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ミサイルの発射情報が政府から「エムネット(Em-Net)」を通じて発信されたというニュースを見て、「エムネットはどうやって受信するの?Jアラートとは別なの?」と感じた人も多いようです。
そこで今回は、「エムネットの受信方法は?」と思った人向けの情報をまとめておきます。
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エムネットとは
「エムネット(Em-Net、緊急情報ネットワークシステム)」は、国から行政専用のネットワーク(LGWAN)を経由して、都道府県・市町村へ緊急情報を配信するシステムです。
エムネットとJアラートとの違いは?
エムネットは、Jアラートと似ていますが、Jアラートより前からあったシステムで、エムネットより強力な緊急情報の配信システムとして、Jアラートシステムが構築された、という経緯があります。
エムネットでは、国の情報発信から到達するまでの時間が「1分以内」でしたが、Jアラートでは「5~23秒」と、より高速に配信できるようになっています(※大阪府の「報告事項 国民保護にかかる取り組み」資料、PowerPointより)
「受信設定の方法は?」と思った人にとっての最大の違いは、Jアラートは国から国民(住民)に「直接」瞬時に緊急情報を伝達するためのシステムですが、それに対してエムネットは、国から自治体(都道府県/市町村)への情報伝達が目的、ということです。
つまり、エムネット経由での住民への情報伝達は、エムネットからの情報を受け取った自治体の職員が、間接的に配信するほかありませんでした。
人の手が挟まっていては遅いだろう・ミスも増えるだろう、という問題の改善策となるのが、Jアラートシステムで、国が直接、地方自治体の行政防災無線を自動起動させたり、地方自治体のメール配信システムを自動起動できるようになりました。
ただし現状、エムネットとJアラートとでは、利用タイミング/目的が異なる(より緊急性の高いものがJアラートで配信される)ため、並行して運用されています。エムネットに加えて、より速報性の高いJアラートが用意された、という形です。
エムネットの受信方法は?
この通りエムネットはあくまで地方自治体などの限られた団体向けの配信システムなので、エムネットを住民が直接受け取ることはできません。地方自治体までの情報伝達を担当するシステムです。
とはいえ、エムネット経由で地方自治体が得た情報は、地方自治体の登録制メールで配信される場合があるため、住んでいる市町村の登録制メールに登録しておく、というのがエムネットの受信設定に相当するかもしれません。具体的な登録方法は地方自治体ごとに別なので、公式ホームページなどで調べてみてください(Jアラート用の設定としても有名なので、Jアラート関連のメール設定として調べても良いかもしれません)。
一方、Jアラートは直接国民により緊急性の高い情報を速報するためのシステムなので、現在では緊急地震速報と同じシステム(エリアメール・緊急速報メール)で、iPhoneやスマートフォンなどに向けて配信されるようになっています。
そちらも合わせて設定するようにしてみてください:Jアラートを受け取るための設定について
参考資料
- 国民保護関係資料 平成18年7月 内閣官房(PDF) http://www.fdma.go.jp/html/data/tuchi1806/pdf/180630-2siryou1.pdf
- 鳥取県国民保護計画の改定概要(PDF) http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/517255/gaiyou.pdf
- 報告事項 大阪府の国民保護にかかる取り組み http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/4807/00023281/090713shiryou4.ppt
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