「iPad版LINE」と「LINEをiPadで使う」の違いは何？

まず、注意したいのは、「LINEをiPadで使っていた」というのは、あくまで「iPhoneでLINEを使うのと同じ事を、iPadでもしていた」ということになります。

しかし、「LINE for iPad」は、そもそも「LINE」とは機能が違い、使い方が変わってきます。

単に、iPhone版LINEのデザインを変更して、機能をちょっと減らしてiPad版にした、というものでは全くありません。重要。

もともと、iPhone版LINE（=普通のLINE）は、１つのLINEアカウントと一体になっているため、同じアカウントで、複数のiPhone版LINEにログインすることはできませんでした。

１つのLINEアカウントで同時にログインできるiPhoneは１台だけですし、１台のiPhoneでログインできるのは１つのLINEアカウントのみです。

しかし、例えばPC版LINEは、iPhone版LINEでログインしたまま、同時にログインをすることのできる、ソフトです。

今回のiPad版LINEも、そのような「メイン」のiPhoneとは「別」に利用するための、「サブ」にあたるアプリになっています。

「メイン」である「iPhone版LINE*」と、「サブ」である「iPad版LINE」には、常に主従関係がある、というわけです。

*実際「メイン」はiPhone版でなくても、Android版でもOK。PC版と同じ。

今まで良く言われていたのは、iPhone版LINEでやりとりしているLINEを、iPad版LINEからも使いたい、という要望でした。

今まで、「iPadでLINEを使う」という場合は、「iPad用のアカウント」が必要でしたが、LINE for iPadでは、iPad用のアカウントが不要になり、同じアカウントを、同時に両方から使えるようになります。

では、逆に、もともとiPadで、iPhone用LINEを使っていた人はどうなるのかというと、この場合、iPadがメインであり、iPadにインストールされたiPhone用LINEにアカウントが関連づけられています。

そのため、iPhone版LINEを消して、iPad版LINEを入れるという使い方をすると危険です。

なので、あり得るとしても、iPhone版LINEとiPad版LINEの同時利用です。

しかし、そのような使い方は、引き続き推奨されません（想定されたものではありません）。

また、その使い方にはバグの報告もあるので、今までiPadでiPhone版LINEを使っていたように、想定された使い方を無視して使うにしても、しばらく様子見が良いかもしれません。

そうやって考えると、今回のLINE for iPadは、今まで「iPhoneで見ているLINEを、iPadでも見たいな」と思っていた人が使うためのアプリだと思います。

繰り返しになりますが、もう一度注意しておきたいのは、今回のLINE for iPadが、iPad単独でのLINEの利用をするために公開されたアプリではない、という点です。

当然PC版と同様、iPad版LINEでは、新しいアカウントを作ることはできませんし、iPhone版LINEから、iPad版LINEに「乗り換える」という機能もありません。

あくまで「メインはLINE」という今までの使い方を前提とした、「サブとしてのiPad」を実現するためのアプリになっています。

「iPadしか持っていない」という人は、この点に注意して利用する必要があります。つまり、iPad単体に「LINE」と「LINE for iPad」の両方をインストールする使い方は、サポートの対象外の使い方になる、ということです。

2016.01.27以降は、「iPad対応した「LINE」と「LINE for iPad」との違いは？どっちを使った方が良い？」を参考にしてください！！！