情報科学屋さんを目指す人のメモ

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【北海道地震】「札幌で地震雲が出ていた。5、6時間後に本震が来るかも」の噂の拡散に注意

北海道 (10) 地震 (74) 地震雲 (18)

北海道胆振地方東部を震源とする最大震度7の地震発生から2日が経過した本日2018年9月8日の夕方頃より、「札幌で地震雲が出ていた」「地震雲って本当?」「5、6時間後に本震が来るらしい」「この雲は地震雲なの?」などの声が急増しています

これらの噂および、この噂に対する気象庁の見解などを紹介します。

北海道で目撃された「地震雲」

現在、北海道で「地震雲を見た」との投稿がTwitterなどのSNSにて急増しています。

「地震雲なのかな」という発言には、特徴的な雲の様子と「地震に対する不安」とが結びつく様子を感じます。

これらの投稿の影響は広がっており、「地震の前兆なのかな?」「もうすぐ地震が来るのかな?」「本震が来るのではないか」「あと5~6時間後に本震が来る可能性が高いらしい」など、もともと余震に対する不安がある中で、さらに不安が強まる人が急増している状態です。

気象庁の地震雲に対する見解

これらの元となる「地震雲が出ていたから、地震が来るのではないか」という考え方はつまり、「地震雲」と呼ばれた雲を、「地震の前兆」と捉え、「地震を予測している」ことに相当します。

このような「地震雲」の考え方に対して、気象庁は以下の通り見解を公式ページに掲載しています:

大気は地形の影響を受けますが、地震の影響を受ける科学的なメカニズムは説明できていません。「地震雲」が無いと言いきるのは難しいですが、仮に「地震雲」があるとしても、「地震雲」とはどのような雲で、地震とどのような関係で現れるのか、科学的な説明がなされていない状態です引用元

この文章はかなり正確かつ厳密に書こうとしているため、少しとっつきにくいかもしれませんが、これはつまり「雲」を利用した「地震予知」はまだできていないということを述べています。

言い換えれば、雲の様子をもとに、どう地震を予知すればいいのか、解明されていないわけです。

また実際、「地震雲」という地震予知の方法にかかわらず、地震予知一般について気象庁は、次の通り説明しています:

地震の予知はできますか?
○月×日に□□地方で大きな地震があると聞きましたが、どうでしょうか?

地震を予知するということは、地震の起こる時、場所、大きさの三つの要素を精度よく限定して予測することです。例えば「(時)一年以内に、(場所)日本の内陸部で、(大きさ)マグニチュード5の地震が起こる」というようなあいまいな予測や、毎日起きているマグニチュード4程度以下の小さな地震を予測するような場合はたいてい当たりますが、それに情報としての価値はあまりないと考えます。少なくとも「(時)一週間以内に、(場所)東京直下で、(大きさ)マグニチュード6~7の地震が発生する」というように限定されている必要がありますが、現在の科学的知見からは、そのような確度の高い地震の予測は難しいと考えられています

 以上により、一般に、日時と場所を特定した地震を予知する情報はデマと考えられます。お聞きになった情報で心配される必要はありませんが、日本は地震国であり、地震が起こらない場所はないと言っても過言ではありません。日ごろから地震に対する備えをお願いいたします。 引用元

地震雲に関する噂・デマに注意

したがって「地震雲かな?」という「不安」や「不気味に感じた」を表明するだけであればまだしも、現在噂されているような「札幌で地震雲が出ていたから、5、6時間後に本震が来るらしい」のような地震予知は、科学的なものではなく「根拠がない」状態で、少なくとも現在の科学的な知見からすれば「デマ」となります。

その情報を参考にしたり、拡散してしまわないように注意してください。

その他の根拠のない噂話に注意

その他、「自衛隊からの情報」「消防からの情報」として、苫小牧や厚真町での「地鳴り」と本震の発生に関連する噂が広まっています。噂にはさまざまな種類がある状況です。それぞれ注意するようにしてください。大抵の噂は今後の地震を予知するもので、先ほど紹介した通り気象庁の見解からすればそれらは科学的ではない、と言えます。

コメント(1)

  1. 黒永
    2018年9月10日(月) 18:59

    角度とか違うけど新さっぽろと上野幌の中間で撮った写真と同じ感じがするー
    雲の形が一緒!地震雲だとしても地震が
    くるってわけでもないと思うしみんな不安になりすぎ!私は綺麗な感じしたから写真とった笑

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