情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

「キャリア決済の利用限度額に達したため、前回の購入を完了できませんでした」エラーについて(au・SoftBank)

AppStore (31) SoftBank (109) au (126) iPhone (1653)

iPhoneの支払いに「キャリア決済(auかんたん決済・ソフトバンクまとめて支払い)」を利用している場合に、「キャリア決済の利用限度額に達したため、前回の購入を完了できませんでした」というエラーになってしまい、アプリがインストールできなくなったり、アップデートできなくなってしまうなど、困ってしまうケースがあります。

このエラーの発生した人向けの情報をまとめておきます。

iPhoneの「キャリア決済の利用限度額」エラー

iPhoneでのコンテンツ購入時やアプリのダウンロード時に、次のエラーが表示されてしまい、新しい支払い方法を登録するまで機能が制限されてしまう場合があります。

お支払方法の種類
キャリア決済の利用限度額に達したため、前回の購入を完了できませんでした。購入を完了するには、残高を増やすか、新しいお支払方法を登録してください。
Visa
Amex
MasterCard
Diners Club
キャリア決済
JCB

キャリア決済の詳細
+81 | 携帯電話番号を入力
日本では、キャリア決済はau とソフトバンクの携帯電話をお持ちのお客様がご利用になれます。確認コードは携帯電話に送られる場合があります。

類似のエラーには、以下のパターンもあります。

現在のお支払方法による前回のご購入処理が完了できていません。支払い情報を編集して問題を修正してください

現在のお支払方法による前回のご購入処理が完了できていません。『購入履歴』をクリックして問題を表示、修正してください。ここでキャンセルした場合は、請求情報に関する問題が修正されるまで購入ができなくなります。

エラーの意味

このエラーは、キャリア決済の利用限度額を超えてしまうため、前回の支払いに失敗したことを意味しています。

つまり、未払いの料金が残っており、それを催促されている状態です。このままでは、利用を制限されても当然の状態です。

そのため、ちゃんと支払いに成功する支払い方法を登録してあげるか、失敗したキャリア決済の利用限度額の問題を解決する必要があります。

キャリア決済の利用限度額とは

現在、iPhoneで利用可能なキャリア決済は、auの「かんたん決済」とSoftBankの「ソフトバンクまとめて支払い」の2種類です。それぞれ、以下のとおり利用限度額が定められています。

au:かんたん決済

auかんたん決済(通信料金合算支払い)の利用限度額は、以下の通り設定されています。

  • ~12歳:1,500円
  • 13歳~19歳:10,000円
  • 20歳以上:10,000円~100,000円(支払い方法・支払い状況などにより変動)

auの利用限度額の上限は、突然10万円から1万円になったり、2万円だったのが1万円になったりする利用者も多いようなので、「先月まで○○円だったのに」には十分注意してください。また、auスマートパスなど、毎月実施される支払いの影響で、毎月の上限金額から一律少し減額されるケースがあります。その点にも注意してください。また、かんたん決済からauウォレットへのチャージ金額にも注意が必要です。

SoftBank:ソフトバンクまとめて支払い

ソフトバンクまとめて支払いの利用限度額は、「契約してからの経過期間」と「使用者の年齢(契約者とは別なので注意)」の2つで大きく変わってきます。

特に大きく変わってくるのは「使用者の年齢」の違いで、1ヶ月間あたりの利用限度額は以下の通りです。

  • 満12歳未満:最大2,000円/月
  • 満20歳未満:最大20,000円/月
  • 満20歳以上:最大100,000円/月

利用限度額は、下げることはできるものの、上限はここに書いてある通りとなります。利用限度額を、これらの最大利用限度額より増やすことはできません

また、利用限度額の制限が解除されるのは、通信制限の解除日と同じ、請求日次第なので、契約により、次の「11日」「21日」「1日」となります。

docomo、au、SoftBankの速度制限解除は毎月何日?

