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ミックスチャンネルの利用規約と動画の再利用について(著作権関連)

Android (737) MixChannel (36) iPhone (1732) 利用規約 (15)

ミックスチャンネルの「利用規約」を見て、投稿された動画の著作権にまつわる扱いや、再利用に関する部分を確認したのでメモしておきます。また、vineの利用規約との類似性を指摘します。

利用規約

著作権(再利用)にまつわる記述は、主に以下の2箇所です。

「1.基本条件」の記述

重要な部分が利用規約冒頭にまとめて書かれた部分です。

mixchannel-kiyaku-chapter-1

ユーザーは本サービスにコンテンツを投稿した時点で当社と本サービスを利用するすべてのユーザーに投稿コンテンツを 利用するための一定の権利を与えていることになります。あなたの投稿したコンテンツは本サービスを利用するすべての ユーザーによって共有され再利用される可能性があり、本サービスはそれを許可します。他のユーザーに再利用されたくない 動画においては本サービスにコンテンツをアップロードすることを控えるか、すでにアップロードしてしまった動画に ついては該当のコンテンツを削除してください

つまり、「動画を投稿した時点で、ミックスチャンネルのユーザーがその動画の内容、つまり映像+音楽(音声)を再利用して何かに使用することを許可したことになるよ」ということを言っています。

ミックスチャンネルの利用を開始した時点で利用規約に同意しているはずなので、動画の再利用を「勝手にパクられた」として起こる前に、この規約を確認したほうがいいでしょう。

「4-1.コンテンツの投稿について」

より詳しいことが、「4.本サービス上のコンテンツ」の「4-1.コンテンツの投稿について」に書いてあります。

mixchannel-kiyaku-chapter-4-1

ユーザーは、本サービスにコンテンツを投稿した時点で当社および本サービスを利用するすべての第三者に対して無制限に コンテンツを利用する権利を与えることになります。ここで言う利用とは、コンテンツの複写・加工・修正等を含みます。 ユーザーが投稿したコンテンツは、本サービスを利用する第三者が再利用することが可能であり、ユーザーは本サービスに コンテンツを投稿した時点で、本サービスを利用する他のユーザーがそのコンテンツの一部またはすべてを再利用して 自分の投稿コンテンツとして公開することを許可したものとします。

ここでも、アップロードしたコンテンツ(動画)を、ミックスチャンネルを利用する第三者が再利用(複写・加工・修正)を行うことを認めています。

ここで気になるのは、「ミックスチャンネルを利用するユーザーが【ミックスチャンネルに投稿する目的で】利用する」という扱いになっていないことですが、最後の「再利用して自分の投稿コンテンツとして公開することを許可する」が、「再利用して自分の【ミックスチャンネルの】投稿コンテンツとして公開することを許可する」という意味で、それが前半部分の文章を制限すると考えるのが素直なのかもしれません。

しかし、やはりはっきりとは書かれていないので、ミックスチャンネルに投稿した動画が、他のサービス、例えばYouTubeなりVine・Twitterなりに勝手に投稿されても、それはもうミックスチャンネルを利用した時点で許可したことだから文句は言えない、と考えておいたほうが良いと思います(勝手に「自分が撮った!」と嘘を付いていたとすれば、それはちょっと違う問題な気もします)。

考えられる利用法

このような利用規約は、ミックスチャンネルで動画を作るのを簡単にしています。

例えば、公式で用意されている音楽(公式BGM)ではない音楽を動画で使いたいときも、すでにミックスちゃんねるに投稿されている動画をダウンロードして再加工することで、簡単に設定できます。動画の長さに10秒という基準があるため、この音楽の再利用方法はかなり便利です。

Vineの利用規約にそっくり

書いていて思ったのですが、確認してみるとこの文章、vineの利用規約(英語)にそっくりでした。

vineの利用規約の「4. Content on the Services」の最初の段落を1文ずつ区切ったのがこちら。

All Content, whether publicly posted or privately transmitted, is the sole responsibility of the person who originated such Content.

We may, but are not required to monitor or control the Content posted via the Services and we cannot take responsibility for such Content.

Any use or reliance on any Content or materials posted via the Services or obtained by you through the Services is at your own risk.

ミックスチャンネルの利用規約の「4.本サービス上のコンテンツ」の最初の一段落を1文ずつ区切ったのがこちら。

公的な投稿であるか私的な通信であるかを問わずすべてのコンテンツは、そのコンテンツの作成者が単独で責任を負うものとします。

当社は、本サービスを介して投稿されるコンテンツを監視または管理しない場合があり、そのようなコンテンツについて責任を 負うことはできません。

本サービスを介して投稿されたコンテンツや、またはユーザーが取得したコンテンツの使用は、 ご自身の責任において行ってください。

章のタイトルも含め、1文1文が、vine利用規約の和訳になっています。強調表示した部分は、特に対応が印象的な部分です。

次の段落も区切ってみると次のようになります。

We do not endorse, support, represent or guarantee the completeness, truthfulness, accuracy, or reliability of any Content or communications posted via the Services or endorse any opinions expressed via the Services.

You understand that by using the Services, you may be exposed to Content that might be offensive, harmful, inaccurate or otherwise inappropriate, or in some cases, postings that have been mislabeled or are otherwise deceptive.

Under no circumstances will Vine be liable in any way for any Content, including, but not limited to, any errors or omissions in any Content, or any loss or damage of any kind incurred as a result of the use of any Content posted, emailed, transmitted or otherwise made available via the Services or broadcast elsewhere.

当社は本サービスに掲載されるコンテンツその他全ての情報の正確性、合法性、道徳性、最新性、適切性などについて 保証することはできません。

ユーザーは、本サービスの利用を通じて、不快な、有害な、不正確なあるいは不適切なコンテンツ、 また場合によっては、誤った表示がなされていたりその他虚偽的な投稿に接する可能性があることを、ご了承ください。

当社は、いかなる状況においても、コンテンツの誤りもしくは欠落、または本サービスを介して投稿、メール送信あるいは転送 もしくはその他の方法で利用可能となったコンテンツの使用に起因する損失もしくは損害をはじめいかなるコンテンツについても 一切責任を負いません。

他の部分もちらほら似ています。ちなみに、vine利用規約のほうがかなり長いです。

利用規約の「パスワード」の謎

vineの利用規約の「3. Password」と、ミックスチャンネルの利用規約の「3.パスワード」を見比べていて、「そもそも、ミックスチャンネルにパスワードなんてあったっけ?」ということに気が付きました。アカウントの引き継ぎはTwitterかFacebookアカウントですし、開始時にパスワードの登録もありません。。。ただ、とりあえずPasswordの章については、vineの利用規約とあまり似ていません。

まとめ

ミックスチャンネルの利用者は、投稿した動画が再利用されることを了承した上で使用しなければならない、ということと、その一方で、既に投稿されていることを再利用して投稿してもいい、ということを確認しました。

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