情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

NTTコミュニケーションズ製iPhone アプリ「BestieBox」ブースト中も話題にならず

BestieBox (1) iPhone (1732)

BestieBoxという、「NTT Communications Corporation」製のiPhoneアプリがAppStoreのランキング上位に位置しています。気になったのでレビューを見てみたところ、「ポイントが貰えない」などの書き込みが目立ちました。さてさて、「ポイント」と言えばあれです、リワード広告です、ブーストです、ということで、そのあたりをちょっと覗いてみました。

NTTコミュニケーションズですらリワード広告とかするんですね、というのと、それに加えて、お金を払ってインストールしてもらって(←これがリワード広告)AppStoreのランキング上位に入れてもらっているのにもかかわらず、全然話題になってないよね、という話を。

bestiebox-via-point-site-itunes

BestieBox

BestieBoxがどんなアプリなのか、というのは、公式サイトなどを見れば、分かるような分からないようなとりあえず何か書いてあるので読んでみて、という具合なのですが、今回大事なのは、これを作っているのがNTTコミュニケーションズである、ということです。アプリ自体が発表されたのは、2015年7月なので、リリースから半年が過ぎたくらいです。

  • グループの新しい体験を応援するアプリBestieBox(ベスティーボックス)
  • 開発: NTT Communications Corporation

特に話題になっていたり、使っている人が多い、という話は聞きません。

それもそのはずで、Android版のダウンロード数(インストール数)を見ると、半年が経過して、インストール数「1000~5000」です。

NTTコミュニケーションズ(略称:NTT Com)は、学生のサークル活動、職場の趣味仲間、“女子会”や“オフ会”など、グループ活動をスマートに楽しむための新しいグループコミュニケーションアプリ「BestieBox(ベスティーボックス)」*1を、2015年7月28日より提供開始します。
「BestieBox」は、グループのメンバー間で行う「イベントの企画」「コミュニケーション」「イベント後の思い出共有」といった様々な活動をサポートする機能を1つのアプリ上でまとめて提供します。このため、相手によって連絡手段を使い分けたり、面倒な日程調整で悩んだりすることなく、メンバー間のコミュニケーションを楽しんで、グループの活動を盛り上げていくことができます。 サークル活動から“オフ会”まで、 グループ活動に必要なすべてが詰まった新しいコミュニケーションアプリ 「BestieBox(ベスティーボックス)」を提供開始 ~WebRTCによる無料ビデオ通話、スケジュール調整機能、 共有アルバムなど充実の機能をすべて無料で~

WebRTCを使って何かアプリをリリースすることになったので作りました的な雰囲気すら感じます。

突然のAppStore上位に

そんなアプリですが、最近突然AppStore上位に現れるようになりました。

自分もその影響で存在を知ったわけですが、どうやらレビューを見る限り、まるで人気が上がった、という要素は感じません。

レビュー

というより、人気があるどころか、だいぶボロボロに言われているのが気になります。

もっと言えば、「ポイント」のことに触れられています。だれもアプリの中身に興味なんか無いかのように(ポイントと比較して)。

レビュー : アプリ評論家9513
ポイント制のサイトから登録しましたが、ポイントが反映されないような設定にされてる悪質なアプリです。

内容的にもそこら辺にたくさんあるグループウェア、SNS系のアプリと何ら変わらずこれといって特有のサービスはありません。この程度ならLINEで十分です。

今更導入する必要はないと思います。導入することによってユーザーが混乱するだけでむしろデメリットだけです。 引用元

他にも、「ポイントサイト経由です。ポイントくださーい!詐欺!ドロボー!」だとか「ポイントサイトから。私もポイントサイト経由でインストールしましたがポイントは反映されたので、されない場合はポイントサイト側が悪質なのだと思いますが…。私には必要ないのでインストール後すぐ消しましたが、LINEと使い分けたい人に便利なんじゃないかな」などと書かれています。

お小遣いアプリによるブースト

さて、ここで言っている「ポイント」とは何かというと、次のようなお小遣いアプリで、「インストールしたらポイントをあげるよ」というキャンペーンの「ポイント」です。

例えば、「ちょびリッチ」というポイントサイトに登録されていることが分かりました。

こちらの、Gポイントアプリ、にも登録されています。

要するに、インストールしたら、見返りをあげるからインストールしてね、という種類の広告(リワード広告)で、ランキングを急上昇させているだけだった、というわけです。

最近では、リワード広告でAppStoreのランキングを不正に(規約違反だから)操作することが大流行というかそういう世界になっていますが、この世界にNTTコミュニケーションズも参加していたんですね、というのがこの記事のハイライトです。

ただ、リワード広告でブーストされたアプリが、ここまで興味が持たれていないというか、ブースト後の広がりや反響がここまで少ないのって、だいぶ広告の効率が悪いなぁ、と思ってしまいます(ランキング上位に食い込むことで、広告効率がぐーんと上がる、というのがブーストなのに)。Twitterをbestieboxで検索しても、まぁ、ポイントアプリのツイートか、ランキング○○位というbotのツイートか、そんなものばかりでした。

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