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Windows 8.1にアップデート後、7枚のモニタのうち、2枚が表示できなくなってしまいました。これについてメモ。内蔵グラフィックスが利用できなくなったりもしているので、Windows 8.1にしてデュアルディスプレイができなくなった、という人もいると思われます。
この話の続きはこちら:Windows 8.1でIntel HD Graphics 4600に接続したディスプレイを検出できない問題と解決策 このページで紹介した対策と、リンク先のページで紹介した対策で、Windows 8のときと同様のマルチモニタ環境が復活しました。
目次
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環境
環境は、「オンボード+グラフィックカード3枚で8面ディスプレイを構築する」の通りです(HD 3650をPCIEX16_2に接続)。ASUS Z87-PRO + Intel Core i7 4770K (Intel HD Graphics 4600) + AMD HD 7700のグラボ2枚 + AMD HD 3600のグラボ1枚、がポイント。
症状
Windows 8.1へのアップデート完了後、モニタ2枚が表示できなくなっていました。その2枚はどちらも「Sapphire Radeon HD 3650 512MB GDDR3 PCIE」に接続されていたモニタでした。
原因:ドライバがWindows 8.1に非対応
デバイス マネージャーを開いてみると、「AMD Radeon HD 7700 Series」と「Intel(R) HD Graphics 4600」は問題ないものの、「ATI Radeon HD 3600 Series (Microsoft Corporation - WDDM v1.1)」にビックリマークがついていました。
プロパティを開いてみると、「デバイスの状態」に「問題が発生したのでこのデバイスは停止しました。(コード 43)」と表示されていました。
ドライバータブの内容は、次のようになっていました。
ATI Radeon HD 3600 Series (Microsoft Corporation - WDDM v1.1)
プロバイダー:Advanced Micro Devices, Inc.
日付:2012/06/20
バージョン:8.97.10.6
デジタル署名者:Microsoft Windows Hardware Compatibility Publisher
普通に考えれば、AMDからCatalyst Driverをダウンロードしてくれば良いのですが、HD7000シリーズとHD3000シリーズの共存環境のため、普通にインストールすると、ブルースクリーンになってしまいます(詳細)。
というわけで、「ドライバー」のタブにある「ドライバーの更新」をクリックし、「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索します」をクリックしてみました。しかし、「このデバイスに最適なドライバー ソフトウェアが既にインストールされています。」と表示されてしまい、更新はできませんでした。
と、思ったら、実はこれはLANケーブルを抜いていたのが原因のようで、LANケーブルを接続してからもう一度トライしてみたところ、「オンラインでソフトウェアを検索しています...」と表示されました。
問題発生
とかなんとかやっているうちに、カスペルスキーの暴走が発生し、それを解決することに。
それは解決できたっぽいものの、今度は「Intel(R) HD Graphics 4600」にまでビックリマークがついてしまい、また1枚モニタが表示されなくなってしまいました。
こちらは、「デバイスの状態」に「このデバイスに必要なドライバーを読み込めないため、このデアビスは正しく動作していません。(コード 31) {操作の失敗}要求した操作が失敗しました。」と表示されてしました。ドライバのバージョンは「10.18.10.3316」で、こちらのドライバは、手動でインストールしたものです。
また、よく見てみると、「AMD Radeon HD 7700 Series」の表示がWindows 8のときと同じように、WDDMの表示が付いた「AMD Radeon HD 7700 Series (Microsoft Corporation - WDDM v1.3」になっていました。つまり、「WDDM v1.20」から「WDDM v1.3」にアップデートされたようです。こちらのドライバーバージョンは13.150.0.0。
もう一度更新にチャレンジ
とりあえずそれは放っておいて、「ATI Radeon HD 3600 Series (Microsoft Corporation - WDDM v1.1)」の更新を試みましたが、やはり「このデバイスに最適なドライバー ソフトウェアが既にインストールされています」になってしまいました。「Intel HD Graphics 4600」のほうも同様でした。
Windows 8.1対応のIntel HD Graphics 4600 ドライバをインストール
とりあえず簡単な方から、ということで、ASUSのZ87-PROのページから、Windows 8.1 64bit用のドライバ「Intel Graphics Accelerator Driver V10.18.10.3262 for Windows Win8.1 64bit(WHQL)」バージョン番号は「10.18.10.3316」から後退するのですが、8.1向けと8向けが別に用意されているのに理由があるはずなので、インストールしてみます。
しかし、ここでも「AsusSetup.exe」や「Setup.exe」が通常起動できないという問題に遭遇してしまいました。
そこで、現在のドライバを削除して再起動してみると、削除されておらず、バージョンも変わっていないものの、ビックリマークが消えていました。しかし、結局表示はできません。
というわけで、インターネットからの更新ではなく、「コンピュータを参照してドライバーソフトウェアを検索します」でドライバファイルを解凍して出てきたフォルダを指定してみました。しかし、既に最新と言われ、インストールされませんでした。
これではどうにもならないので、ドライバーの削除を、今回は「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除する」を「オン」にして実行してみました。しかし、結局インストールは出来ず、気が付けばドライバが復活し…と、解決せず。
