【LINE】トークのバックアップが「バックアップ準備中 (0.0%)」のまま進まない場合の対策

iPhone版LINEには、iCloud（Appleが無料で5GB提供してくれているデータ置き場クラウド）を使った、手軽に使えるトークの一括バックアップ機能があります（2016年6月27日公開のiPhone版LINE 6.4.0より導入）。

以前紹介した、トークバックアップの手順および、機種変更後の復元手順の解説記事はこちら：iCloudからLINEのトーク履歴を引き継ぐ流れと手順まとめ（LINE 6.4.0～）

そのバックアップ手順は、LINEの設定から「トーク・通話」を開いて、「トークのバックアップ」へと進み、「今すぐバックアップ」をタップする、というものです。

しかし今回、「今すぐバックアップ」をタップしても、「バックアップ準備中 (0.0%)」のまま、バックアップが完了しない問題が発生してしまいました。

この「バックアップ準備中」表示です（この画像は、後からタイミング良く撮影して再現したもの）：

ここで、一度LINEを強制終了して、再起動してみました。

そしてもう一度「トークのバックアップ」画面を開いてみると、先ほどバックアップの完了には至っていなかったわけですが、一応「前回のバックアップ」に表示される時刻は更新されていました。

ただし、これはバックアップが破損している、もしくは、空の状態であることも考えられるため、このまま作業を進めるのは危険である、と判断しました。

LINE 6.6.2 だったので、 LINE 6.9.0 にアップデートしましたが、解決しませんでした。

原因を調べてみたところ、どうやらiCloudの空き容量がなかった（使い切っていた）ことが原因でした（対策から分かったに近い）。

iPhoneの設定アプリから「一般＞ストレージとiCloudの使用状況」を開くと、iCloudの部分（下部）の表示は、次の通りでした。

ICOUDストレージ容量がフルです
すべての写真や書類等をiCloudに保持するには、ストレージをアップグレードしてください。
全ストレージ容量 5.0 GB
使用可能 0バイト
ストレージを管理

この通り、空き容量（使用可能）が「0」になってしまっていました。これでは、バックアップができないのも当然です。

しかしここで妙だったのは、エラーが出ないまま、止まってしまった、という点です。素直にエラーになってくれれば対応しやすいのですが。

となると、iCloudの空き容量を作ることになります。

iCloudの空き容量を作る最も簡単な方法は、ストレージのアップグレードを行って、5GBの無料容量を、50GBまで増やすことです。

しかし今回は、「iCloudに保存されていたiPhoneのバックアップデータを削除する」方法を実施しました。

iCloudの使用データ量を減らす

まず最初に、「設定＞iCloud＞バックアップ＞iCloudバックアップ」の設定を一度「オフ」にしてみました（iTunesバックアップ済みだったので）。

iCloudバックアップを停止
iTunesと同期するときに、iPhoneのバックアップが自動的にコンピューターに作成されます。
[キャンセル] [OK]

ただ、これだけでは既にバックアップ済みのデータは消えてくれないようだったので、iPhoneの「設定＞iCloud＞容量 0バイト空き＞ストレージを管理」を開いてみました。

すると、「バックアップ」の欄に、iPhoneのバックアップデータが表示されていました。

○○のiPhone
このiPhone 6.1GB

この具体的なバックアップ１つをタップすると、「バックアップを削除」というボタンが表示されるので、「バックアップを削除」をタップしました。

オフにして、iCloudから
このiPhoneのバックアップ
データをすべて
削除しますか？
[オフにして削除] [キャンセル]

ここで「オフにして削除」として、バックアップデータをiCloudから削除しました。

これで、空き容量が確保されました。

そこでもう一度LINEを再起動した上で、「今すぐバックアップ」を実行してみました。

すると、一瞬でバックアップが実施され、「バックアップ完了」表示となりました。めでたしめでたし。

「止まってしまう」の対応は難しいです。エラーが出てくれば良かったのですが。

それと、あまりLINEを強制終了するのはおすすめしません。必要最低限、できれば全くしないのがおすすめです。。。

• iCloudからLINEのトーク履歴を引き継ぐ流れと手順まとめ（LINE 6.4.0～）