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【水道管凍結防止】水抜栓がない家で「水抜き」する方法について

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本日2018年1月25日、東京都内でも水道管の凍結が多数発生し、「水が出ない」「お湯が出ない」「お風呂には入れない」「洗濯機が使えない」などといった問題が発生しました。

明日2018年1月26日も寒波は続く見込みで、水道管の凍結に注意が必要な状況が続きます

いざ「水道管の凍結を防ぐ方法」について調べると、北海道や東北地方など、毎年冷え込みが厳しい地域向けの対策が目立ち、「水抜き」が定番の対策として紹介されています。

水抜きする際に利用する「水抜栓」という装置が、関東地方の場合、必ずしも全ての住宅に存在するわけではないようです(※「水抜栓」の読み方は「みずぬきせん」。「不凍栓」とも呼ばれる)

そのため、自然と「水抜き以外の凍結対策」を行うことになるのですが、調べているとどうやら「水抜き栓がない場合の水抜き方法」があるようです。

これについて調べたことをまとめて紹介します。

水抜きとは

「水抜き」とは、水道管の中にある水が凍結してしまうことを防ぐための根本的な対策として、水道管の中にある水を抜いてしまう作業のことです。

この作業を行うと、水道管の中が空っぽの状態(空気が入った状態)となり、水道管の中で水が凍ることがなくなります。

「水抜栓」を使った水抜きの仕組み

「水抜き」を行う際に使用するのが「水抜き栓(不凍栓・不凍水抜栓)」です。

「水抜栓」は、「元栓」のような単純に水を止めるだけの栓の役割に加えて、家の外の水道管に設置してある「水抜栓」より家側にある水道管に残った水を、地中に流す「排水機能」があり、水抜き栓を閉めると同時に、水道管の中の水が排水されます(本当はもう少し細かい使い方の注意がある)。

ただここで問題となるのが、(東京などの場合は特に、)「水抜き栓がどこの家にも設置してあるとは限らない」という点です。

そのため、「水抜き栓がなくてもできる水道管凍結対策」が必要で、そこから「水抜き以外の対策」を探し、「水を出しっぱなしにして凍らないようにする」や「水道管を保温する」方法に注目が集まっています。

水抜き栓なしでも水抜きできる??

しかし「水道管凍結の対策」について調べていると、ウェザーニューズにて、次の対策が紹介されていることに気が付きました:

水道の元栓を閉めてから、水やお湯を出して、水道管の水を抜く 引用元

水抜き栓のことも「元栓」と言う場合がありますが、まさに「水抜栓」と書きたい場面で「元栓」と書いていることから、ここで利用している「元栓」は水抜き機能のない止水栓であると考えるのが自然だと思います。

するとこの方法はまさしく「水抜き栓がなくてもできる水抜き」です(※「水やお湯を出して」を「蛇口をひねって」と解釈した場合。まさか「水やお湯を出し」が「ポンプで吸い取る」などではないでしょうし)

間違い?本当?

しかし、こんな方法、いろいろ調べている中では登場しませんでした。

もちろん、「水抜栓」の存在を前提に説明している説明文であれば、紹介する必要のない手順なのかもしれませんが、水抜き栓がない場合について説明していたページでも、紹介されているのを目にすることはありませんでした(※水抜き栓がない場合は、水を出しっぱなし・水道管保温をすすめられる場合が多い)。

この「水抜栓を使わない水抜き」の方法の場合、元栓を閉めた時点ではまだ元栓から蛇口までの部分に残った水には圧力がかかっているかもしれませんが、蛇口側を開放した時点で、元栓から蛇口までの区間の水道管の中に残っている、全ての水が飛び出してくれるのかが疑問です。

「水抜き栓がない」場合の水抜き方法について

そこで、ウェザーニューズの説明が間違っているのではないかとも思ったのですが、他にもこの方法が登場するページを複数発見することができました(しかし見つけにくい)。

例えばレオパレス21の「水抜きの仕方が分かりません。どのように行えばいいですか?」のページにて、「水抜きしたい場所:水道管の水抜き」→「電動水抜き操作盤は?:設置されていません」を選択すると、「手動で水抜き栓を操作する必要がある」と言われ、最後の質問で「青森県・秋田県・岩手県...など」の県に住んでいないと答えると、別のページに誘導されます。そしてそのページには冒頭、次の通り書かれています:

