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「イヤホンジャックに挿してBluetoothで飛ばしてくれるaudio-technica AT-PHA05BT」と、「Bluetoothをイヤホンジャックに戻してくれるiBUFFALO BSHSBT02」の2つを組み合わせて、有線イヤホンをワイヤレス化しました。思った以上に使い心地が良く、なかなか便利に使えているので、使用方法や使用感について書いておきます。
目次
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システム概略
システムはこんな感じです。
まず、PCやテレビなどの音源のイヤホンジャックに、「送信機(オーディオ・トランスミッター):AT-PHA05BT」を挿します。
すると、そこから音声がBluetoothで「受信機(オーディオ・レシーバー):BSHSBT02」へ飛び、そこに接続していたイヤホン(今回は「Ultimate Ears Triple.fi 10 PRO 」)で再生される、という仕組みです。
無線化するメリット
一般的に、無線化自体にはこんなメリットがあります。
- ケーブルを気にせず動ける(ケーブルにも優しい)
- 席を立つときにイヤホンを外さないで済む
無線化するデメリット
一方、一般的にはこんなデメリットがあります。
- ノイズが増加する
- 遅延が増加する
- 充電が必要
なぜ「イヤホンジャックに挿すタイプ」にしたか
Bluetoothで音楽を転送できればいいので、「USBに挿すタイプのBluetooth送信機にすればよかったじゃないか」と思うかもしれません。たしかに、そちらのほうが余計なイヤホンケーブル部分でノイズを拾うこともなく、良い音が出て、タイムラグもより小さくなる可能性が高いと思います。
ただ、それでも「イヤホンジャックに挿すタイプ」にしたことで、全く別の「メリット」が得られるのです。
メリット:音楽再生機器を選ばない&切り替えが「抜く」「挿す」だけでできる!
これはまさに今までの有線イヤホンケーブル部分をワイヤレス化したことに相当します。ですので、今までイヤホンを使って再生できた機器なら、PCだけでなく、TVでも、iPodなどの音楽プレーヤーでも、差し替えるだけで切り替えられます。受信機と送信機をBluetoothでつなげたまま、有線のイヤホンと同じ感覚でいろいろな機器に差し替えることができるのです。Bluetoothまわりの切り替えも不要です。
これがとても便利で、PCの「スピーカー」から音を出したくなったら「抜くだけ」ですし、またイヤホンで聞きたくなったら「挿すだけ」です。
TVの音が聞きたくなったら、PCから抜いて、TVの「イヤホンジャック」に挿すだけです。TVにUSB端子は必要ありません。Bluetoothに対応している必要もありません。
このように、送信機・受信機共になにもボタン操作を必要とせず、「抜く」「挿す」だけで接続先をいつでも変更できるのが、本当に便利です。
意外と遠くまで届く
実際にこの送信機・受信機の組合せで試してみると、ドアを2枚挟んだりしても問題なく聞くことができました。また、試しに研究室内に送信機を設置して、廊下を通ってトイレまで行ってみたところ、廊下は普通に聞けて、トイレの中でも切れやすくなりますが、とりあえず聞けるくらい、遠くまで届きました(いや、間取り知らないよね、うん)。
バッテリー駆動で9時間使えた
説明書を見ると、送信機側は最大11時間・受信機側は最大8時間利用可能とのことでしたが、およそ8時間利用することができました。
送信機と受信機の両方ともmicroUSBで充電する方式なので、スマートフォンとケーブルを共通化できて便利です(このような送受信機は、USBで充電するタイプが多い、次がmicroUSBかな)。
注意点:充電中は利用できない
しかし、充電中は利用できないという欠点もあります。とはいうものの、なぜかこの類のオーディオトランスミッター・レシーバは、充電中に利用できない物ばかりです。使えるタイプもありますが、バッテリーの寿命を縮めるため、非推奨というパターンだったりします。ですから、この点はあきらめて使っています(1回の充電で長い時間使えるのが救い)。
ノイズ・遅延は「ある」
ノイズや遅延が気になるかもしれません。たしかに、曲と曲の間などの静かなところでは、「サー」っというホワイトノイズが聞こえます。
また、遅延についてですが、微妙に送れます(0.?秒)。例えばニュース番組を見ていても、違和感はありませんでした(忘れてた)。しかし、PVなど、人が歌っている映像で、しかも口元がしっかり映った場合、明らかに遅れを感じます。これは、完全に用途次第のような気がしました。たとえば、これで音ゲーをやろうというのは間違っています。映画鑑賞も向かないかもしれません。
遅延については用途次第で有線・無線を使い分けるのがいいと思います。ただ、多少の遅延があっても、かなり便利に感じました(自分の場合、動画を注視する場合は有線がいいと思う)。
致命的なノイズ・遅延は「ない」
今の「ノイズ・遅延」問題とは全く別の話で、送信機と受信機の組合せ次第では、相性問題が発生し、遅延が「数秒」発生することもあるようですが、この機器の組合せでは、うまく利用できました。
音は十分大きくできる
Bluetoothで音楽を転送すると、音が小さすぎる場合があるそうです。しかし、今回選んだ「受信機:AT-PHA05BT」は、高出力のヘッドホンアンプを搭載しているため、音が小さすぎて聞き取りにくい、ということはありません。ちゃんと十分音量を大きくすることができます。
ノイズが大きいときの対処法
実は、送信機器(PCなど)の音量を大きくして、「受信機:AT-PHA05BT」の音量を小さくすると、ホワイトノイズが目立たなくなります。逆にすると、ホワイトノイズが目立つようになります。
