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HTC Desireでスクリーンショットを撮影する方法についてメモしておきます。
調べればいろいろ情報が出てくるのですが、情報が古くてダメだったり、このやり方がいいなと思える解説が見つからなかったりしたのでメモしておきます。 ちなみに、root化は不要です。
ポイントは、USB Driverのインストール方法と、adbのインストールや設定周りです。
目次
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追記(2012-08-27)
L-01Dでもスクリーンキャプチャを取れるようにしたので、それについても追記しておきます。
注意
ここから紹介するのは多少試行錯誤の過程を含んでいるので、最後まで一度目を通してから実行してください。
0.JDKをインストール
JDKをインストールします。そして、環境変数(JAVA_HOME)に、JDKへのパスを設定してください。設定されていなかった場合、Android SDKのインストール中に次のメッセージが表示されます。
If you believe you have a JDK installed and it was not properly recognized, simply set an environment variable JAVA_HOME to point to it.
パスを設定する場合は、「C:\Program Files\Java\jdk1.7.0_05」までで、最後に「\bin」は不要なので、気を付けてください(32bitをインストールしたら直った、Eclipseをアンインストールしたら直った、なんていう話もありましたが;)。
1.Android SDKをインストール
Android SDKのダウンロードページから、Windows版のインストーラをダウンロードします(今回ファイル名は「installer_r17-windows.exe」でした)。
ダウンロードした.exeファイルをダブルクリックで実行します。あとはOKなどをクリックしていくだけで簡単に終了です。
2.USBデバッグを有効にする
「設定>アプリケーション>開発」にある「USBデバッグ」を「ON」にします。
3.USBケーブルでPCに接続する
Android端末を、USBケーブルでPCに接続してください(SDカードをマウントする必要はなく、「充電のみ」でOKです)。
4.ddms.batを実行する
「ddms.bat」は、
C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk\tools
にあります。しかし、これをただ実行すると、次のようなエラーが発生してしまって、うまく動きません。
00:00:00 E/adb: Failed to get the adb version: Cannot run program "C:\PROGRA~2\Android\ANDROI~1\tools\adb": CreateProcess error=2, ?w?????t?@? from 'C:\PROGRA~2\Android\ANDROI~1\tools\adb' - exists=false
とりあえず、「ddms.bat」と同じフォルダにあるはずの「adb」というファイルが見つからないことがこのエラーの原因のようです。
なぜddms.batが動かないのか
「adb」があるはずのフォルダに「adb_has_moved.txt」といういかにもなテキストファイルがありました。内容は次の通りです。
The adb tool has moved to platform-tools/ If you don#039;t see this directory in your SDK, launch the SDK and AVD Manager (execute the android tool) and install "Android SDK Platform-tools" Please also update your PATH environment variable to include the platform-tools/ directory, so you can execute adb from any location.
要点をまとめるとこうなります。
- Android SDK Platform-toolsをインストールしてください
- 環境変数PATHを設定してください
それぞれ実行していきます。
4ー1.Android SDK Platform-toolsをインストールする
「スタートメニュー>すべてのプログラム>Android SDK Tools」から「SDK Manager」を起動します。
しばらくすると、表示が更新され、「Packages」という表示領域の「Tools」の下に「Android SDK Platform-tools」が表示され、「Status」の列が「Not installed」になっていると思います。これをインストールするために、「Android SDK Platform-tools」にチェックを入れてください(他のにチェックが入っているかもしれませんが、そのままで問題ないですし、余計なものをインストールしたくなければ、それらのチェックを外してください)。
チェックしたら、「Install 1 packages.」というボタンが右下にあるので、それをクリックします。すると、ライセンスが表示されるので、よく読んでから「Install」を押します。しばらく待つと、「Done loading packages.」と表示されるので、その表示を確認してから「Close」を押せばインストールが完了します。
4-2.環境変数PATHを設定する
Winキーを押しながらRを押して「ファイル名を指定して実行を呼び出して、そこに
SystemPropertiesAdvanced
