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iPhone版LINEでiCloudにトークのデータをバックアップしようとした際に「バックアップできませんでした。 (Error 10032, 1)」というエラーが表示されてしまい、バックアップすることができない問題が、一部のユーザーの間で以前より発生しています。
このエラーの発生原因についての詳細は判明していませんが、関連する情報や、状況の確認方法等について紹介します。
目次
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LINEトークのバックアップに失敗する
iPhone版LINEでは、トーク履歴のデータをiCloudにバックアップすることができます。
LINEの「ホーム」タブの歯車ボタンから設定を開き、「トーク」>「トークのバックアップ」の画面で「今すぐバックアップ」をタップすると、「バックアップを準備中」→「データを圧縮中」の表示の後に「バックアップ完了」と表示され、手動バックアップ操作が完了します。
しかしこのときに、次のエラーが表示されてしまい、トークのバックアップに失敗してしまう問題が、一部のユーザーの間で発生しています。
バックアップできませんでした。
(Error 10032, 1)
「トークのバックアップ」画面に表示される「前回のバックアップ」が古い日時のまま更新されておらず、バックアップできていないことが分かります。
何度やり直しても同じエラーメッセージが表示されてしまい、バックアップできません。
関連するヘルプ
LINE公式のヘルプページには、今のところこの「Error 10032, 1」というエラーコードに対する直接の説明は用意されていない模様です(2022年3月20日現在)。
その一方で、特定のエラーメッセージに対してではありませんが、バックアップができない現象全般について、「iCloudでトーク履歴のバックアップができない」という項目内では、以下の方法が案内されています。
トーク履歴のバックアップができない場合は、以下をお試しください。
※iTunesからのバックアップ/復元は、自己責任で行ってください
- LINEアプリのアップデート
- iOSのアップデート
- アプリと端末の再起動
- 不要なアプリやデータの削除
- iCloudの空き容量の確保
(引用元)
また、この続きに、「トーク履歴のバックアップが完了しない場合」に関して、iCloud側のLINEのデータを一度削除してから再度「今すぐバックアップ」を行う方法が案内されています。
ここでは合計5つの対策手順が紹介されていることになりますが、それらの手順や手順に関連する画面の開き方などを紹介します。
対策全体について
なお、様々な対策手順の候補がありますが、全体に目を通した上で、現在の状況に合うもの、手軽に行えるもの、心当たりの強いもの、などから順に試しつつ、エラーが出ずにバックアップできる状態に戻っていないか、エラーメッセージが変わっていないか、などを確認しながら試すようにしてみてください。
LINEアプリをアップデートする方法
LINEアプリの古いバージョンを利用し続けていることによりバックアップ機能に問題が発生したり、以前発生していた問題が最新版アプリでは解消されている、などといった場合が考えられため、LINEアプリを最新版にアップデートする、というのは基本的な対処法となります。
最新版へのアップデートは、App Storeアプリを開いてから「LINE」を検索し、「アップデート」ボタンが表示されればそちらをタップします。もし「開く」ボタンしか表示されなければ既に最新版を利用している、ということとなるため、その他の対策を検討してみてください。
iOSをアップデートする方法
「iOSのアップデート」も、「LINEのアップデート」同様に、不具合を解消する場合があります。ただしLINEアプリについてもそうですが、基本的に一度アップデートしてしまうと元に戻すことができないことや、他のトラブルが発生する原因となりやすい大きな変更操作でもあるため、iPhone全体のバックアップをあらかじめ行っておくことをおすすめします。
- 参考(バックアップ方法):iPhone、iPad、iPod touch をバックアップする方法 - Apple サポート (日本)
- 参考(iOSをアップデートする):iPhone、iPad、iPod touch をアップデートする - Apple サポート (日本)
アプリと端末を再起動する
対策方法として紹介されている「アプリと端末の再起動」については、iPhone本体の再起動操作を行ってみてください(これは「端末の再起動」の方法ですが、それは同時に「アプリの再起動」を含むため、実質的に両方を再起動したことに相当します)。
