LINE：電話番号や電話帳などの個人情報を削除してもらう方法まとめ

まず始めに、LINEの個人情報削除の基本について紹介します。

基本中の基本

これが大前提となります。注意してください。

個人情報削除の基本は「アカウント削除」

基本的に、個人情報を削除してもらうと思ったら、「アカウント削除」をすることになります。

というわけで、基本的には個人情報を削除してもらいたい場合は、「アカウント削除」をしてください（手順についてはこの記事の後半で解説しています）。

削除してもらえる個人情報って？

アカウント削除でどんな情報が削除してもらえるかについては、プライバシーポリシーに書かれています。

なお、お客様が本サービスのアカウントを削除した場合、これらの情報は当社規定に従って削除いたします。
（※ここで言う「これらの情報」は、「電話番号、メールアドレス、アドレス帳」。ただし、電話帳のうち「氏名、写真、住所」などはそもそも取得していない（同文書より）ので注意。）

本サービスのアカウントを削除した場合、お客様情報は関連法規および社内規定に従って適切に処理いたします。

いまいちすっきりしない感じがする気もしますが、削除対象に「電話番号、メールアドレス、アドレス帳」が含まれることがわかります。

（また特に、アカウントを削除すれば、電話帳情報がサーバから消えるというのは間違いなさそうです（LINE公式Twitterの発言より）、また、プライバシーポリシーには個人情報の開示請求についても書かれているので、興味がある人は読んでみてください）

「問題報告フォーム」からの個人情報削除依頼が強力！

「電話帳アップロードを辞めたくて【友だち自動追加をOFF】にしけど、既にアップロード済みの電話帳情報は消えないの？」

電話帳アップロードが選択制になって以来、こんな声はとても多かったのですが、これはその通りで【友だち自動追加の設定をOFF】にしても、アップロードした電話帳データは削除されません（参考）。

しかし、実は、問題報告フォームからお願いすれば、アカウントを消さずにアップロードした電話帳情報を削除可能なようです。

@nao_iwase アカウントを削除すると全情報がサーバーからも消えますが、アカウントを残したままをご希望でしたらこちらからご連絡いただけますでしょうか。 line.naver.jp/cs/

— LINE公式アカウントさん (@NAVER_LINE) 2012年12月27日

これはあまり有名な方法ではないと思います。アカウント削除をしなくても、情報を削除してもらえるのですね。是非活用してみてください。

「アカウント削除」をしない場合の限界

ただし、電話帳情報が削除されたとしても、既に友だちになってしまった人を削除することはできません（←本当にやりたいことは実際こっちのほうが多そう；）。友だち追加は一度すると削除することはできずブロックできるのみなので、友だちの友だちリストから自分を消したい、という場合には、やはりアカウント削除しかないようです。

アカウント削除したいけど、そもそもログインできない場合

また、「間違えてアンインストールしてしまった」「なぜかログインできない」「端末を手放してしまった」などの理由でアカウント削除が出来なくなってしまった場合も、問題報告フォームから依頼することで削除してもらえるようです（参考）。

情報の削除に失敗することも？→削除できているかどうかの確認方法

アカウントの削除が正常に出来ていない、なんてことも想定されるようです（公式Twitterの発言より）。というわけで、とりあえずアカウントが削除できているか確認した方がよいと思います。

一度アカウントを消した後、LINEを起動すると「新規登録」ボタンが表示されるはずです。そこを押したときに、すぐに電話番号を入力する「利用登録」画面にならずに、

本人確認が必要です

既存のLINEアカウントを使うためには本人確認をしてください。新しいアカウントを作る場合は「初期化」ボタンを押してください。

という画面が表示された場合、アカウントの削除が完了していないと考えられます（ここの「本人確認」から電話番号認証をすることで、以前この端末で使っていたアカウントにログインすることができます。つまり、この端末で以前LINEを使っていた記録が残っていることを意味しています。アカウントの削除ができていれば、「本人確認が必要です」という確認は表示されないはずなのです）

