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Google Analyticsを見ていて、アクセス元のリファラに「www.googleapis.com」というドメインがありました。気になったのでアクセス元を確認してみると、リファラに「https://www.googleapis.com/auth/chrome-content-suggestions」という、見ただけではよく分からないURLが設定されていました。
このリファラの由来について調べたり実験したりしたので、その結果をメモしておきます。
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Chrome(Chromium)のソースコードにURLを発見
ひとまずこのURLでGoogle検索してみたところ、Chromiumブラウザのソースコードの中の次のコードに登場することが分かりました。
// Referrer used for clicks on article suggestions on the NTP.
const char kChromeContentSuggestionsReferrer[] =
"https://www.googleapis.com/auth/chrome-content-suggestions"; (引用元)
というより、検索しても、このソースコードくらいしかHITせず。
コメントには「Referrer used for clicks on article suggestions on the NTP.」とあります。
どうやら、「article suggestions on the NTP」という謎の何かをクリックしたときにリファラに設定される値、のようです。
「article suggestions on the NTP」とは
まず「NTP」って何のことだろう?と思うわけですが、このファイル中には特に合致しそうな省略元は見当たらず(もちろん「Network Time Protocol」では意味不明)。
そこで考える対象を切り替えて、このソースコードのファイルが「history_tab_helper.cc」だったので、ひとまず履歴タブ(chrome://history)をクリックして開いたページの通信を、Windows版Chromeで確認してみました。しかし、リファラにこんなものは設定されていませんでした。
じゃぁあと「article suggestions」って何だろう?と考えて違和感ありつつも思い浮かんだのが、Chromeの新規タブの検索窓の下に8つほど表示される、「よく使うページ」的なリンクでした。しかしこちらのリファラも、特に設定されていませんでした。
ただ、このあたりで「NTP」が「New Tab Page」では?と気が付きました。そして、AndroidやiPhoneはまたデザインが違って、特にAndroid版ChromeのNew Tab Pageは結構複雑な表示があるぞ?と思い出し、確認してみました。
そうして見つけたのが、Android版Chromeの「新しいタブ」の下の方に表示される「おすすめの記事」という部分です。
そして最終的に、やはりこのAndroid版Chromeの「おすすめの記事」をタップした際に開かれるページへのアクセスに、「https://www.googleapis.com/auth/chrome-content-suggestions」がリファラとして設定されていることが確認できました。
ひとこと
あんなChromeに出てくる「おすすめ記事」欄、全く意識していませんでした。しかもそのリファラのドメインが「www.googleapis.com」になるとは。
情報が見当たらなかったので、実験結果とともにシェア。
参考
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