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本日東京23区にて、33年ぶりの「低温注意報」が発令され、ニュース記事などの中で、「水道管の凍結」に注意するように呼びかけている場合があります。
しかし、いきなり「水道管の凍結に注意」と言われてもそもそも水道管の凍結に馴染み・経験がない場合も多く、「どう予防すれば良いのか分からない」、もしくは、「紹介された方法が使えない・よく分からない・大変」、など戸惑う人が東京23区内では多いようです。
また、具体的な対策として「水抜きをしましょう」と言われても、「水抜きとは何か」が分かりません。
そんな中、とても簡単にできそうな対策として「水を少しだけずっと出しておく」という方法がTwitterなどでよく言及されています。しかし、そんなに簡単な方法で本当に効果があるのか、注意点はないのかなどが気になります。
このあたりについて調べてみたので、その結果をメモしておきます。
※いろいろ読んでみたところ、「いざ対策をするぞ」と思った場合は、細かい注意点やノウハウがあるようなので、いろいろなサイトを読み比べてみてから対策することをおすすめします。
あわせて読みたい:
寒冷地でないため水抜栓がない家で「水抜き」する方法について
目次
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「水道管の凍結に十分注意」がどうすればいいのかよく分からない
NHKのニュースにて、「水道管の凍結に十分注意」と紹介されています。しかし「水道管の凍結」になじみのない東京では、「どうすればいいの?」と思ってしまいます。
同じように紹介されている「路面の凍結による転倒に注意」などであれば、どうすれば予防できるのかが多少は分かるのですが、「水道管の凍結に注意」と言われても、「水が出なかったらきっと原因は凍結なんだな」とすぐ思いつけるようにはなるものの、「どう『予防』すれば良いのか」がよく分かりません。
また別のNHKのニュースでは、「屋外で露出している水道管にタオルなどを巻き付けてヒモで固定し、テープで隙間なく覆う方法」が紹介されていますが、一方でTwitterでは「水抜き」「水抜き栓」などまた別の対策が話題となっています。
よく言われている対策
よく言及されている水道管の凍結及び、凍結による破裂を防ぐための方法としては、以下があります。
- 水抜きする(水抜栓を使う)
- 水道管をテープで覆う
- メーターボックスを保温する
- 蛇口・水道管用のヒーターを使う
中には、関東では利用しにくい対策もあり、関東より寒い地域に住んでいる人の中には、「東京にはないの?」「知らないの?」と驚く人も多いようです。
「水を少し出しておく」対策について
人によっては「今まで考えたこともなかった」それらの対策とは対照的に、「水を少し出したままにしておくと良い」という、極端に簡単・手軽に聞こえる方法がTwitterなどで言及されています。
しかしやはり、「水道管の凍結防止を行ったことがない」自分からすると、「そんな方法で本当に効果があるのなら、どうしてニュースでは水道管にタオルを巻き付ける方法を紹介して、水を出しっぱなしにする方法を紹介してくれないのか」と少し疑ってかかってしまいます。
「水を少し出しておく」もちゃんとした凍結防止方法
そこでこの「水を少し出しておく」という方法について調べてみると、これもちゃんと「水道管の凍結防止の方法」として、大手の住宅関連企業のサイトなどでも以下の通り紹介されていました。
とくに冷え込みが予想される夜は、メーターからもっとも離れたところの蛇口は、小量の水を出しっぱなしにしておきましょう(2階にも蛇口がある場合は1・2階の計2ヶ所から出す)。 (水道管の凍結防止|お手入れ方法|セキスイハイムのオーナーサポート)
水道管内の水が常に流れた状態であれば、水は凍りにくくなります。
就寝前に浴室などの蛇口から水を少量出しておくことで、凍結を予防できる場合もあります。
※出した分の水については、水道料金がかかりますので出し過ぎにはご注意ください。
※お湯を出しっ放しにすると、ガスの安全装置が作動する可能性がありますので、お湯側は出しっ放しにしないようお願いします。 (水道の凍結を予防するためには、どうしたらいいですか?|賃貸のレオパレス21)
また、水抜栓がない場合の対策としても案内されています:
水抜き栓がない家屋の場合は、水道管の中の水を動かし続けることを目的に、凍結しやすい蛇口の水を寝る前から朝まで動かし続けると効果的です。ただし、水道メーターは当然回るため料金に影響が出ます。 (冬期間の水道管凍結防止について 湯沢市役所)
