スポンサーリンク
昨日より、フリマアプリ メルカリで、自動車(中古車)を販売・購入できるようになり、メルカリ公式ブログの記事からリンクされていた「メルカリ自動車取引ガイド」に目を通したのですが、いろいろ気になった部分がありました。
今回は、一番最初に気になった、「中間業者のコストが省ける。業者を通さないので、余計なコストがかかりません」という表記について、誤解してしまう人が減るように、ここで注意を促しておこうと思います。
実際に販売する手続きに進めば、途中で気が付くはずのことですが、それ以外の大多数の人の中で「メルカリで中古車販売すれば、中間業者のコストが省けるよ」という話が一人歩きするのはきっと誤解の元ですし、中古車に興味のあるユーザー候補の人々や、その人々相手に商売をする中古車販売の業界などにとって良いことではないと思うので。
目次
スポンサーリンク
「中間業者のコストが省ける」表記
公式の「メルカリ車体取引ガイド」を開くと、そのトップページに、次の表示があります。
中間業者のコストが省ける
業者を通さないので、余計なコストがかかりません
「メルカリならではのメリット」として紹介されている特徴の1つにこの「中間業者のコストが省ける」が紹介されています。
中間業者のコストって?
中古車販売店に売って、そこから買って、とすると確かに「中間業者のコスト」がかかります。
メルカリでは、「業者を通さない」、つまり、買い手と売り手が「直接」取引するから、その「中間業者のコスト」がかからない、という話に読めます。
しかし、「業者を通さないので」と書かれていますが、「業者を通さない、のは『何』か」は書かれていませんし、その他色々、ここには解釈の幅があります。
手数料が掛からないってこと?
ここから、メルカリのことを何も知らず、「中古車売買」という面からメルカリに興味を持った人は、「手数料が掛からないってことかな」と思うかも知れません。
「中間業者のコストが省ける」と、「メルカリ『ならでは』のメリット」と書いてあることですし。
しかし実際のところ、直接、一切「手数料無料」とは書いてありません。
手数料について具体的な記述がない
無料とは書いていませんし、そもそも手数料について、具体的な金額などは書かれていません。
この「メルカリ自動車取引ガイド」のトップページには、手数料情報はありません。
また、トップページ以外には、「出品ガイド」と「購入ガイド」があるのですが、いずれにも、手数料関連の情報が見当たりません。
販売金額の「10%」がメルカリの手数料
しかし、メルカリについて知っている人なら、メルカリの手数料が10%であることは知っているかと思います。
しかし、これだけ書いてあるので、もしかして「自動車取引は例外なのかも。手数料無料キャンペーンとかあったし」なんてことまで考えることもできなくはないので、出品手続きを途中まで進めてみました。
すると、この通り、やはり手数料が10%であることが分かります。
※一応補足しておくと、大手のフリマアプリでも、手数料無料のところがあります(車を扱っているかは別にして)
出品ガイドでは「販売金額設定」の手続きが省略
さて、このように、まず手数料について「自動車取引ガイド」に記述が見当たらないことは紹介したとおりですが、商品情報の入力を進めると、手数料の存在がわかります。
ただ思い返してみると、「出品ガイド」には、商品情報の入力手順が説明されていたはずです。
その部分はこの画像の通りなのですが、「商品の詳細の入力」に「カテゴリー」と「ブランド」の選択はあるものの、その続きにある、いくつかの設定項目が省かれていることがわかります。
そして、その省略されてしまった中に、販売金額の設定があり、手数料関連の説明も記載が無い、というわけです。
公式サイト全体のトップページにも手数料が書いていない
ここで、「自動車用」のガイドだから省略しているだけで、トップページ(https://www.mercari.com/jp/)には書いてある、という流れかと思ったのですが、そういうわけでもないようでした。
手数料についてまとめ
以上、手数料についてまとめると、次のようになります。
まず「売る側」ですが、手数料が10%かかります。
「中間業者のコストが省ける 業者を通さないので、余計なコストがかかりません」とありますが、メルカリの手数料が10%かかります。
※"中間業者"のコストは省いた、メルカリは中間業者ではない、余計なコストではない、手数料のことは言っていない、などなどな解釈が考えられますが、ひとまず置いておきます。
大事なのは、例えば90万円で買い手が付くであろう中古車を出品して実際に買い手が付いたとしても、手元に入る金額は、10%の手数料を引いた81万円になる、という計算です。
また、意外と注意なのが「買う側」だと思うのですが、手数料が10%あるので、出品する人も、その10%の分を意識して価格を設定している点に注意してください。
中間業者を通さない?→手数料がない??→安く手に入る???、という安易な思考に陥らないように、気をつけてください。
仲介業者を通さない?
実は、もう一度トップページに戻ってみると分かるのですが、メリットの中に、「あんしんの売買システム」という項目もあります。
ここに「お金のやりとりはメルカリが仲介」と記載されています。
なので、先ほどちょろっと書いた「メルカリは中間業者ではない」説はちょっと弱くなります。
あんしんの売買システムの利用料が手数料10%?
というより、いわばこの「売買システム」に、システム利用料として、手数料10% がかかっている、と考えることもできるかも知れません。
ちなみに、通常の中古車販売店に売却する際は、「商品が届いてから出品者に振り込まれるので安心。」という部分にそもそも「不安」が発生することはないので注意してください。
「出品無料」「出品料・会員登録料・月会費は一切かかりません」「出品はもちろん無料」
このようにいろいろ見てきましたが、よくよく見れば、トップページには、「出品無料」や「出品料・会員登録料・月会費は一切かかりません」、さらには「出品はもちろん無料」など、他に手数料が掛かっても問題の無い書き方がされています(ここを読んで、「手数料ってないのかな?」→「どこに書いてあるのかな?」→「見つからないなぁ」となりやすいと思われる)。
ただ「話題」や「噂」が広まる際に、そのあたりの細かい文章やニュアンスは省かれて「業者を通さない」「中間業者のコストが省ける」などの見出しだけが広まってしまうことは定番で、誰かに紹介したり、ニュース記事をシェアする際は、そのあたりも注意して欲しいかも、と思ったりします。
※ここに、「メルカリ 自動車」で検索して出てきたニュースの見出しについて書いてみようとGoogle検索してみたのですが、まだニュースが並ぶような状態にはなっていませんでした。
ひとこと
普通に、「もしかして車だけ例外で、手数料無い可能性もありえる」と思って実際に確認してみたのがあの画面です。そんなことはありませんでした。
公式リリース
おすすめの関連記事
スポンサーリンク
コメント(0)
新しいコメントを投稿
|HOME|
『メルカリCMの「住所を知られず取引」のらくらくメルカリ便ってどういう仕組みなの?本当なの?について』 OLD >>
スポンサーリンク