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LINE 4.0.0 へのアップデートにより、「LINEのメッセージ削除機能が追加」されました。これは、単に「自分の携帯に保存されているトーク履歴を"選択"削除できるようになった」というだけです。 しかし、これはよくわかっていないと、誤解してしまいますし、よくわかっている人でも、誤解してしまいます。
実際誤解が広まっています。その誤解の結果が「LINEの送信済みトークが取り消せるようになった」というものです。この件の背景を紹介します。公式の更新履歴の文面にも問題があると思います。
うわ、LINE1回送ったメッセージ消せるよーになってる!(((o(*゚▽゚*)o)))
— モハメッドカンまりあ♡ (@sonapoke0103) 2014, 2月 7
一回送ったメッセージは取り消せません。。
LINE更新したらメッセージ消去できるようになってまじ私にとって神が現れた
— ののむら (@2nom_) 2014, 2月 7
おそらく大多数の人にとって、神機能ではありません。
LINEかいつの間にか変わってるー!!平面的なデザインで私的には好き♡ あとはメッセージ削除出来る様になったのがいいかも!よく打ち間違えるから!(笑)
— く (@black_seven79) 2014, 2月 7
打ち間違えを修正することはできません。
目次
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「LINEのメッセージが削除できる」の誤解
とてもよく分かっている人をのぞけば、「LINEのメッセージが削除できるようになった」と聞けば、「送信済みのメッセージを取り消せるようになった」と勘違いすることでしょう。
相手のLINEに表示されたメッセージは消えない
まず、相手に届いたメッセージを消す機能ではありません。つまり、この削除機能を使っても、相手の画面に変化はありません。
ですから、次のTweetのような解釈はまさしく勘違いです。
ついにlineにメッセージ削除機能がついた(^^)
露骨に消されたのがわかるようになるのは嫌だけどなぁー
— 松永 葉 (@cherish7845) 2014, 2月 6
送ってしまったメッセージは取り消せない
というわけなので、間違えて送ってしまったメッセージは、送ったままです。一度送ってしまったら、取り消すことはできません。
lineバージョンアップしたら、間違えて送ったメッセージとか削除出来るようになってたよかったー!これで変なことlineしても消せるね!
— ただのゆかぺんさん (@yukapen10) 2014, 2月 6
既読じゃなくても取り消せない
もっと言えば、既読になる前に削除しても、送ってしまったら最後、取り消せるわけではありません。
編集・修正・訂正はできない
一度送ってしまったトークを編集できる、なんて勘違いはしないように気をつけましょう。いくら何でも。
lineが進化しとる
メッセージの消去とかできるようになってるやん
やったらどうなんのかな?
訂正とか消去は
訂正しましたマーク
消去しましたマーク
みたいなのが付いたり残ったりして証拠が残るならあってもいい機能だと思います
— 森の木の実 (@morinokinomi20) 2014, 2月 6
公式の書き方がまず悪い
厳しいことを言えば、そんなことは書いてないの連続なのですが、これには公式の更新履歴の書き方にも大きな問題があります。
公式(Google Playストア)の更新内容には、次のように書かれています。
メッセージの削除/共有/保存機能を追加 (引用元)
「メッセージの削除機能を追加」となっています。
削除機能は前からあった
ここで重要なのは、前から削除機能はあったということです。
もともとLINEには、トークをすべて消す機能と、個別やグループのトークをすべて消す機能がありました。
なので、「メッセージの削除機能を追加」と言われても、そういう観点では、元からあるじゃんとなってしまいます。
ということは…?と考えると…
そうなると、たとえそういうLINEの機能について詳しく知っていたとしても、「更新」されたのだから、「取り消せるようになったのではないか」という機能の「追加」を想像してしまうことでしょう。
その発想は間違っていないのですが、「更新」で「追加」されたのは、「取り消せる」ではなく、「個別に選択したメッセージを削除できるようになった」なのです。
正直、だいぶひどい更新履歴の書きっぷりです。これでは何らかの誤解が起こらない方が無理があります。せめて、「メッセージの選択削除機能を追加」でしょうし、ユーザーのことを考えて誤解しないように気を遣うのなら、「メッセージの選択削除機能を追加(相手の履歴からは消えません)」くらい書くはずです。
そういうことを考えずに書いてしまった結果、それをちゃんと読んだ人でさえ、自然に想像を膨らませて誤解して、そのまま広めて誤解が広まるのは当然でしょう。もちろん、どんなに工夫しても何かしら誤解が広まるのは避けられそうにありませんが、だからといって、ここまで適当なことを書くのは配慮が足りないように感じます。
そんなこんなで、当分この勘違いは生き続けることでしょう。そんな人に、この記事が届けばいいな、と思います。
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