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「南海トラフ地震が5月23日に起こる」の噂は本当なの?について(2018年5月22日再び拡散中)

南海トラフ地震 (12) 地震 (74)

数日前より、「4月18日に地震が起こるらしい」という噂が広まっていました(実際特に目立つ地震は起こりませんでした)。その噂が収まりかけたタイミングで霧島連山の硫黄山で発生した噴火や岩手県沖での地震を受けてか、再び「南海トラフ」関連の、「5月23日に南海トラフ地震が起こるらしい」という噂が広まり始めています。

「南海トラフ地震が5月23日に起こるらしいよ」といった、噂の出所が分からない形式で広まってしまっているので、「本当なの?」と思ってしまう人が多いようなのですが、実際のところこちらは「未来から来た人のツイッターアカウントのツイート」が元となっています。また、このような具体的な場所と日時が指定された噂・予言は、気象庁も科学的な根拠がある地震予知ではなくデマと考えられる、としており、よく分からない状態で、噂や不安の拡散を行ってしまわないように注意してください。

※2018年5月22日現在、「明日南海トラフが来るの?」という噂が広まっています

「南海トラフ地震が5月23日に起こる」の噂が拡散中

現在、「5月23日」「南海トラフ」というキーワードの噂話がTwitterやLINEタイムラインなどで広まっています。

その他、富士山の噴火、四国方面での震度9の巨大地震、などが噂として広まっています。

噂の元となっているツイート

これらの噂の元となっているのは、現時点で3万リツイート以上されている、次のツイートです。

5月23日3時45分に南海トラフ巨大地震が発生する、という内容が含まれています。

しかしまずこのツイートを読んですぐに分かる「おかしな点」があります。それは「震度9」という表現です。

というのも、現在我々が通常ニュースなどで見かける「震度(気象庁が定める震度階級)」は、「震度7」までしか定義されておらず、「震度9」という震度は存在しないからです。簡単に言えば、どれだけ大きな地震であっても、震度6強より強いものはすべて震度7となり、震度8や震度9にはならないのです(参考:気象庁震度階級)。

気象庁の「地震の噂」に対する考え方

実際このような「日時と場所を指定した地震を予知する情報」について、気象庁は次のように「デマと考えられます」としています:

一般に、日時と場所を特定した地震を予知する情報はデマと考えられます。お聞きになった情報で心配される必要はありませんが、日本は地震国であり、地震が起こらない場所はないと言っても過言ではありません。日ごろから地震に対する備えをお願いいたします。 引用元

またより具体的に「南海トラフ地震の予測」に関しては、以下の通り気象庁が説明しています:

現在の科学的知見では、南海トラフで発生する大規模地震の繰り返し間隔にはばらつきがあり、震源域の広がり方には多様性があることが知られています。また、地震の発生時期や場所・規模を確度高く予測することは困難であると考えられています引用元

このような背景から現在の科学的な知見では地震の発生時期や場所を正確に予想することは困難であり、仮に発生時期や場所を正確に予想しているとすれば、それは科学的な根拠のあるものではない、といえます。

少なくとも「科学的な根拠のある地震予知」ではない

したがって、この噂は「科学的な根拠のない地震予知」です。そこを把握した上で、取り扱うようにしてください。

※一度地震に関する噂が発生すると、その後日時や背景が変わりつつも、ある程度の期間似たような噂が続いて広まりやすい傾向にあります。

南海トラフ地震について

「南海トラフ地震」と呼ばれる地震については、NHKや気象庁などの以下のページが参考になります:

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