寒冷地以外の地域では、水抜栓などの設備を設けておりません 引用元

そしてその場合の操作方法として、一番最初にこう説明されています:

水道の元栓や、給水管の止水栓などを閉めた後に、水道の蛇口を開け水を排出します引用元

まさにウェザーニューズで紹介されていた方法であり、先ほどの「水抜栓がない場合に水を抜く方法」は、間違いではなさそうだ、ということが分かってきました。

また、福岡県太宰府市の凍結防止の説明では、設置されている家屋が少ないからか、水抜栓についての言及がないまま、次の通り「水抜き」の手順が説明されています:

特に長期間家を空ける場合は、メーターボックス内の栓を閉め、一番低い所の蛇口から水抜きをして下さい。 引用元

広島県呉市のページでは、次の通り「一番低い位置の蛇口を利用してください」と案内しています:

凍結・破裂防止に最も効果があるのは水抜き栓の活用です。
 水抜き栓は,水道管の中の水を抜く役目を持つじゃ口で,できるだけ低い位置に取り付けてあります。散水栓は水抜き栓の代用となります。
 また,水抜き栓や散水栓のないご家庭では,一番低い位置にあるじゃ口を利用してください
 寒い夜は気象情報に注意して,水抜き栓を使って水道管の中の水を抜いてやりましょう。水がなければ凍りません。

引用元

「一番低い蛇口」

他の説明を見ていても気が付くのですが、「一番低いところの蛇口から水抜き」という説明はつまり、配水管の中で一番低い位置にある蛇口より高い位置にある水道管の中に残った水は、水抜栓がなくても開放しておいた一番低い蛇口から出て行くため、ある程度水道管から水を抜くことができる、ということのようです(配管によっては残ってしまうことも考えられますし、1カ所だけ蛇口を開けても抜けないので注意)

そう考えると、(マンションで操作するタイプなど、ある程度例外はありますが、良く言われるタイプの)水抜栓は地中に埋め込まれてており、まさしく一番低い位置にある蛇口として機能している、と考えることもできそうです。効果的に水道管から水を抜くことができます(地中に埋めている大きな理由は、地中深くに埋めれば、栓の周りの温度が水が凍る温度まで下がらないため。まさに凍らない止水栓なので「不凍栓」)。

他の方法と組み合わせるのが大事

この通り、確かに「水抜き」という作業自体は、水抜き栓がなくても行うことができるようです

しかし「水抜き栓を使った水抜き」と、「水抜き栓がない住宅での水抜き」では、少なくとも水抜きできる範囲の違いがあることから、効果は限定的になってしまうものと考えられます(とはいえ確かに「水抜き」と言えば「水抜き」)。

先ほど紹介した記事でも、「凍結・破裂防止に最も効果があるのは水抜き栓の活用です」と紹介されていました。

(※また、実際のところ蛇口部分や、シャワーホースの中、トイレの中など各所に残る水があり、それらへの対策も必要となります。また、寒冷地ではそれら水回りの器具それぞれに水抜き用の機能が付いている場合などもあります。それらを見てしまうと、完璧さは見劣りしてしまうのですが、それはあくまで寒冷地向けの対策なので、普段そこまで冷え込まないはずの地域としてできる範囲で取り組むことが大切そうです)

加えて、先ほど紹介したいずれの記事も、水抜き栓がない場合について、水道管やメーターボックスの保温や、水を出しっぱなしにする方法などの手順が紹介されています(またそもそも、「水抜き栓がない場合の水抜き方法」について説明している業者・自治体は多くないので、その他の方法を実施したほうが安心感があります)。

そのため「どれか1つの対策をしよう」ではなく、複数の対策を行うことを検討してみてください。

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