つまりどうやら、「水を少し出したままにしておく」という方法も、ちゃんと効果がある対策であり、「効果がありそうで実は問題があってやってはいけない」対策(デマ)ではなかったようです。
追加の注意点
ただしこの方法にも、以下のような「注意」が追加されていました。実際に実施する際は、これらの注意点やデメリットを参考にした方が良さそうです。
- もちろん、「水道料金がかかる」というデメリットがある(バケツや浴槽に水を貯めておいて再利用するという緩和策も)
- お湯を出しっぱなしにするとガスの安全装置が作動する可能性がある(+ガス代までかかってしまう)
- 2階建ての場合は、1階・2階の両方で出しておく
- 水道メーターから一番遠い蛇口から水を出しておく(水道管の中の水を流し続けてはじめて凍結を防止できるため)
いくつかの文章を見ていて気になったのですが、屋外に立っている蛇口(逆L字の水道管など)の場合はその蛇口そのものから水を出さないと効果がなさそうなので、注意が必要そうです。とはいえ、屋外の蛇口から出したままにすると、それはそれでその勢いが弱ければ蛇口の先から凍ってしまったり、その水の出た先で凍ってしまい別の問題につながる恐れもあり、結果として、その水道管を直接凍結防止できる、タオルで巻きつつビニールテープで防水する方法が紹介されていたのかもしれません(おそらく、今回の「東京での珍しい冷え込み(=寒い地域ではそこまで大したことではない)」の場合、まず警戒すべきところは最も凍結しやすい水道管で、それが屋外にある蛇口/水道管である、ということなのだと思います。実際、凍結しやすい水道管の特徴としては、「屋外にある」「強い風が当たる」「北向きで日が当たりにくい」が紹介されている場合が多いです。寒い地域の「何でも凍る」ような話に比べると、東京の場合は危険が高いところをある程度守ることが重要そうです)。
対策の組合せがおすすめされている場合も
また、「水を出しっぱなしにする」も対策のひとつなのですが、説明している文章によっては、複数の対策をそれぞれ実行しておくことがおすすめされている場合もあり、対策できるのであれば、それらの対策も組み合わせておくと良さそうです。
「水を出しっぱなしにする」は不在時に使いにくい(あらかじめ用意しておくことができない)ですし、水道料金がかかってしまうなどのデメリットがあるものの、「特に冷え込むときのため」の対策として紹介されている場合が多く、デメリットもあるものの、簡単な割にその効果はなかなか強力のようです。
凍結防止のためには、どれくらいの水を出しておけば良いの?
いろいろと凍結防止方法についての記事を読み漁っていたところ、ちらほら「水を出しっぱなしにする」方法について、具体的に水を出す量を紹介しているページをいろいろ見つけたので紹介しておきます(さすがに毎時何リットルなどの数値はありませんでしたが)。
注意報が出るほど極度に気温が低い日は、寝る前に蛇口から、少しずつ水を出し、水道の凍結を防いでください。流水の量は、1分間で牛乳瓶1本程度が目安です。 (日常の管理 凍結|賃貸ライフガイド|大和リビング株式会社)
(1)冬期、注意報が出るような特に寒い日は、夜寝る前に末端の水道をあけて、少しずつ水を出し、水道管の凍結を防止してください。(水の量は1分間に牛乳ビン1本程度が適当です)
一部の寒冷地では日中でも凍結することがありますので、ご注意ください。 (凍結|土地活用のことなら - 大東建託)
水抜き栓がないご家庭や翌朝特に冷え込みが予想される時は、前夜から箸の太さぐらいに水を出しておくのも有効です。 (水道だより No.83 2009.12 - 甲府市 / PDF注意)
「それなら少ない」という気がしますが、長野県松浦市のページでは次の通り「凍りやすい全ての蛇口」と案内されています。凍りそうな場所を検討した上で、どの蛇口から水を流しておくか、検討してみてください。
・蛇口から少量の水を出し続ける方法でも凍結を予防できますが、凍りやすい全ての蛇口から水を出しておかないと凍りやすい所が残ったり、破損した時に漏水がひどくなり水道代が高くなる可能性があります。 (引用元)
関連:「水抜き栓がない場合の水抜き」について
水道管の凍結防止についての詳細情報
水道管の凍結防止方法については、以下のサイトを参考にしてみてください。それぞれの方法について、いろいろななじみのない注意点があります。
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