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EIZOの4K液晶ディスプレイ(EIZO EV3237)を導入したのですが、ディスプレイのスリープからの復帰時に、一度は復帰するのですが、すぐに「DisplayPort 1 入力信号なし」が表示されて黒画面になってしまい、その後「DisplayPort 2 入力信号なし」「HDMI 入力信号なし」「DVI 入力信号なし」と一周して、さらに「DisplayPort 1」と表示された後も黒い画面のままで、その後もう一度「DisplayPort 1」と表示されて、ようやくスリープから表示が復活します。これがあまりに長すぎるため、入力信号のソースをDisplayPort 1に固定しようとしたのですが、設定の「INPUT」には、そもそも「自動選択」の項目はなく、各入力信号を選択しても、自動選択のままで、固定されないことが分かりました。この問題の解決方法をメモしておきます。
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症状
EIZO EV3237を接続したマルチディスプレイ環境(9画面)にて、Windows 8.1のディスプレイスリープからの復帰時に、復帰までに時間がかかってしまいます。
ディスプレイの復帰直後、一度は全画面表示されるのですが、一瞬で黒画面になってしまいます。
このとき、ディスプレイの右上には「DisplayPort 1 入力信号なし」と表示され、その後、ディスプレイは他の入力を探しに行ってしまいます。
そのため、「DisplayPort 2 入力信号なし」「HDMI 入力信号なし」「DVI 入力信号なし」と一周してしまいます。
そうして「DisplayPort 1(入力信号なしという文字の表示スペースはあるが、文字そのものは表示されない)」に戻ってくるのですが、それでも黒画面のまま待たされます。
その次に「DisplayPort 1(入力信号なしの表示スペースも無い)」が表示され、ようやくスリープから復帰し、全ディスプレイへの画面描画が始まります。
この間、10秒以上待たされます(思い出すと)。
INPUTを固定できない
この問題は、入力信号を探しに行ってしまう「自動選択」の設定が悪いのだと思い、ディスプレイ本体の設定ボタンから「INPUT」の設定を開いてみたのですが、「DisplayPort 1」「DisplayPort 2」「HDMI」「DVI」の選択肢しか存在せず、「自動検出」に相当する「Auto」はありませんでした。
一応「DisplayPort 1」が選択されてはいますが、入力信号の検出に失敗するとたちまち自動検出が働くようで、設定から自動検出をオフにすることはできないようでした(INPUT以外の設定項目もすべて見てみた)。
説明書を読んでみる
見落としではないかと、取扱説明書を読んでみたところ、「Administrator Settings」という隠しメニューがあることが分かりました。
EV3237 説明書ダウンロード:機種別情報 EV3237 | EIZO 株式会社
隠しメニューから「Auto Input Detection」を「オフ」にする
その取扱説明書を参考に、自動検出をオフにしてみました。
まず、ディスプレイの電源を切ります。
次に、「一番左のボタン(右から数えると、電源ボタンを1番目として7番目)」を押しながら「電源ボタン」を2秒以上押して電源を入れます(説明書では2秒以上と書かれていますが、2秒では、Administrator Settingsに入れませんでした。2、3秒経過しても、そのまま表示されるまで押し続けてください)。
これで、「Administrator Settings」という隠しメニューに入ることができます。
すると、設定一覧が表示されるので、一番上の「Auto Input Detection」を「On」から「Off」にしました。
さらに、電源オフ時にも、ディスプレイを認識し続けてもらうために、2番目の「DP HPD Control」を「Off」から「On」にしました。
最後に、一番下の「Apply」を押すと、設定が保存され、ディスプレイが再起動されます。
成功
この設定をしてからスリープの復帰を試してみたところ、「入力信号なし」でいろいろな入力を試すことがなくなり、スリープからの復帰がスムーズになりました。
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2015年5月6日(水) 15:39
スリープからの復帰時、開いてあったウィンドウが左上に寄ってしまうのに悩まされていましたが、この記事をみて管理者向け設定から「DP HPD Control」Onで解決しました。助かりました。