もし何度削除しても削除が完了しない（この画面になってしまう）場合は、問題報告フォームから連絡するとよいと思います。

注意：削除されるのは「サーバ上」なので、友達の端末に残る情報もある

アカウントの情報や、アップロードした電話帳が削除されて、友だちの友だちリストから自分のアカウントが削除されたとしても、友だちの端末に保存されているトーク履歴までは削除されません（参考）。これには注意してください（アカウント名unknownとのトーク履歴として残る）。

「本当に削除してもらえるの？」について

LINEについて見聞きする普段の評判などから、「本当に削除してもらえるの？」「本当は削除していないんじゃ無いの？」と思うかもしれません。このあたりは、LINEを信用するかどうかにかかっている気がします。これについては、どんなサービスについても言えることです。なぜなら、外部から明確に「本当に削除されている」と確認する方法がまず存在しないからです。

一方で、本文中でも紹介したとおり、個人情報が削除されていないことを発見する方法は存在する場合があります。なぜなら、個人情報が削除されていたとしたら絶対にあり得ない挙動（ログインできてしまうなど）が起こるかどうかを確認することはできるからです。ただし当然のことながら、その方法をどれだけ数多く試して、個人情報が削除されていたとしたら絶対にあり得ない挙動が起こらなかったとしても、それは個人情報が削除されているという証明にはなりません。サービスを利用する上で、このあたりは知っておいたほうが良いと思います。

じゃぁLINEはどうかというと・・・こんなことがあったなぁ→「LINE最新版で「電話帳が強制アップロード→友だち追加」される不具合まとめ」というのが一番印象的です。原因がどうであれ、これは利用者の意図しない個人情報の収集にあたると思います（次節参照）。また一方で、「アカウントを削除したのに個人情報を削除してなかった！」みたいな話は知りません（ただし、前述の「アカウントが消えてないんじゃない？」という会話には注目すべきかも）。

参考：個人情報保護法について

今回これを機にちょっと調べてみました。個人情報保護法には、こんな内容が含まれているそうです。

法律によると事業者が個人情報の利用停止や消去をする義務があるのは、事業者が本来定めた利用目的の範囲を超えて個人情報を利用した場合と不正に取得した場合に限られます（個人情報保護法27条） （国民生活センター）

つまり、「個人情報を削除してもらいたい」という点においては、最初の利用規約が大切で、削除に関する条項がどうなっているかに割とかかっている、ということのようです（←合意済みの利用規約の範囲を超えなければ削除について義務が発生しないのなら、ユーザー側が削除を申請して断られないためには、始めから利用規約やプライバシーポリシーに削除について書いてある必要がありそう、という意味）。自分の情報・自分が提供した情報だからといって、必ずしも削除してもらえるわけでは無いということが勉強になりました。ただ、実際にどれくらいの会社が個人情報保護法に関係なく削除してくれるのか、というのはよく分からないので、割と積極的に削除に応じてくれるものなのかもしれません（し、そうじゃないかもしれません）。

アカウントを削除すると、アップロードした電話帳や、登録した電話番号、友達リスト、トーク履歴などの情報が、LINEのサーバから削除されます。

その手順を紹介します。

まず、LINEを起動して、その他>設定を開き、「プロフィール設定」を開きます。

次に、プロフィール設定画面の一番下にある、「アカウント削除」ボタンをタップします。

次のページで注意書きが表示されるので、それらを読みましょう。

アカウントを削除するとトーク履歴や友だちの情報、購入情報などすべて削除されます。

LINEのアカウントを削除すると、連動しているアプリのアカウントも利用できなくなり、購入情報がある場合も削除されます。

最後に、「アカウント削除」をタップして、アカウントの削除完了です。

とにかく大事なのは、

ということです。アンインストールするだけでは不十分なので注意してください。

iPhone/Android/ガラケーでのアカウント削除自体に関する細かい情報は、「LINEのアカウント削除に関するまとめ」にまとめてあります。