情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

Chrome最新版と同様にSRWare Ironで文字表示がおかしくなる問題について

Chrome (238) Chromium (1) Comodo Dragon (1) SRWare Iron (1) gdi++ (4)

SRWare Ironが18.0.1050.0にバージョンアップした影響で、文字が崩れたり、かすれたりといった問題が発生しているようです。これについて書いておきます。

ただ、最近調べたばかりであまり詳しくないので、間違いを見つけたら、コメントで指摘していただければと思います。

なぜ?

簡単に言えば、Chromeの最新版と同様に、Chromium 18ベースになったことが原因です。この点については、Comodo Dragonなどもあてはまり、同様の問題が発生しています。

つまり、Chromium 18ベースへのバージョンアップにより、Chrome最新版で発生していた「Chromeとgdi++の組み合わせで文字表示がおかしくなる問題について」と同様の問題が発生してしまったのです。結論だけ言えば、gdi++やgdipp、ezgdiなどのソフトウェアが直接的な原因であり、これらを無効化すれば文字表示が復活するはずです。

Chrome系ブラウザはだめなのか

リンク先にも追記しておきましたが、これはChromiumベースのブラウザだけの問題ではなく、Firefoxなどの他のブラウザや、全く別のアプリケーションでも今後発生する問題だと考えられます(gdi++系ソフトウェアが対応せず、それを使い続けた場合)

そもそも問題が発生しているのはChromiumがDirect Write (Direct 2D)による描画を標準にしたからなのですが、Direct Writeによる描画にgdi++系アプリケーションがまだ対応できていないのです。Chrome最新版の紹介記事によく書かれているように、GPUアクセラレーションが有効になったというのは、このDirect Writeを標準で使うようになったことを指しています。そして今後、Direct Write (Direct 2D)で描画するソフトウェアが増えることが予想されます。

このことを考えると、Chromeがどうこうというより、gdi++系ソフトウェアがバージョンアップすることに期待したほうがよさそうです(Chromium側が、GPUアクセラレーションをOFFにできるようにするという対応もあり得なくはないと思いますが)

とりあえずまだバージョンアップされていないため、Chromeでgdi++のようなアンチエイリアシングを行いたい場合は、Chrome最新版の対策としてすでに紹介したように、Direct Write (Direct 2D)に対応予定でありChromeにはすでに対応しているgdi++派生ソフトのMacTypeの利用をおすすめします。

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