「利用限度額を超えていないのにエラーが出た」

利用限度額を確認してみて、「利用限度額を超えていないのに」と感じる人もいるようですが、今回の問題は、「利用限度額を超えてしまうので支払いができない」という問題です。つまり、「利用限度額を超えた」状態が表示されるわけではありません。

例えば、利用可能額が500円しか残っていない状態で、1,200円のアプリを購入したときに、エラーになってしまうのです(Appleへの支払いでは、アプリの購入後に決済されるまでタイムラグがあるので、購入は成功するものの、後から支払いに失敗するので、購入後エラーとなる)。

この時点で1,200円の支払いは拒否されるので、利用可能額は500円が残ったままとなります。

また、似たようなタイムラグや残り金額の問題で「利用限度額エラーが出るのにまだ購入できた」ということも発生するようです。

基本的な解決策:クレジットカードの登録

このエラーを見て、「利用限度額をどうにかしなきゃ」、「キャリアに連絡しなきゃ」などと思って、何もできずに困ってしまう人もいるようなのですが、新しい支払い方法を追加すれば解決します

なので、クレジットカードを持っているのであれば、「お支払方法の種類」を「Visa」や「MasterCard」などに変更して、クレジットカード番号を登録してください。

auウォレットカードもクレジットカードとして利用でき、チャージ自体はauショップで現金支払いできるので、そういえばauウォレットカード作ってた、という人は活用してみてください(ただし、クレジットカードではなくプリペイドのみのカードの場合、支払いの種類によっては支払いやカードの登録ができない可能性があります)。

AppStoreは銀行口座引き落としなどには対応していないので、iPhoneを使うのであれば、クレジットカードを持っておくことをおすすめします(キャリア決済の上限額を超えるような使い方に気を付けつつ)。

お支払方法の種類で「なし」は選択できない

この「アカウント」画面のエラーを見て、「お支払方法の種類で『なし』を選べば大丈夫」という情報にたどり着き、「『なし』の選択肢が表示されない」と思う人も多いようですが、それは支払いが必要のない場合の選択肢であり、今回は未払料金の催促であるため、「なし」は選択できません(表示されません)。

その他の解決策

基本となる対策は、利用可能のクレジットカードの登録なのですが、クレジットカードを持っていない場合などは、以下の対策も検討してみてください。

キャリア決済の上限を挙げてもらう方法

キャリア決済の制限が最大値でなければ(あえて下げていたのであれば)、キャリア決済の上限を変更することで解決できます。

iTunesカードからチャージ&支払いをする

また、未払分をiTunesカードチャージで支払う、という方法もあります。しかし、一度このエラーが出てしまった状態の場合、iTunesカードの番号読み取り画面を表示させるだけでエラー画面が表示されてしまう場合があるようなので、事前に番号が入力可能であるかを確認しておくと良いかと思います。

支払いの際には、パソコンを使って、パソコン版のiTunesからログインして、未精算になっている購入履歴をStoreクレジットから払う、という手順もあります。

Appleへ問い合わせる

このエラーのような支払い周りは、どんな支払いに失敗したのか、どんな支払い手段を利用できる人なのか、などケースバイケースな部分が大きいので、Appleに問い合わせて解決策を相談する、というのも手です。問い合わせ方法は以下を参考にしてください。

Appleへの問い合わせ方法:Apple社への問い合わせ方法メモ(iPhoneに関する問い合わせ窓口)

その他のエラー

決済に問題がある場合、例えばLINEでコインチャージする際やアプリをダウンロードする際などに、次のエラーが表示される場合があります。

新しいお支払方法を追加
この請求は通信事業者によって拒否されました。購入を完了するには、「請求先情報」にアクセスして、新しいお支払方法を登録してください。
[キャンセル] [続ける]

新しいお支払方法を追加
この請求は通信事業者によって拒否されました。購入を完了するには、通信事業者に問い合わせるか、「請求先情報」にアクセスして新しいお支払方法を登録してください。
[キャンセル] [続ける]

無料アプリのダウンロードやアップデートであっても、未払状態の支払い(支払い失敗)などがあれば、支払いに成功するまでエラーが表示され続けてしまうため、通信事業者(docomo、au、SoftBankなど)に連絡をしたり、支払い方法を追加(クレジットカードなど)を行ってください。

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