許可を出してない記事が突然BLOGOSに全文無断転載されました。そのときの経緯をメモしておきます。BLOGOSの転載プロセス管理にある甘さが明らかになりました。
ブログに書いた文章をとっても大切に思っているブロガーの気持ちになってお読みください。
目次
許可していない記事の転載に気づく
今月16日、「驚きの要注意Webサービス「ブラックメール」とは」という記事を書きました。
次の日の朝、反応を知りたくて、Twitterで検索してみたところ、転載に気が付きました。
もし自分で検索していなければ、無断転載に気が付けなかったかもしれません(転載時のメール配信はないし、事後承諾の連絡が来たかどうかは今となっては分からないので)。
無断転載発見のTweet
冒頭の無断転載を発見した直後、私は次のTweetをしました。
BLOGOSに許可していない記事を無断で転載された
— did2さん (@did2memo) 2013年5月17日
謝罪Tweet
このTweetの後、すぐに事情の説明を求めるメールを編集部に送ったのですが、その送信とほぼ同時に、BLOGOS編集部のTwitterアカウントから、次のリプライを受けました。
@did2memo 大変申し訳ございません、当方の不手際により連絡確認を怠り掲載を行なってしまいました。当該記事は非表示対応させて頂きました。今後このようなことがないよう注意を徹底致したく思います。
— BLOGOS編集部さん (@ld_blogos) 2013年5月17日
そして、該当記事が非表示(404 Page Not Found)になっていることが確認できました。なぜ「非表示」であって「削除」でないのかは不明です。
転載は「事前承諾制」
私の記事のBLOGOSへの転載は「事前承諾制」です。事前の承諾がない転載は認めていません。
以前は「事前承諾不要」としていたのですが、BLOGOSらしくない、意見を含まない記事の転載が多く、問題が発生したため、つい最近「事前承諾制」に変更してもらいました。
たとえば、私のcommのインストール方法の手順を解説した記事が転載されたときは、「手順書を記事にしてどうするんですか?」というコメントを受けました。転載するかどうかはBLOGOS編集部が判断しているので、困ってしまいました。
他にも、祝・ブログ開設1周年という記事が転載されたときには、「公共の場に”日記(チラシの裏)”を投稿しないで下さい。本当こういう人増えたよなぁBLOGOSは。」というコメントを受けました。
今回は「承諾」無し
そんな感じでいろいろあって、転載されていた記事の3分の1近くを削除してもらいました(ここで挙げた2つの記事は貴重なコメントを含むため削除していません)。
事前承諾性に変更してから一度は許可を求めるメールが届き、そのときは許可しませんでした。ですので、ちゃんと「事前承諾性」に変更されていたことが分かります。
それにもかかわらず、今回、確認メール無しの「無断転載」が行われたのです。
そもそもBLOGOSの仕組みって?
私の知る限り、BLOGOSブロガーの全員(例外あるかも)が、「自分のブログ」を持っています。そして、その記事からBLOGOS編集部がピックアップした記事が、BLOGOSへ全文転載されています。このとき、記事に対して原稿料などの支払いはありません。BLOGOSへの記事転載は無料で行われます。
詳しくは「BLOGOSに記事が掲載されるまでの仕組み」にも以前書きました。
転載プロセスに問題があった
今回許可無く無断転載された事から分かる事は、「記事の転載前に承諾が必要という制約条件が適切に適用されない事があり得る転載プロセスだった」ということです。もっと簡単に言えば、「転載プロセスの管理が甘い」ということになります。
先ほどTwitterにあったように、「不手際」「注意を徹底」と書かれており、「プログラムにバグがあった」ということではなさそうなので、投稿システム(投稿プログラム)に、承諾の機械的な管理が含まれておらず、編集者のミスで無断転載になってしまう転載プロセスなんだなぁ、と思いました。
自分の書いた文章が大切にされていないことがわかり、ブロガーとして非常に残念な気持ちになりました。
転載依頼→承諾
謝罪Tweetからしばらくして、一度は無断転載した記事について、お詫びを伴った転載依頼のメールが届きました。
そして、今回の記事については、広まっている最中であったため、転載を承諾することにしました。
参考:BLOGOSへの転載の是非に関する記事
BLOGOSへの転載について、最近ブロガーの間でいろいろな議論がありました。以下の記事が参考になると思います。
- 「BLOGOS退会して検索流入が三倍に増加した」←大きな話題になった記事です
- 「BLOGOSと個人ブログメディアのマネタイズ手法の関係 | The Startup」