著作権 (19)

アニメ風に画像を加工できるアプリ「Everfilter」について、「新海誠監督の絵を勝手に使っている」「空や雲の絵が無断使用されている」「著作権を侵害している」「絵をパックっているだけのアプリ」などという噂が広まっていました。

これに対して先ほど、Everfilterの開発元が「Everfilter内の一部コンテンツの問題について」という文書を発表したのですが、フォロワーが300人程度しかいない公式Twitterでは拡散力が弱く、まだあまりこの事実が知られていないようです。

今回は、「広まっている著作権に関する噂」および、「運営の発表」について、紹介します。

「Everfilterは著作権侵害しているアプリだ」の噂

日本国内で「Everfilter」の人気が高まると同時に、「新海誠監督の絵がそのまま使われている」「著作権侵害だ」「著作権が怪しい」「著作権違反している」(著作権という言葉の使い方が怪しいケースが多い)などの噂が広まり、このあたりに言及するツイートが急増していました。

運営からの回答

2016年12月5日 23:37、運営の公式Twitterにて、そしてEverfilterの公式Facebookアカウントにて、この問題に対する回答文書に相当するものが提示されました。

そこには多くの人が当然そうだろうと思っていた「権利者に無許可で作ったアプリである」「どうせ許可なんて取っていない」ということとは異なる内容が書かれていました。

「中国国内の仕様に関してはライセンスを受けていた」

噂を広めていた人々の多くが驚くと思われるのは、やはり次の部分でしょう:

中国国内の使用に関しては著作権者よりライセンスを受けていたものの、誤って海外版にも使用してしまったことが発覚いたしました。

つまり、全くの無断で運営されていたアプリではない、という主張です(本当なのかどうかは別途気になる)。

「どうせ許可なんて取っているわけないだろう」という発想で広まっていた噂からすると、まさに驚きの内容です(結局の所、日本では無許可だったとはいえ)。

「使用をすぐさま停止し」

続いて気になるのが、その直後の、「使用をすぐさま停止し」の部分です。

ご指摘を受けた後、使用をすぐさま停止し

あの背景画像の「使用をすぐさま停止し」となっているので、サービスが停止したのかと思いきや、そのような話は出ていません。

となると考えられるのは、変換結果に表示される空の絵が、別の画像になっているという変化です。

昨日の変換結果がこちらで、それっぽい、空の広がりを感じるような雲になっています。

everfilter-how-to-use-done

そして先ほど変換してみた結果がこちら(毎回同じ絵が生成される保証がない点に注意)。

everfilter-copyright-rumor-today

ちょっと新海誠さんの絵に詳しくない自分では、なんとも判断できず。

everfilter-copyright-rumor-today-2

「著作権元である新海誠様へのご連絡もさせていただきました」

この部分については前後の文章から、未だ連絡したのみで、許可は得られていない、ということなのでしょう。

著作権元である新海誠様へのご連絡もさせていただきました。

どちらにしても、ここにはっきりと「新海誠」の文字が出てくることに、大きな意味がありそうです。

画像での掲示

実は、Twitter/Facebookのどちらについても、この直前に、Android版が不要なアクセス権を取得していた問題について釈明する文章が投稿されているのですが、そちらの投稿は「テキスト」でした。しかし、この「著作権に関する文書」は、「画像」で提示されています。

また、公式ページには今のところ、これ関連の記述はありません。

「個人情報が抜かれる」系の噂

「個人情報が抜かれる」などの噂については、「アニメ風に画像加工するアプリ「Everfilter」について拡散中の「個人情報が抜かれる」噂について」を読んでみてください。

ひとこと

どうしても「Everfilterが新海誠さんの絵を使っているかどうか」の検証に注目が行ってしまい、「許可を取っているかどうか」があまり注目されていなかった気がしました。

Everfilter側の発表内容が正しいものなのか、権利者側(新海誠さん側)がその真偽についてどのような反応を見せるのか(取材対応・発表など)、に注目が集まります。

追記:新海誠監督側は取材に対して「許可を与えていない」

この発表に対して新海誠監督側(コミックス・ウェーブ・フィルム、CWF)が取材に応じており、次の通り、許可を与えた事実を把握できていないようです。

少なくともCWF側から許可は与えておらず、東宝も含めどういう経緯で「中国国内ではライセンスを受けていた」と説明しているのかを調査しているとのこと。新海監督へ連絡しているとの記述もあったが、Facebookに掲載された謝罪文と同様の内容で差出人の名前も企業名もないメールが届いただけで、本当に開発元からのメールなのか困惑していると明かした。 引用元

追記:「著作権問題となるコンテンツは含んでいない」「アプリの公開停止」を宣言

さらにその後、Everfilter運営側が、追加で以下の発表を実施しました。

そして実際に、Everfilterアプリは2016年12月7日9:30現在、AppStoreからダウンロードできない状態となっています。

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