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docomoとLINEの連携強化が発表され、それに伴って「docomo専用の通話ボタンが追加される」ということが発表されました。そして、そこから「docomoはLINEの通話が有料になるの?」という話題が持ち上がっているので、それについて書いておきます。
※追記あり
目次
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反応Tweet
公式アカウントに問い合わせているTweetもあります。
@naver_line 無料通話が有料になるのって本当ですか?
— 岩崎 智穂さん (@chiho_t0214) 2013年5月15日
LINEの通話をドコモ音声通話を使ってできるって?これ、ちゃんと、ユーザに誤解のないようにできんのか?無料通話できると思って通話していたら、ドコモの音声通話で通話していたとかで料金請求来てびっくりってならない??? @naver_line
— 半端者さん (@tnkst) 2013年5月15日
きっかけ
「無料通話じゃなくなるの?」という話題の大きなきっかけになっているのは、こちらの質疑応答のようです。
質疑応答ドコモ回線からLINEで通話した場合は料金は?加藤氏「通常の通話料金になります」
— 週刊アスキーさん (@weeklyascii) 2013年5月15日
すでに400リツイート近くされています。
LINEを使っていない人に電話がかけられるんでしょ?
このTweetだけ見ると、「いやいや、LINEを使っていない人にも、docomoの回線を使って電話ができて、その場合は有料、ってだけでしょ?」と思ってしまいます。
プレスリリースにはこう書かれています。
「LINE」アプリで表示されるユーザープロフィール画面に、ワンタッチですぐにドコモの音声回線を使って電話ができる通話ボタンを2013年7月~9月に配置いたします※2。 (引用元)
「ほら、やっぱりdocomoの回線を使って電話するんだから、LINEの友だちリストに、LINEユーザじゃない人も表示してくれるんじゃないの??」と思うかと思います。私は思いましたよ。
でも違うんです。
結局LINEユーザにしか電話できない謎機能
さきほどの「※2」にはこう書かれています。
※2 ドコモ専用の音声通話ボタンは、「LINE」アプリ内で「友だち」になっており、なおかつスマートフォンアプリ内の電話帳に電話番号を登録しているお客様のプロフィール画面のみに表示されます。 (引用元)
「docomoの音声回線を使うのに、結局LINEで友だちになっている人にしか電話できない」
あれあれあれ???という感じです。一体どういうときに使えばいいのでしょうか。
よーくプレスリリースを見てみると
よくよくプレスリリースを見てみると、こんなことも書かれていました。
これにより、「LINE」アプリで提供する通話に加え、必要に応じてドコモの音声通話を簡単にお使いいただけます。
なお、Xi(クロッシィ)®サービスをご契約のお客様であれば、24時間無料で、高音質な音声通話が「LINE」アプリからご利用いただけます。 (引用元)
ん?、加藤氏「通常の通話料金になります」とは何だったのでしょう。
通常、XiのユーザであってもXiカケ・ホーダイ(700円/月)がなければ、ドコモ同士の通話すら無料にならないので、「Xiなら無料」は「通常の通話料金」ではないはずです。また、Xiサービスをご契約のお客様「同士」となっていないので、他の会社への通話も無料、と考えられます(適当に書いただけなんじゃないかと思ってしまう)。
結論
ここまで考えた結果、この「docomo専用通話ボタン」の利点は、
Xiを契約中なら、【LINEの専用ボタンからなら】docomoの音声回線が24時間通話無料になる
といえます。
つまり、今までのLINEにあった、通話無料だけど不安定で音が汚いという欠点が解決される事になります。
これはLINEの運営会社にとっていい宣伝材料になりますし、docomoとしても、「うちならdocomoの音声回線使えるよ、それでも無料だよ」ということになります。
まだ不明点が多い
まださっぱり情報が無く不明点が多いのですが、プレスリリースをちゃんと読んでみると、上記のようなことが考えられそうです。また何か分かったときに追記します。
docomoのプレスリリースにも(14:20ごろ追記)
docomoのプレスリリースにも、同じことが書かれていました。
なお、Xi(クロッシィ)®サービスをご契約のお客様であれば、24時間無料で、高音質な音声通話が「LINE」アプリからご利用いただけます。 (引用元)
やはり「有料騒ぎ」は、発表会の質疑応答の影響が強そうです。
ドコモ広報への問い合わせ(14:45ごろ追記)
@mikamiyoh さんが、ドコモ広報に問い合わせてくださいました。
@did2memo いまドコモ広報に裏を取りました。LINEでの通話は無料ですが、LINEにあるドコモ通話ボタンでの通話は、ドコモの料金体系によります。Xiトーク24に入っていれば無料、それ以外であれば有料です。
— 三上洋さん (@mikamiyoh) 2013年5月15日
やはり、Xiトーク24(Xiカケ・ホーダイのセットプラン)ということは、「通常の料金」であり、Xiプランだけではダメのようです。
したがって、「Xi(クロッシィ)®サービスをご契約のお客様であれば、24時間無料」というプレスリリースが間違っていた、ということになります。「トーク24を契約中の」が抜けています。え、そこ間違えちゃうの?ひどいよ…
「ボタンが紛らわしくて無料だと思って有料通話してとんでもない請求が来たらどうするんだ」なんて騒がれていますが、この広報の話が正しいとすると、逆によーくプレスリリースを読んでしまった人が「Xi契約中だから無料だと思って使っていたらとんでもない請求が来たらどうするんだ」とも言える、間違ったプレスリリースです(2013/5/16 7:50現在 プレスリリースに訂正無し)。
@did2memo プレスリリースのそこの部分に、「トーク24を契約している」という文章を入れ忘れた、ということですね(笑)
— 三上洋さん (@mikamiyoh) 2013年5月15日
もしそだとすると、やはり「LINEのユーザにしか電話をかけられないし、別に無料じゃない謎ボタン」ということになりそうです^-^;
プレスリリース修正されるも…(2013年5月17日 追記)
LINEとdocomo、両方のプレスリリースが修正されていました。
Xi(クロッシィ)®サービスをご契約のお客様であれば、24時間無料※3で、高音質な音声通話が「LINE」アプリからご利用いただけます。
この「24時間無料」という言葉に「※3」がついて、
※3 「Xiトーク24」にご加入で、ドコモのお客様への国内通話の場合。(ドコモ専用の音声通話ボタンを使った通話には、通常のドコモの料金が適用されます。)」と書いてあります。
これはひどい。
なぜなら、そもそも「24時間無料」なんていうのは、Xiトーク24が必要という「通常のドコモの料金」から一番良く聞こえるところを引っ張り出してきて載せたに過ぎないからです。
つまり、そもそも「24時間無料」なんてことを書くのが無駄なわけで、※の中身のさらに括弧の中身である「通常のドコモ料金です」とだけ書けば全く同じ意味になる話で、無料云々は、単なるXiトーク24の宣伝以下の、誤解を誘うだけの文章になっています。つまり、※でひっくり返しているようなものなのです。
そして、初出時からの変更については一切触れられていません。ふぅ。
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