と入力してEnterを押すと、「システムのプロパティ」が表示されます。「詳細設定」タブの「環境変数」をクリックします。
「システム環境変数」の中から「Path」を選択して編集します。ここで、「変数値」の冒頭に次の文字を追加します(インストールパスが変わっていました at 2012-08-27)。
-
32ビットOSの場合
C:\Program Files\Android\android-sdk-windows\platform-tools;C:\Program Files\Android\android-sdk-windows\tools;
C:\Program Files\Android\android-sdk\platform-tools;C:\Program Files\Android\android-sdk\tools; -
64ビットOSの場合
C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk-windows\platform-tools;C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk-windows\tools;
C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk\platform-tools;C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk\tools;
入力したら「OK」「OK」「OK」と進んでダイアログをすべて閉じ、完了です。
「環境変数」「PATHを通す方法」「PATHを追加する」などで検索すると詳しい方法や別の方法が見つかると思います。
5.USB Driverをインストールする
「機種名+USBドライバ」などで検索して、端末用のUSB Driverをインストールします。今回紹介するHTC Desireの場合は、HTC Syncをインストールするという圧倒的に簡単な方法があります。今回は、これを利用してインストールします。
HTC Syncを利用してUSB Driverをインストールする
ポイントは
HTC Syncのインストーラは使うけど、HTC Sync自体はインストールしない
です。
htcのヘルプページから、HTC Sync(今回はsetup_3.0.5617.exe)をダウンロードして、ダブルクリックで実行します。すると、インストール内容が次のように表示されました。
- MSXML 4.0 SP3
- Microsoft Visual C++ 2005 SP1 Redistributable Package (x64)
- HTC BMP USB Driver 1.0.5375 (64-bit)
- HTC Driver Installer 3.0.0.018
これは、HTC Syncをインストールするために必要なプログラムたちです。見事にここに目的のUSBドライバがあります。そこで、「インストール」を押して、これらをインストールしてもらいます。
これが完了すると、もうHTC Sync自体に用はないので、次の画面で「キャンセル」を押して、HTC Sync自体のインストールは中止してしまいます。これで、だいぶ余計なプログラムのインストールを回避することが出来ました。
ここまでで、USB Driverのインストールが完了です。USB Driverを使って端末を認識させるために、一度USB接続の抜き差しを行ってください。
L-01Dの場合
L-01Dの場合は、「Download List」からUSBドライバをダウンロードして、簡単にインストールできます。
6.再びddms.batを実行する
再び
C:\Program Files (x86)\Android\android-sdk\tools
にある「ddms.bat」 を起動します。すると、今度こそうまく動作し、左上に端末名が表示され、端末が認識されていることが分かります。(起動せず、一瞬で消えてしまう場合は、JAVA_HOMEの設定がまだちゃんと反映されておらず、Javaが実行できていない可能性があるので、環境変数を全体に反映するために、一度再起動してみてください)
7.キャプチャを実行する
「Device>Screen capture...」をクリックすると、現在の画面がWindows上に表示されます。あとは、「Save」を押すと、pngファイルとして画像を保存することができます。 また、この表示はリアルタイムではないので、再びキャプチャしたい場合は、「Refresh」を押して更新してから「Save」を押して保存してください。
まとめ
作業をスムーズにやるとすると、こうなります。
- Android SDKをインストールする(手順1)
- Android SDK Platform-toolsをインストールする(手順4-1)
- 環境変数PATHを設定する(手順4-2)
- USB Driverをインストールする(手順5)
- USBデバッグを有効にする(手順2)
- USBケーブルでPCに接続する(手順3)
- ddms.batを実行する(手順6)
- キャプチャを実行する(手順7)
本文の順番に手順1から7まで上から順に行ってもかかる時間はあまり変わらないと思うので、読みやすいそちらをおすすめします。
参考にしたページ
以下のページを参考にしました。
- 作業の概略(短め)
- HTC Desire SIMロックフリー版 スクリーンショット
- USBドライバのインストールにHTC Syncを(まるごと)使っている
- HTCアンドロイド端末 USBドライバ入手/画面キャプチャの方法
- 作業の概略(ここに書いてあるPATHと、実際にadbがインストールされたPATHが違っていたので、本文では変更しています)
- REGZA Phone T-01Cのスクリーンショット(キャプチャ)
所感
なかなかひっかかるポイントが多かったです。
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