接続方法(初回)
購入直後、初回の接続方法を説明します。
まず最初に、電源OFF状態の「受信機:AT-PHA05BT」のペアリングボタンを、電源が入るまで長押しします。すると、(新規)ペアリングの待機状態になります。
「送信機:BSHSBT02」には大きなボタンが1つしか付いていません。始めは電源がOFFなので、ここから6秒間押し続けて電源を入れます。3秒押し続けると青いランプが付きますが、それを無視して6秒押し続けると、送信機側もペアリングを開始します。
コツは、受信機のペアリングを開始して電源が切れてしまう前に、送信機側のペアリングを開始することです。のんびりやらなければ、普通にできると思います。受信機にイヤホンを付けておくと、「ピーポポ」という音が聞こえるので、それで成功が確認できます。
失敗したら
もし失敗した場合は、両方を電源OFFに戻してもう一度チャレンジしてください。「受信機:AT-PHA05BT」なら、電源レバーを数秒ずらすと電源OFFにできます。「送信機:BSHSBT02」は、大きなボタンを3秒押すと電源がOFFになります。
接続方法(2回目以降)
送信機と受信機のどちらか一方でも電源が切れると、一度接続が切れます。
その場合は、まず両方の電源をONにしてください。今回はペアリングするときとは別の、普通の電源の入れ方で電源を入れます。「受信機:AT-PHA05BT」なら、電源レバーを数秒ずらすだけ、「送信機:BSHSBT02」も、大きなボタンを3秒押すだけです。
一度ペアリングして利用を開始すると、送信機と受信機は、お互いの情報を記憶してくれていますが、電源を入れるだけでは再接続してくれません。再接続するためには、「送信機」の大きなボタンを短く1回押してください。すると、「再接続」が実施され、再び音楽が転送されるようになります。
「受信機」のその他の機能
今回はシンプルに有線のイヤホンのケーブルを無線にする方法を紹介しましたが、他にもこの機械でいろいろなことができます。
音楽プレーヤーの操作
実は、今回の目的からそれるので紹介しませんでしたが、Bluetooth対応音楽プレーヤー(PC・iPodやiPhone・Androidなどのスマートフォン)に接続することで、「再生ボタン」や「曲送り」ボタンなどを使うことができます(AVRCPプロトコル)。また、曲名の転送・表示にも対応しています(適合リストはこちら)。
電話もできる
さらに、「通話」ボタンや「マイク」が付いているので、Bluetooth対応のスマートフォンに接続すれば、着信をイヤホンで聞けて、イヤホンとマイクを使って通話することもできます(HSP/HFPプロトコル)。
受信機は値段が高めだけどおすすめのやつ
今回購入したイヤホンジャックに接続するタイプはiBUFFALO以外にもロジテックやサンワサプライからも発売されているのですが、値段はほとんど同じです(約3500円、プラネックスはちょっと安め)。
そして、今回購入したようなBluetoothオーディオ・レシーバはもっとたくさんの種類が発売されているのですが、こちらはイヤホンが付属していないタイプではなかなか高めの値段設定です(約7500円)。
つまり、今回買ったこの2つはちょっと値段が高めです。
しかし、いろいろな評判を見ていると、この2つが良さそうで、ちょっと高めでしたが、安全なものを買ってみました。
お気に入りになった
というわけで、合計1万円でちょっと高かったのですが、とても使い心地が良く久しぶりに当たりだったので、さっそく研究室メンバーに自慢しようと思った・・・のですが・・・研究室に誰も居なかった。。。(後日宣伝しました)
感想
とりあえず、大きな相性問題はありませんでした。また、私の場合、ノイズはあまり気になりません(便利だし)。遅延は、しっかり動画を見る場合には有線にしようかなーといった感じです。
値段は高めでしたが、席から移動するときにイヤホンを外さなくても大丈夫だし、ケーブルの煩わしさもだいぶ減りました。また、本体はとても小さいので、持ち運びも簡単で、ポケットにも収まるので良い感じです。また、お店に見に行ったとき、結構安っぽいプラスチックでできた製品が多かったのですが、この2つはどちらも光沢のある黒で、見栄えも悪くないのでおすすめできます(SONYはまし、ロジテックのはかなり安っぽい)。
興味があったらぜひこの組合せでイヤホンのワイヤレス化にチャレンジしてみてください。
ポータブルスピーカーと一緒にジップロックに入れてお風呂とか、アイディア次第でいろいろ便利に使えそうです。
参考
- 送信機(オーディオ・トランスミッター):iBUFFALO BSHSBT02 (製品情報, amazon.co.jp )
- 受信機(オーディオ・レシーバー):audio-technica ATPHA05BT (製品情報, amazon.co.jp " title="amazon.co.jp">amazon.co.jp)
- 【毎年元年】ワイヤレスで音楽を!17【Bluetooth】
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コメント(3)
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2013年6月14日(金) 15:56
逆ですよ!
アーディオテクニカとバッファローが逆!
2013年6月16日(日) 18:55
>通りすがりさん
本当ですね、冒頭で逆になっていた部分を修正しました。報告ありがとうございます。
2017年8月3日(木) 22:38
初めまして
こまったです
did2さんの記事を見て真似しようと思い
受信機 lbt par500
送信機biao ta
でやって見たのですがうまくいきません
どうしたら良いのでしょう?
同じものを買うしかないのでしょうか?