「Apple IDの購入済みアプリを別アカウントに移動する方法」がなさそうだったのでやったこと

Apple IDについて詳しくない人は、どうして「Apple ID」と「メールアドレス」を同列に語っているんだろう？と思ったかもしれませんが、実は、「Apple IDのアカウント」に設定する「Apple ID名」は、「メールアドレス」になります。ですから、ログインするときには、「メールアドレス」をアカウント名として入力します（←重要）。というわけで、「メールアドレス」自体が、一つの「Apple ID」を表すことになっているのです。密接な関係にあります。

自分の用件はこうです。

• 「Apple ID名」が「メインで使っているメールアドレス（@gmail.com）」のアカウントをメインとして使いたい
• 現状、「メインで使っているメールアドレス」で作ったApple IDには、余計なアプリが関連づけられてしまっているので、どこかへアプリを待避させたい
• AppStoreのことをよく知らなかったわけで、幸いなことにそのアカウントには、その「余計なアプリ」しか関連づけられていない

例えば、Macに詳しくない人が、「会社用に購入したMac」のために自分のメインで使っているメールアドレスで作ったApple IDを、「会社用Apple ID」として設定したつもりが、結果として「会社用のアプリ」と「自分個人のメインのメールアドレス」を結びつけてしまい、分離できなくなってしまった。会社用と個人用でちゃんと分離したい。もっと言えば、「個人用メールアドレス」に関連づけた購入済みアプリを、「会社用メールアドレス」に転送したい。というようなシチュエーションがこれにあたると思います。

ただ、「転送」と言う操作はできないので、この前提条件の下に自分が実行した「代替策」を紹介します。

今回紹介する手順が成功したことから、こんなことがわかりました。

つまるところ、こんな作戦を立てました。

まず、現在のアカウントのメールアドレスを、別のメールアドレスに変更する（変更可能！）。そして、解放された大事なメールアドレス用に、新しいApple IDを作成する、という作戦です。そしてやってみた結果、うまく行き、実質的に、別のメールアドレスがApple ID名のアカウントに、アプリを移動したかのようにみせかけることができました。

以下、「Apple ID（メールアドレス）の変更」をAppStoreから行う場合と、Webから行う場合それぞれについて紹介し、その次にWebからApple IDを新規作成する方法を紹介します。

AppStoreを開く

MacでAppStoreアプリを開きます。

マイアカウントを表示する

メニューから「Store>マイアカウントを表示」をクリックします。

パスワードを聞かれるので、入力して「アカウントを表示」をクリックします。

Apple IDの編集画面を開く

次の画面で、「Apple ID: メールアドレス」という表示されている行にある「編集」をクリックします。

すると、「Apple ID の詳細を編集」と表示されるので、「メール」のところを消して、新しいメールアドレスを入力します（※同時にパスワードを変更することも可能です）。

最後に「完了」をクリックして終了です。

My Apple ID にログインする

まず、「https://appleid.apple.com/cgi-bin/WebObjects/MyAppleId.woa/wa/directToSignIn?localang=ja_jp から、MyApple ID にログインします。

現在のメールアドレス（Apple ID）と、パスワードを入力して「サインイン」をクリックすればログインできます（ここからの作業は、あまりにゆっくりしていると「セッションが時間切れになりました」になって強制ログアウトされてしまうので注意してください）。

「Apple IDと主要メールアドレス」を編集する

「Apple IDの編集」が開いたら、「Apple IDと主要メールアドレス」の「編集」ボタンをクリックします。

すると、メールアドレスの部分が変更可能になるので、一度削除して、新しいメールアドレスを入力して、「変更内容を保存」をクリックします。

メールアドレスの確認を行う

設定を変更すると、新しいメールアドレス宛に「Apple ID ご連絡先メールアドレスをご確認ください」というメールが届くので、メール本文にある「今すぐ確認」をクリックしてください。

すると、「メールアドレスが確認されました」と表示されて、メールアドレスの変更が完了します。

※もしログインが求められたら、新しいメールアドレスをApple IDでログインしてください。

メールアドレス（Apple ID）の変更を行うと、Apple IDを入力して使っていた各アプリ（FaceTimeなど）でパスワードの再入力を求められたりします。

すでにメールアドレスが変わってしまっているので、各アプリでメールアドレス（Apple ID）を変更してください。

Webから変更した場合、「購入したものを表示するにはサインインが必要です」などが表示されるので、「サインイン」から新しいメールアドレスとパスワード（変更していなければそのまま）を入力しください（メモ：「確認が必要です。購入するには「OK」をクリックしてお支払い情報を確認してください。」と表示された）。

続いて、変更したメールアドレスを使って、新しいApple IDを取得します。

新規作成画面を開く

https://appleid.apple.com/cgi-bin/WebObjects/MyAppleId.woa/wa/createAppleId?localang=ja_JP から、Apple IDの作成を行います。

必要事項の入力

まず最初に「Apple ID」の入力が必要です。ここに、置き換えてしまったメインのメールアドレスを入力します。このとき、入力すると、条件である「現在有効なメールアドレスである」「まだ使用されていない」「Appleが所有するドメインでない」の条件がすべてグリーンランプとなり、一度解除したメールアドレスは、すぐ新しいApple ID名として再利用できるということがわかります。

残りの「Apple ID の作成」をクリックします。入力内容に問題がなければ、「メールを確認して、Apple IDの設定を完了させてください。」と表示されるので、メールアドレスの受信ボックスを確認して、「Apple ID ご連絡先メールアドレスをご確認ください」のメール本文の「今すぐ確認」をクリックします。

開いた画面でログインすれば、Apple IDの新規作成が完了します。

これで、購入済みアプリを、別のメールアドレスのアカウント（実体は同じ物）に移す（ような）ことができました。