情報科学屋さんを目指す人のメモ

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新入生向け「大学生協パソコン」について調べたときのメモ(2017年4月)

大学 (2) 新学期 (1)

「最近の大学生協で販売されるパソコンって、どんなスペック・ラインナップなんだろう」と突然思い立って、いろいろな大学の生協ウェブサイトを巡って調べてみた際のメモを残しておきます。

「Let's note」がおすすめのパソコンとして紹介されている例がとても多かったのですが、他のWindows PCも生協のPCとして扱われていることが確認できました。そして一番驚いたのはMacについてで、多くの大学でMacといえば「MacBook Air」、だったのですが、そんな中で、突然東京大学で「MacBook Pro」が登場したところです。

大学生協のページは「在学生」向けの情報が全面では無い

ひとまずとっかかりとして「大学生協」のページを見て思ったのは、一番目立つのが「保護者向け」、次が「受験生向け」だったことです。

「在学生向け」の情報が全面にはありませんでした。

そこで「なんでだろう?」と考えてみると、まぁそうだよね、な結論なのですが、在学生は、その自分の通っている大学専用のサイトを見れば良いので、大学生協全体のトップページを見る必要はあまりなかったのです。

普通「大学名+生協名」で検索すればそちらのサイトが出てくるので。

また、パソコンについて言えば、よく「その大学での利用を前提にした○○大学PC」だったりするので、余計に個別のサイトを見た方が良さそうです。

大学生協全体のPC系情報ページ

そんなこんなで、そもそもパソコンについての情報が探しにくかったのですが、サイト内検索を使って、大学生協全体のパソコン関連ページ「Campus PC Guide」を見つけることができました。

パソコン選びのポイントから、保証の話、ソフトウェアの話、プリンタの話などが紹介されています。

興味があれば是非目を通してみて欲しいのですが、とにかく「4年間の長期メーカー保証」のこと、「保証」のアピールが強いようでした。それプラス、いかに自分専用ノートパソコンが大事か、という説明。

個別の購入ページを見てみる

各大学を適当にピックアップして、いくつかどんなPCが販売されているのか、調べてみました。

また全体に通じて印象に残ったのは、パンフレットやウェブページが、各大学ごとに作り込まれているところです。また、パソコン購入者向けに「パソコン講習会」がどの大学でも用意されていたことです(見落としあるかも)。

慶應義塾大学

最初に見たのは慶應大学です(なんとなく外せないと思ったため)。

慶應義塾新入生向けの専用カスタマイズも出るとして「塾生パソコン」が用意されています。

その説明ページはこちら:「慶應義塾新入生向け専用カスタマイズモデル「塾生パソコン」ご購入|塾生パソコンのお申し込み・詳細|慶應義塾入学者・受験生応援サイト2017-日吉キャンパス-|慶應義塾生協

気が付けば日吉キャンパス専用ページに迷い込んでいたのですが、販売されていたのはPanasonic Let's note(CF-SZ6E26LC)」。

SFCは「総合政策学部」「環境情報学部」「看護学部」に分かれていて、「塾生パソコンのお申し込み・詳細(総合政策学部・環境情報学部・看護学部)|慶應義塾入学者・受験生応援サイト2017-湘南藤沢キャンパス-|慶應義塾生協」から確認できました。

それぞれどれを見ても「パソコンを買うならMacだ」となっており、実際購入ページ「SFC推奨環境仕様PC(塾生PC)お申し込み|塾生パソコンのお申し込み・詳細(総合政策学部・環境情報学部・看護医療学部)|慶應義塾入学者・受験生応援サイト2017-湘南藤沢キャンパス-|慶應義塾生協」を見ても分かるとおり、「MacBook Air 13インチ」が案内されていました。

