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新しく購入したグラフィックボードを追加して、グラフィックドライバをバージョンアップしたところ、Windowsの起動直後にブルースクリーン 0x000003B が毎回表示されるようになってしまいました。この原因について紹介します。
目次
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表示されたブルースクリーン
表示されたブルースクリーンの重要部分は以下の通りです。
SYSTEM_SERVICE_EXCEPTION
Technical information:
*** STOP: 0x0000003B
*** Atihdw76.sys
直前に行った作業
ブルースクリーンが表示されるまでに行った作業を紹介します。
初期構成
作業前、PCには3枚のグラフィックカードが刺さっていました。構成は以下の通りです。
- ASUS P5K-E(Intel P35 + ICH9R)
- Intel Core 2 Duo E8400
- Memory 8GB (DDR2-SDRAM)
- GPU1: Sapphire Radeon HD 3650 512MB GDDR3 PCIE(@ PCI Express x16)
- GPU2: Sapphire Radeon HD 3650 512MB GDDR3 PCIE(@ PCI Express x8)
- GPU3: HIS HD 4350 iFan Native HDMI 512MB (64bit) DDR2 PCIe 1x (H435F512EP)
グラフィックカードを追加
ここからSapphire Radeon HD 3650を抜いて、新しく購入した玄人志向のRadeon HD7750 1GB PCI-E RH7750-E1GHD/Aを追加しました。
このままWindowsを起動すると、HD7750はデバイスマネージャ上で不明なデバイスになってしまい、Catalyst Control Centerを起動しても、
Catalyst Control Center を起動できません。現在、Catalyst Control Center で構成できる設定はありません。
Catalyst Control Center は、有効化されたグラフィックアダプターのドライバーバージョンではサポートされていません。AMDグラフィックドライバーをアップデートするか、ディスプレイマネージャーでAMDアダプターを有効にしてください。
と表示されてしまいました。
最新版のDisplay Driverをインストール
Display DriverがHD7750に対応していないと思い、最新ドライバが付属しているCatalyst Control Center 13.1をインストールしました。
ブルースクリーン発生
インストール後、再起動すると、ブルースクリーンが発生しました。
構成変更
この状態から、HD7750以外の2枚のグラフィックカードを取り除くと、無事起動し、普通に使えるようになりましたが、HD3650とHD4350のどちらか片方でも挿してしまうと、Windowsのログイン画面までは到達できるものの、すぐブルースクリーンになってしまいました。
つまり、HD7750単体でしか利用できなくなってしまいました。
原因
原因は、「HD7750」用のドライバが、「HD4350およびHD3650」との両方に対応していなかったことでした。
最初からインストールしてあったドライバは、HD3000・HD4000シリーズに対応していたものの、HD7000シリーズに対応しておらず、HD7000シリーズを認識できませんでした。一方で、最新のドライバは、HD7000シリーズには対応しているものの、HD3000・HD4000シリーズには対応しておらず、ブルースクリーンが表示されてしまっていたのです。
これは、グラフィックドライバのリリースノート(最新版9.012)を見れば分かることでした。
これによれば、対応しているのはHD7000シリーズ・HD6000シリーズ・HD5000シリーズまでで、それより古いHD4000シリーズ・HD3000シリーズはサポート対象外でした。
ダウンロードページで一目瞭然
このダウンロードページでは、「Latest AMD Catalyst™ Drivers for Radeon™ HD 7000, HD 6000, HD 5000 Series」と「Latest AMD Catalyst™ Drivers for Radeon™ HD 4000, HD 3000, HD 2000 Series」のように、ドライバが2系統に分かれているようです。
解決策:両方に対応したバージョンのドライバを探せばいいんだ!
しかし、これは必ずしも、HD7000系とHD3000系の両方に使えるグラフィックドライバが存在せず、同時利用ができない、というわけではなさそうで、よくよく過去のDisplay Driverを探してみると、例えばCatalyst Control Center 12.3 に同梱されている AMD display driver version 8.951 は、Radeon HD 7900 Seriesから、Radeon HD 24000 Seriesまで、HD7000・HD6000・HD5000・HD4000・HD3000・HD2000の同時利用をサポートしているようです(リリースノート)。
分かったこと:異なるシリーズのRadeonを利用したい場合はドライバを探そう
このように、新しいドライバがリリースされる毎に、新しいシリーズのGPUに対応する一方で、古いシリーズのGPUには非対応になっているようです。
というわけで、極端に世代が離れているわけでないのなら、グラボ複数差しに適した古めのドライバを、次のリンク先から探してみるとよいのではないでしょうか。
実際にやってみた
というわけで、古いドライバの中から、HD7000 シリーズと、 HD3000 シリーズの両方の世代に対応したドライバうち、一番新しい Catalyst Software Suite 12.4 (12-4_vista_win7_64_dd_ccc.exe) をダウンロードし、インストールしてみました。
すると、想像通り、HD7750のグラフィックボードと、HD3650のグラフィックボードを共存させることができました。
ただ、今後新しい世代のグラフィックボードが登場したり、HD7000シリーズの中でも新しいGPUだと、共存させたくてもさせられないかもしれません。今回はCatalyst Software Suiteで丸ごとインストールしたため、全てのグラフィックカードで同じドライバがインストールされましたが、ドライバ部分だけを抽出して、手動インストールすることで、グラボごとに違うドライバをインストールして、上手く動かす、なんてこともできるのでしょうか。。。今回は必要ないので試していませんが、世代によっては、共存させるためにそういうことを試みる必要があると思うので、出来た!という方がいらっしゃいましたら、教えてください(調べてない)。
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