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2020年12月3日朝より、Windows PCにて、「Google Chromeが突然起動できなくなった」「Chromeが起動しない」「Chromeが開けない」といった声が増えています。
この問題について。
目次
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「Chromeが起動しない」問題の発生が急増
2020年12月3日朝より、「Chromeが開けなくなった」「Chromeが起動しない」「Chromeをアップデートしたら起動しなくなった」などの声が急増しています。
Edge最新版へのアップデート後に起動しなくなくなる現象が発生したばかり
類似の問題は昨日、Chromeと同じくChromiumベースのブラウザ「Edge(Chromium版)」にて発生していました。
このEdgeの件は、「法人版のウイルスバスター」を利用している場合にEdgeを最新バージョンである「87.0.664.52」へバージョンアップすると起動不可になってしまう場合がある、という問題が原因として話題となっており、公式からも次の案内(回避策含む)が出されました。
このEdge最新版「87.0.664.52」は、User_Agentを確認すると「Chrome/87.0.4280.67」との記載が含まれ、内部的には「Chrome 87.0.4280.67」に相当するバージョンと思われるのですが、本日Chromeを最新版にアップデートしてみたところ、「87.0.4280.66」という直前のバージョン番号から、Edgeの内部的なバージョンを超える「87.0.4280.88」にアップデートされたため、Edgeと同様の影響が発生したものと思われます。
追記:リンク先に、影響範囲として「Google Chrome」が追加されました→「Q&A | Trend Micro Business Support」
対策について
前述の追加の通り、法人向けのウイルスバスターを利用している場合で本日からChromeが起動できなくなってしまった場合はリンク先で説明されている問題が発生していると予想されるため、暫定的な回避策として紹介されている別のブラウザを利用するという方法や、プログラムを除外する手順の実行などを検討してみてください。
なお、Edgeについては既に修正済みのパターンファイルが提供開始されているため(管理者側の最新のアップデートと配信が必要)、Chromeに対しても同様のアップデートの配信が開始されるまでそこまで時間がかからないことが予想され、暫定的な回避策はそれまでの短期間で済むのではないかと予想されます。
Chromiumの不具合登録に追加
今回のこの問題について、Chromeブラウザの元となっているChromiumの開発者向け不具合管理システムに対し、以下の登録が行われました:
Google社にもG Suite Enterpriseの顧客からの連絡がきていたようで、当初この不具合登録は非公開扱いだったものの、その後トレンドマイクロ社のエンジニアにも見える状態にするべく公開へと切り替えられたようです。
追記:ウイルスバスター側の修正が完了
その後、新しい「プログラム検査監視パターンファイル(バージョン283081)」の配布が開始され、そちらへのアップデートおよびクライアントへの配信を行うことで、今回の問題が解消されることの案内が開始されました。Chromium側の不具合登録上でも解消された、とのコメントが書き込まれました。
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