これらを読んで分かることは、大学それぞれ専用のパンフレットをかなり力を入れて作られているんだなぁ、という点です。

早稲田大学

比較するとなるとひとまず早稲田大学、ということで早稲田大学生協のページから情報を見ようとしてみると、早速「[ニュース]早稲田パソコンMyWaseda表示不具合につきまして...|早稲田大学生活協同組合」というニュースが。症状は「Internet ExplorerでMyWasedaのTOPページから、Wasedaメール、Course n@viなどに画面が移動しない」で、Internet Explorerは使わず、Microsoft Edgeを使えば良いとのこと。

そんな情報を確認しつつも、「早稲田パソコン」のかなり豪華目な案内ページを見つけました。ただ、各キャンパスごとに似たようなページが分かれているのが特徴で、こちらは早稲田キャンパスのページです:「「早稲田パソコン」のご案内|早大生のための新入生応援サイト -早稲田キャンパス編-|早稲田大学生活協同組合

あいにく(?)完売御礼だったりしたのですが、こちらも「Panasonic Let's note (CF-SZ6F2LVC)」。

面白かったのはウイルス対策ソフトで、ここでは「Sophos Endpoint Anti-Virus 4年版」が販売されていました。大学生知名度的には「ウイルスバスター」だとか「ノートン」だとかが出てきそうですが、ここでは「大学に設置されているパソコンと同じセキュリティソフトです」と紹介されており、これまた「なるほど」です。

日本大学

日本一の学生数を誇るのは「日本大学」、と調べたところ出てきたのですが、驚くべきことに、日本大学には大学生協が設置されていない(加盟していない)ようでした。

その他、主要な非加盟大学は「大学生協 - Wikipedia」で一覧されていました。結構多くて驚きです。

「生協はあるけれど全国大学生協連に加盟していない」といった分かりにくい物も含めると、「明治大学」「関西大学」「中央大学」「立教大学」「専修大学」あたりが大きな大学の中でも全国大学生協連非加盟だそうです。

そんな大学の学生向けには、「インターカレッジコープ」という組織が用意されているようです。ふむふむ。

立命館大学

大学の学生数順に並べると、日大→早稲田→立命館、だそうで、その立命館大学の生協のホームページからパソコン購入のページを開こうとしたのですが、既に申し込みが終了し、閉鎖済みでした。残念。

近畿大学

関西もちょっとは・・・と思ったところ、ちょうど僅差で4位なのが近畿大学だったので、早速パソコンの紹介ページを見つけて読んでみました:「近パソ|受験生・新入生応援サイト|近畿大学生活協同組合

近畿大学では、専用パソコンのことを「近パソ」と呼ぶそうです。

ここではMacBook AirとWindows PCが1種類ずつ紹介されていたのですが、ここでやはり驚いたのは、そのWindows PCがPanasonic Let's noteではなく、富士通のPC「FUJITSU LIFEBOOK」だったことです。大学生協=Let's noteと思っていましたが、そんなことはないみたいです。

ちなみに、「理工学部情報学科へご入学される皆様には、学科指定のノートパソコンがございます。」とのこと。また、マイクロソフト社とライセンス契約を交わしているため、在学中はMicrosoft Officeが無料で使用できるため、Officeがインストールされているモデルを購入する必要はありません、と書かれたチラシPDFが用意されていたりしました。

このあたりも、やはり大学ごとにいろいろパンフレット作っているんだなぁ(しかもそれぞれ結構違う、デザイン共通というわけでもない)、という印象です。かなり気合い入ってます。

大阪大学

国立大学も見てみたかったので、自分が見た学生数ランキングで一番上にあった国立大学「大阪大学」を見てみることにしました。

阪大の生協ページが大規模すぎてなかなか見つけにくかったのですが、「阪大生向けパソコン」のページはこちらにありました:「阪大生向けパソコン|合格が決まったら~入学準備|大阪大学生活協同組合 受験生&新入生サポートサイト

ここも「MacBookAir 13inch」+「Windows PC」の構成で、ここのWindows PCは「Panasonic Let's note(CF-SZ6)」でした。

