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本日公開されたiPhone版LINEの最新版6.4.0に、トークをいちいち開かずに、トーク一覧から既読をつけられる(未読数を消せる)新機能が搭載されました。未読を素早く処理できるこの機能ですが、「既読無視を助長する」というような、既読無視と結びつけたネガティブな意見が目立つことに気が付きました。
このあたり、新機能の追加をユーザーがどう受け取るのか、そしてその背景に、どんなLINE文化が存在しているのか、がよく感じられる印象的な様子でした。そこで今回は、その反応についてまとめておきたいと思います。
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トークを開かずに既読を付けられる機能
今回搭載された、簡単に既読をつけられる新機能は、次の画像の通り、トーク一覧をスライドして既読ボタンをタップするだけ、というものです。
いちいち、既読にするためだけにトーク一覧を開いて、特に読むこともなく閉じる、という操作を省略することができるようになります。
公式アカウントからの通知処理では特に有効そうです。また、同じような利用形態ですが、頻繁すぎるやりとりを定期的にまとめて読みたい(自分と関係ないやりとりが多いグループトークなど)場合にも、便利だと思われます(通知オフとうまく組み合わせる・使い分けるとよさそう)。
「既読無視」と関連づける声
この一件「便利」なアップデートに対して、「既読無視(既読にするけど返信しない行為)」と関連づける声が増えていることに気が付きました。
その例を紹介します。
「既読無視はすごく悪いこと」という心理
これらのツイートからは、既読無視=悪いこと、という考え方を感じます。
え、え、LINEアップデートの既読処理機能って……既読無視増えるだけじゃ……?
— 愚痴垢。 (@Black___Disease) 2016年6月27日
LINEのアップデートで既読処理機能が追加されたけど、問題になりそう。
— TAKURO (@1029Takurou) 2016年6月27日
未読なのに既読をつけて処理したら既読無視やんか。
単なる新機能としてではない受け取り方とLINE文化
以下のツイートも、似た考え方と思われます。誠実さに欠ける、のような解釈です。
LINEのアプデ、トークルームに入らずに既読処理とかクソ過ぎるでしょ pic.twitter.com/FQw8QoS6Fr
— ダメ人間ゆっくり宮さん (@miyasan_E233) 2016年6月27日
これはアップデートするか悩むなぁ
— 月猫@固定ツイ見てね (@os1kr2) 2016年6月27日
ピン機能はいいけど、既読の処理機能がなぁ...#LINE pic.twitter.com/eYpMlWsf3N
使うか使わないかは自由であるはずの「新機能」にもかかわらず、それを気にする様子をいろいろと眺めていると、今回の「新機能」を、単なるツールの新機能としてではなく、友だちとのやりとりの形に影響を与えるものとして受け取っている様子が見え隠れします。
そして、その前提にあるLINE文化を強く感じさせます。
ひとこと
既読無視を簡単にできる「新機能」が、それを「自分」がどう使うか、というより、「ユーザー全体(=友だち等)」がどう使うか、すなわち既読無視をする人が増える、と自然と解釈されている、と思って見ると、機能デザインの難しさ・複雑さ、そして、世代間のギャップなどなど、SNSが浸透した現在についていろいろ思う所が出てくるとともに、それらに対する興味が増すばかりです。
※今までもできたことについて、そのやり方が変化するタイプの新機能(例:UI変更など)に対しての代表的なユーザーの反応は、「便利になった」や、その反対の「使いにくくなった」等です。今回も、ほぼそれに相当するため、「便利になった」という声が多くてもよさそうなのですが、このような単なる「便利」「不便」といった、自分の使い心地についてのツイートは、(今のところ)目立っていません(ほとんど見当たらない)。
※今回は、単に既読って名前なのに、既読していない(読んでいない)ことに違和感を覚えている人も多いようなので、そのあたりは注意。
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