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Windows 10の起動時に、「このアプリの機能のいくつかがWindows Defenderファイアウォールでブロックされています」というダイアログが表示され、とあるソフトウェアの通信がブロックされていることが通知されました。このダイアログからはブロックを継続するか、「プライベートネットワークでの通信許可」「パブリックネットワークでの通信許可」などの設定を行うことができるのですが、その詳細についてのリンク「アプリにファイアウォールの経由を許可することの危険性の詳細」を開いても「Windows 10のヘルプ」というヘルプのトップページが表示されるのみで、何もその「詳細」が表示されませんでした。この出来事について。
目次
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「Windows Defender ファイアウォールでブロックされています」
Windows 10を起動した際に、次の通知ダイアログ(エラーというわけではない)が表示されました:
Windows セキュリティの重要な警告
このアプリの機能のいくつかがWindows Defender ファイアウォールでブロックされています
すべてのパブリックネットワークとプライベートネットワークで、Windows Defenderファイアウォールにより(アプリ名)の機能のいくつかがブロックされています。
名前(N): (アプリ名)
発行元(P): (アプリ作者名)
パス(H): (実行ファイルの場所)
(アプリ名)にこれらのネットワーク上での通信を許可する:
・プライベートネットワーク (ホームネットワークや社内ネットワークなど)(R)
・パブリックネットワーク(空港、喫茶店など)(非推奨):
(このようなネットワークは多くの場合、セキュリティが低いかセキュリティが設定されていません)
[アプリにファイアウォールの経由を許可することの危険性の詳細]
[アクセスを許可する] [キャンセル]
「アプリにファイアウォールの経由を許可することの危険性の詳細」のリンク先
今まで幾度となくこのダイアログに遭遇してきた気がするのですが、このダイアログにある「アプリにファイアウォールの経由を許可することの危険性の詳細」という参考になりそうなリンクに目が行ったので、開いてみることにしました。
しかしこのリンク先ページ(ブラウザで開かれる)は、ただの「Windows 10 のヘルプ」というページでした。
これはいくらなんでも不親切というか、どこにその「アプリにファイアウォールの経由を許可することの危険性の詳細」というコンテンツがあるのかわかりません。そして実際、この「Windows 10 のヘルプ」の中を探してみても、このダイアログを操作する上で参考になりそうなコンテンツは見当たりませんでした(ページ数が少ない)。また、このページにある「Search for help」欄から「ファイアウォール」で検索してみても、外部サイトばかりが引っ掛かり、まるで参考になりませんでした。
この画像を見ると、左上の「すべてのマイクロソフトサイトを検索」をクリックしてみると良さそうですが、むしろ悪化します:
もともとのリンク先
この通り、参考にならない「Windows 10 のヘルプ」ページが表示されてしまったのですが、このページが表示されるまでに、以下のリダイレクト(ページ転送)が行われていることが分かりました(上から順):
- https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=517009 (302)
- https://support.microsoft.com/windows (301)
- https://support.microsoft.com/products/windows (301)
- https://support.microsoft.com/ja-jp/products/windows (200)
つまり、もともとダイアログが開こうとしたURLは、「https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=517009」でした。
Edgeで開いてみる
今回Chromeで開いてみたのですが、Edgeだとどうなるのか試してみると、予想外のことになりました:
このページを表示できません
対処方法
・Web アドレスが正しいことを確認してください: https://support.microsoft.com
・Bing で "https://support.microsoft.com" を検索してください
・ページを最新の情報に更新
[詳細]
まさかのエラーページでした。ただこれも「転送」された結果であり、どうやら冒頭liveのログインのようなURLを経由した後、「https://support.microsoft.com」を開くところで、302 Moved Temporarilyの転送先(Locationヘッダ)として「/」が指定されてしまい、無限に「https://support.microsoft.com」から「https://support.microsoft.com」への転送の無限ループが発生してしまっている様子でした。Edgeのほうが状態が悪い、と。
「https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=517009」のページが見つからず
するともう直接見たいのであれば、「https://go.microsoft.com/fwlink/?LinkId=517009」に関する情報がどこかにアーカイブされていないのか探してみたのですが、robots.txtの影響があったのか、見つけることができませんでした。
ダイアログ自体の話
こうしてリンク先がどう言うものなのかはよく分からず、だったのですが、このダイアログ自体は、「そのアプリがインターネットに接続することを許可しますか?(現在はブロックしています)」というものです。
なので、このまま「キャンセル」を押すと、正しく動作しない可能性があります。基本的には、表示されたアプリが信頼できるもので、「パス」のところに表示されているインストールされている場所がおかしくなければ、「プライベートネットワーク」のほうにのみチェックを入れて「アクセスを許可する」をクリックすればOKです。
ただし、「こんなアプリをインストールした覚えはない」であったり、「このアプリがインターネット通信するなんて怪しいから嫌だ・止めたい」という場合には、「キャンセル」をクリックする、という対応になるかと思います(ただ最近はアップデート情報を確認するためだけにインターネット通信をするようなこともあるので、なんとも判断しにくい)。
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