他のドライバを最新版に更新
気を取り直して、他のドライバを更新することに。
まず、チップセット用のドライバ「Management Engine Interface V9.5.10.1658 for Windows Win8.1 64bit (MEI_Win8-1_VER95101658_1.5M.zip」をインストールしました。これで「インテル(R) マネジメントエンジン・インターフェイス」「Intel(R) Dynamic Application Loader」「インテル(R) ID プロテクション・テクノロジー (インテル(R) IPT)」「ローカル マネジメント サービス」がインストールされました。
ただ、これ以外あまり効果がなさそうなので、グラフィックドライバ側に戻り、旧バージョンをインストールすることに。
旧バージョンをインストール
再び公式サイトから、Graphicドライバの旧バージョン「Intel_Graphics_Win78_VER918103262_x64」をダウンロードしてインストールしました。このとき、「このコンピューターには、インストールしようとしているバージョンより新しいバージョンのドライバーが現在インストールされています。以下のドライバーを古いバージョンで置き換えてよろしいですか?」と表示され、下には「インテル(R) ディスプレイ用オーディオ (6.16.0.3106)」「Intel(R) HD Graphics 4600 (10.18.10.3316)」が表示されるので、「はい」を選択してインストールしました(ちなみにこのとき、デバイスマネージャーの「インテル(R) ディスプレイ用オーディオ」にはビックリマークがついており、「このデバイスに必要なドライバーのデジタル署名を検証できません。ハードウェアまたはソフトウェアに最近加えられた変更により、正しく署名されていないファイルや破損したファイルがインストールされた可能性があります。また、出所の不明な悪意のあるソフトウェアであることも考えられます。(コード 52)」と表示されていました)
インストール中のログをよく読んでみると、「9.18.10.3262」をインストールしたはずが、「10.18.10.3262」と書かれていました。この番号は、新しい方のバージョンの番号なので、もしかしたら、中身が最新ドライバになってしまっているのかもしれません。
こうして、実際に「10.18.10.3262」にインストールされたのですが、デバイスマネージャー上にビックリマークは現れないものの、やはりモニタが検出されませんでした。
Windows Updateを見てみる
Windows Updateを見てみると、オプションダウンロードに「Intel Corporation - Graphics Adapter WDDM1.2, Graphics Adapter WDDM1.3 - Intel(R) HD Graphics 4600 - 95.0MB 公開日:2013/10/14」がありました。これをインストールしても、結局戻るだけなのかも、と思いつつ、チェックを入れて、更新プログラムを全てインストールしてみました。
こうして「10.18.10.3316」になったものの、改善せず。
Asus公式ではなく、Intel公式でドライバを探してみる
Intel公式を探して、「Intel(R) Iris and HD graphics Driver for Windows 8.1 64 Installs the Intel(R) Iris and HD graphics Driver for Windows 8.1 64 bit version 15.33.5.64.3316 (10.18.10.3316)」を見つけましたが、これも結局バージョンは同じ、ということになり、無意味そうでした。
もしかして、「インテル(R) HD グラフィックス・コントロール・パネル」から何か設定できるのでは無いかとも思いましたが、これも起動できなかったため、Windows 8用にダウンロードしていた「9.18.10.3186」をインストールしてみることにしました。しかし、それでも起動できず。
ATI Radeon HD 3600 Series 側は解決
Intel側は難しそうだったので、AMD側を解決することにしました。
HD3000シリーズとHD7000シリーズを共存させる方法
まず、デバイスマネージャーを開いて、ATI Radeon HD 3600 Seriesを右クリックして、ドライバーソフトウェアの更新を開きます。そして、コンピューターを参照して「ドライバーソフトウェアを検索します」→「コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択します」とクリックします。そして、そこからMicrosoftの互換ドライバをインストールします。これをしないと、AMDのドライバをここからインストールできませんでした。
次に、HD3600に対応したAMD Catalyst Display DriverをAMD公式からダウンロードします(13-1-legacy_vista_win7_win8_64_dd_ccc.exe)。
そして、13-1-legacy_vista_win7_win8_64_dd_ccc.exeを起動して、指定したフォルダに展開します。
そうしたら、再びデバイスマネージャーのドライバーソフトウェアの更新から、「ドライバーソフトウェアを検索します」を開き、展開されたフォルダを指定して更新します。これで、「8.970.100.7000」のドライバーがインストールされて、ディスプレイが利用できるようになります。
Intel HD Graphics 4000 Series用の旧ドライバをIntel公式から持ってくる
Windows 7・8用で8.1用ではない、15.31.17.64.3257(Intel HD Graphics Driver Version 9.18.10.3257)をダウンロードしてきます。
これも普通にインストールできたものの、全く状況が変わらず。さらに遡って、9.18.10.3165をインストールしてみても同様。
(つづく?)→ Windows 8.1でIntel HD Graphics 4600に接続したディスプレイを検出できない問題と解決策 ← 解決しました
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