ここまでに出てきたLet's noteは、全て「CF-SZ6」モデルのみで、大学生向けのLet's noteは「CF-SZ6」シリーズ、と統一されているのかもしれません。

東京大学

大阪大学の次に規模が大きく、確認しておきたい国立大学「東京大学」の場合はこちらのページにありました:「駒場モデルパソコン・電子辞書のご案内|東京大学消費生活協同組合 新入生応援サイト 2017年度版

こちらのPCの名前は「駒場モデル」で、その中身は「MacBook Pro」でした。

ここまで、Mac = MacBook Airだったのにも関わらず、東大で突然の「MacBook Pro」に驚きました。

授業や学内のPCの関係でWindowsは販売されていませんでした。

おまけ:次の表記が気になりました。

「インターネット」も好評のため、「在庫なし」になりますが、インターネットは追加入荷があります
「在庫なし」でご注文できない場合は、東大生協駒場購買部へお問い合わせください。 引用元

京都大学

続けて京都大学のパソコン紹介用ページを見てみました:「京大生のためのモバイルパソコン - 京都大学生協の新入生サポートWEB

少しホームページのパソコンページの様子が違って、「2022年のBYOD化に向けて学内環境も変化します」など、京都大学のパソコン周りの状況についての説明がいろいろと書かれていたことが印象的です。

なかなかパソコンの具体的な機種が紹介してもらえなかったのですが、まず驚いたのは、3種類あった点です。ランキング付けされており、

  • 1位:東芝 dynabook V72
  • 2位:Apple MacBook Air 13inch
  • 3位:Panasonic Let's note SZ6

あ、やっぱり「SZ6」なんだ、というのもありますが、やはり一番気になるのは「東芝 dynabook」が突然登場したところです。Panasonic Let's noteの登場頻度はさすがですが、dynabook大学生協出「あなたの大学にピッタリ」なパソコンとして紹介されていることがわかりました。

dynabookおすすめの理由でdynabookの独自性がもっともすぐ理解できたのは、次の部分でした:

「TruNote」など豊富なアプリケーションで毎日の授業でも活用できます。私は東芝V72をお薦めします。 引用元

TrueNoteというアプリケーションが東芝より、提供されているようです。

飛ばしそうになりましたが、MacBookがAirだったことは見逃せません。

東京医科歯科大学

若干見るのも飽きてきたのですが、特徴的そうな大学として、東京医科歯科を見てみることにしました。パソコンのサイトはこちら:「東京医科歯科大学生活協同組合 / 学習用パソコン

ここもLet's noteだったのですが、「Panasonic Let's note CF-RZ6」。遂にSZ6ではなく、RZ6が登場しました。

東京外国語大学

続いて東京外国語大学:「パソコン・講習会・電子辞書|東京外国語大学生活協同組合受験生・新入生応援サイト2017

こちらは、Macとして、(ここまで見てきた中で)初めて「MacBook(無印)」が掲載されていました。また、Windowsマシンは、これまたPanasonic Let's note CF-SZ6。

ざっくり印象まとめ

繰り返しになりますが、印象に残ったのは、各大学、パンフレットやウェブサイトが(一部テンプレの共通もありつつも)、かなり個別に作り込まれている、という点です。

そしてパソコンそのものについてですが、イメージ通りLet's noteが採用されている大学がとても多い傾向が確認できました。しかし、富士通もあれば東芝dynabookもあり、完全に生協=Let's noteというわけではないようでした

また、大学/キャンパスによってはMacのみの場合もあり、MacBook Airの採用が多い中で、MacBook Proを採用している例(=東京大学)もありました。

参考

ひとこと

「学生総合共済」とか「学生賠償責任保険」だとか、そんなのあったなぁ、という名前が色々出てきて、大学1年生でない立場でそれらを読むのは不思議な感じでした。

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