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今まで一部のLINEユーザーが、購入した有料スタンプを家族や友だちと共有する方法を利用していました(特に家族と)。実は、この行為が、一見無関係に思えるLINEのとあるアップデートにより、全面的にできなくなってしまいました。これにより、LINEはしっかりと人数分スタンプや着せかえの購入代金を徴収できるようになりました。この仕組みについて紹介します。
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家族と有料スタンプを共有する方法
家族や学校の友だちと、誰かが購入した有料スタンプを共有する方法は、誰か一人のApple IDで、みんなのiPhoneにログインするというものです。
iPhoneの設定にある「iTunes & App Store」を開いて、「Apple ID: ○○」をタップすると、「サインアウト」ができるので、ここからApple IDを変更し、LINEを再ダウンロードして、有料スタンプを購入しようとすると、すでに購入済み扱いとなって、そのまま購入できる、という手順です。
スタンプを共有できた理由
この方法で成功していたのは、LINEのスタンプが、「永久的なApp内課金」扱いだったからです。
どういうことかというと、AppStoreの次の記述に説明があります。
App 内課金の種類について
ゲームのレベルロックの解除、広告の削除、あるいは App のフィーチャー機能の追加などの永久的な拡張機能、ゲーム内のキャラクターの寿命延長など消耗性のある機能、または月刊雑誌などを毎月の自動支払により購読できる機能など、App 内課金には3つの異なる機能があります。
「永久的なApp内課金」「消耗性のあるApp内課金」「自動購読の更新」の3種類のApp内課金が存在します。LINEのスタンプは、この中の「永久的なApp内課金」でした。
これらの違いにより、「共有できるかどうか」が左右されます。
App 内課金の仕組みについて
(略)
自動購読の更新と永久的な App 内課金は、同じ Apple ID に登録されている別の iOS デバイスへ転送することができます。ただし、消耗性のある App 内課金は他のデバイスに転送できません。例えば、ダウンロードしたゲームで広告を取り除く永久的な App 内課金と、ゲーム内のキャラクターに与える食べ物など消耗性のある App なき課金を購入し、他のデバイスにこのゲームをダウンロードした場合、他のデバイス上での広告も取り除かれますが、購入した食べ物などの App ない課金は転送されません。
つまり、LINEの有料スタンプは、Apple IDさえ共有していれば、共有している人同士、無料でダウンロードできるということになっていました。
このような目的でApple IDを変更する人が、次のような、通常で会うはずのない「アプリをダウンロードしたApple IDと、アイテムを購入したApple IDが違う」という変なエラーに遭遇していたのだと思います。
LINEのコイン制導入アップデートが対策に
さて、このようなApple IDの共有を利用した有料スタンプの共有をできないようにしたLINEのアップデートが、LINEのコイン制導入です。
有料スタンプや有料着せかえを、直接iTunesカードやクレジットカードで購入するのではなく、一度コインを購入してから、そのコインで購入するようになった、という変更はとても話題になりましたが、一部のユーザーにとっては、有料スタンプが共有できなくなったという側面から注目されていました。
コイン制導入の影響
このコイン制導入により、App内課金の扱いが変わってしまったのです。
コインは、使用すると消えるアイテムであり、先ほどの分類では「消耗性のあるApp内課金」になります
つまり、Apple IDが同じ端末であっても、共有することはできません。
それに伴い、当然コインで購入した有料スタンプも、共有できなくなりました。
というわけで、コイン制導入のアップデートは、有料スタンプのシェアの対策になっていたわけです。
もちろん、そんな目的でコイン制にしたとは思いませんが。
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