「Wi-Fiを使ってください」→「Wi-Fiに接続してもLINEが使えない」が急増中の背景

あけおめLINEの効果で、LINEのサーバに障害が発生し、画像の添付やタイムライン機能に障害が発生しています。

これに対して、0:40になって、LINEが公式女王を発表しました（例によってなぜかTwitterのみで）。

【サービス情報（0:40時点）】現在、LINEのトークやタイムライン、LINE GAMEなどが混み合っており利用しづらい状態です。なお、引き続き、Wi-Fi（無線LAN）に接続してのご利用にご協力ください。http://t.co/APffoqIWI1 #LINE

— LINE公式アカウント (@NAVER_LINE) 2013, 12月 31

「混み合っており」利用しづらい状態ということなので、ユーザ側の回線ではなく、サービスのサーバ側の問題であると読み取れます。

問題は、それに続く「Wi-Fi（無線LAN）に接続してのご利用にご協力ください」です。

これを「Wi-Fiに接続すれば、LINEが使えるようになります」と読んでしまうのは仕方ないことだと思います。その結果、次のような反応が多数発生しています。

@NAVER_LINE Wi-Fiでも繋がらないのですが…

— Kiyomi (@gumiyuko0524) 2013, 12月 31

@NAVER_LINE Wi-Fiつなげてるけど状態なしです(´･Д･)」 かわらないです

— ぱみゅ@CAS主 (@0512_umi) 2013, 12月 31

@NAVER_LINE Wi-Fi飛ばしても使えません(´；ω；｀)

— ♡みさと♡ (@EXxx1116) 2013, 12月 31

どういうことかというと、「Wi-Fiに接続すれば、LINEが使えるようになる」という話ではないのです。

Wi-Fiで接続しても、3GやLTEで接続しても、結局は（基本的に）同じサーバに行きます。

そして、今回の障害はその「サーバ」およびその付近で発生しているタイプであるため、Wi-Fiで接続してもたどり着くサーバが障害を起こしている限りは改善されません。

なので、「Wi-Fiに接続しても直らない」というのは、ある意味当たり前なのです。この点、LINEは誤解を招くツイートをしてしまったと思います。

@NAVER_LINE Wi-Fi利用してもLINE使えねぇじゃん

— ねす(ness)@実況者 (@gyro0131) 2013, 12月 31

@NAVER_LINE Wi-Fiに接続しても画像を貼れない件について

— なしゅ@マイクラpeサバイバル (@nashu_nashu) 2013, 12月 31

@NAVER_LINE Wi-Fiない！！！

— もちえ (@manae_109) 2013, 12月 31

@NAVER_LINE あのねLINEさん Wi-Fi接続とか言ってるけどWi-Fiつないでも全然使えないですよw どうなっているんですか？ Wi-Fiよりサーバーを強化する方がいいと思いますよ #あけおめLINE

— ФδABCδФ@歌い手になる (@Alien_Big_Cat) 2013, 12月 31

@NAVER_LINE 無線LAN利用してもタイムライン等利用できていません。利用者数莫大にいるんだからサーバーしっかりとしたものにしてください

— GENTA@=HTT= (@genta178) 2013, 12月 31

@NAVER_LINE Wi-Fiが設備されてない人もいるんです。 サーバーの増強に力入れてみたらどうですか？ サービス業でありSNSならそれは当然だと思います。

— **とらたいがー** (@taiga_leon) 2013, 12月 31

まぁ、3G回線経由の入り口と、Wi-Fi回線経由の入り口となる回線が別で、それによって～なんてことも考えられますが、そこがいきなりボトルネックになるとはちょっと考えにくい気がします。

実は、「なお、引き続き」という分が重要で、「Wi-Fiで接続して」というお願いは、障害を改善するのとは別の話なのです。同じあけおめ関連だからといって、同じツイートに詰め込んだ結果、このような誤解につながってしまったようです（ツイートのリンク先を読めば少し事情が分かる）。

Wi-Fiで接続することによって改善されるのは、3G・LTE回線の混雑です。つまり、回線会社側の負担です。あけおめLINEの影響で発生する会戦側の負担を減らすためのお願いであり、現在のLINEの障害を改善するためのお願いではなく、結局「障害が発生したから、何をすれば良いか」は特に書いていないわけなのです。

問題は、やはり「どうすればいいのか」がツイートに含まれていなかったことだと思います。ユーザの行う「行動」として「Wi-Fiで接続する」しか書かれていないため、その「行動」が「どうすればいいのか」であると考えるのは当然です。

今回の場合は、「しばらく待ってから、再び接続を試みてください」とツイートに書いてあれば、この混乱は発生しなかったと思います。

というわけで、実際「しばらく待つ」しかユーザにできることはまずありません。しばらく待ってみてください。