LINEの仕組み from did2memo.net

LINEの仕組みや使い方などについて詳しく解説します

謎の「CD買った?」連発で知る「LINE公式アカウント」の仕組みと収益性

LINE (1627)

公開されたばかりのチャン・グンソクのLINE公式アカウントの発言がファンの間で面白いと話題になっています。この公式アカウントの話題を通じて、LINE公式アカウントの自動応答の仕組みを紹介します。LINEに詳しくない、とくに技術系の人は、この自動応答の仕組みを知って驚くかも知れません

公式アカウントの反応例

チャン・グンソクの公式アカウントとユーザのやりとりを紹介します。

これを見て、LINEに詳しくない人は、「LINE公式アカウントの自動応答アルゴリズムはどうなってるんだよ!」と思うかも知れません。ただ、もしそう思ったのなら、いろいろ考えるべきことがあるのかも知れません

特徴1.基本的に応答はかなり適当→大丈夫?→意外と面白い

実は、LINE公式アカウントは、ユーザからの発言に対して、あらかじめ設定された固定の返信例の中から、それほど高度な方法を使うことなく選択した返信文をただ送信しているだけなのです。廉価版公式アカウントである「LINE@」の場合はもっとシンプルに、あらかじめ用意した返信の中から完全にランダムに選択します。公式アカウントの動作ははっきりしませんが、ろくな応答ができないのは見ての通り有名なことです

しかし、そのてきとーな自動応答のおかげか、かえって面白いやりとりになり話題になることも多く、変に自動応答を工夫するよりも話題性があるのではないかと個人的には思っています。

特徴2.発言は有名人に届かない→独り言?→それでも成り立つ

さらに、ユーザの発言は、その有名人に読まれる事もありません。つまり、自動応答があるとはいえ、有名人相手の独り言に近いと言えます。それで面白いの?受けるの?嫌がられないの?と思われるかも知れませんが、そう思う人もいるにしろ、公式アカウントはそれなりに人気です。というか、少なくとも成立しています。このチャン・グンソクの公式アカントは開設1日ですでに10万ユーザが友だち登録をしています(※ただ、公式アカウントには「ON AIR」という機能があり、一時的に中の人に届く/返信してくれるキャンペーン向け機能があります)

すごい自動応答技術を導入したらどれくらい効果があるのか

こうやって考えてみると、とても費用対効果が高い仕組みだなぁと思います

というのも、自動応答のシステムがとてもコストは低く(低そう)、それでいて公式アカウント開設費用の分を儲けることができているからです。こんなある意味いい加減な自動応答しか搭載していない公式アカウントですが、これを開設するには初期費用200万円、維持費月額150万円~がかかります(今回紹介したのは有名人アカウントですが、この価格は企業アカウントの場合です)。

もし技術者考えで「全然自動応答システムが上手く作れないからやめよう」と言ってそれが実現し、このシステムをやめてしまっていたら、ものすごい収益を失う事になっていたでしょう。さらに言えば、高度な自動応答システムを作れたとして、どれだけ収益を上げることができるのでしょうか。こんな部分はほおっておいて、別のことをやった方が遙かに効率の良い収益につながるのかも知れません。

ひとこと

「CDかった?」が面白かった、という話だけ紹介するつもりだったのが、こんな話に発展することになるとは。

コメント(1)

  1. さしみ
    2014年2月6日(木) 18:06

    did2さん、はじめまして。今回この公式アカウントの自動応答中のメッセージの仕組みについてお聞きしたくコメントいたしました。「自動応答中のユーザーのコメントは本人に読まれることはない」とあります。
    公式アカウントの説明にも「ユーザーが自動応答中に送ったコメントは本人(芸能人など)が確認できる仕様にはなってない」とあります。
    ですが、例えば運営がその独り言コメントを確認できることはあるのでしょうか?どうしてもこの自動応答の仕組みがわからなくて教えていただきたいのです。
    公式アカウントに友達登録したさいにも「本人は受信しないので読めません」とあります。
    そもそも、受信されないのであれば、誰の目にもふれる心配(第三者によるハッキングによる覗き見を除いて)はないと思って良いのでしょうか?
    また、本当に極端な例えの質問ですが、この例で言うとチャン・グンソクさんが、どうにか、自分に対しての自動応答中のユーザーのメッセージを閲覧したいと、高度な技術を使えば閲覧できるものなのでしょか?
    こういうことに疎いもので非常に幼稚な質問で申し訳ありません。did2さんのご意見をお聞かせ願えますか?

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