機種によって異なる場合がありますが、最近の機種では「電源ボタン(側面の大きいボタン)」と「音量の上ボタン」を同時に押し続けて表示される「スライドで電源オフ」を左から右へスワイプして電源を切り、完全に電源が切れるのを待ってからまた「電源ボタン」を押す、という手順で再起動することが可能です。
不要なアプリやデータの削除(iPhoneの空き容量を確認する)
「不要なアプリやデータの削除」という対策は、基本的には「iPhoneの空き容量を増やす」ことを狙う操作です。iPhoneの空き容量が不十分の場合、iCloudにトークのバックアップをアップロードするためのデータの作成・圧縮・アップロードなどの操作途中で何らかの問題が発生してしまうことが考えられます(したがって通常、トーク履歴が大量に溜まっているほど、必要な空き容量は多くなります)。
そこでまず大切なのは、現在どれくらいの空き容量があるのか、ということです。アプリやデータの削除を行いながら、その空き容量が増えていることをこまめに確認して本当に減っていることを確認する、ということも大切ですし、また、空き容量が十分多い(30GB以上など)場合は先に他の部分が原因となっているのではないか、と考えることも可能です。
空き容量は、iPhone本体の「設定」アプリを開いてから、「一般」>「iPhoneストレージ」を開きます。しばらく待つと画面が更新され、「使用済み: 90.0GB / 128 GB」のように、使用済み容量(この例では90.0GB)が表示されるので、全体容量(この例では128GB)から引き算して、空き容量(この例では128GB-90GBで空き容量は38GB)を求めます。
この画面では、容量を大きく消費している順にアプリを確認することができるため、そちらを参考にしつつ利用していないアプリを削除すると、効果的に空き容量を増やすことが可能です(今後も利用予定のあるアプリを削除してしまい、再ログインできなくなったり、必要なデータが消えてしまったりしないように注意してください)。
iCloudの空き容量の確保(iCloudの空き容量を確認する)
iCloudの空き容量が不十分の場合、バックアップデータのアップロードに失敗してしまう原因になります。
特にiCloudを無料で利用している場合は、そもそもの最大容量が5GBしかないため、特に注意が必要です(※画像など他のバックアップデータも含めて5GB、なので、気が付かないうちに空き容量不足になっている場合が少なくありません)。
こちらについても、まずは「空き容量の確認」を行ってみてください。
iPhone本体の「設定」アプリを開いたら、一番上に表示される自分の名前表示の部分(Apple ID、iCLoud、メディアと購入)をタップして、「iCloud」を開きます。
するとこちらにも「使用済み: xx GB / x GB」のように表示されるので、空き容量が十分あるかどうかを確認してみてください。
空き容量が不足している場合は、「ストレージを管理」から、空き容量を追加購入したり、不要なデータをiCloudに保存しているアプリのチェックを外す(オフにする)、1つ前の画面(Apple ID画面)から不要なiPhoneの「iCloudバックアップ」を「オン」から「オフ」に変更する、などの対応を行ってみてください。
iCloud上のLINEデータを一度削除する
ヘルプの後半で紹介されていた、iCloudのストレージからLINEアプリのデータを一度削除してバックアップをやり直す、という方法は、次の手順で行います(※あくまでiCloud上のデータを消す、つまり、既存のバックアップデータを消すだけなので、iPhone内のLINEアプリを削除してしまわないように注意してください。また、成功済みのバックアップデータが古すぎて意味がない、というのなら良いのですが、そうではない場合、そちらを利用して引き継ぎを行ったほうが何も引き継げないよりもまし、といったパターンもあるため、この対策の実施についてはより慎重に実施するかどうかを検討するのが良いかと思われます)。
まずiPhoneの「設定」アプリを開き、一番上の自分の名前表示をタップして「Apple ID」と書かれた設定画面を開きます。そして、「iCloud」を開き、次に「ストレージを管理」を開きます。
すると画面の下に、iCloudストレージを利用しているアプリの一覧が並ぶので、その中から「LINE」を開き、「データを削除」をタップして、確認表示で「削除」をタップします。
削除が行われると、前の画面(iCloudストレージ)に戻されますが、その時点では削除されていない(削除が反映されていない)状態で、LINEの表示がそのままになっている場合があるので、一度さらに前の画面に戻ってから、改めて「iCloudストレージ」画面を開き直してみてください。
すると「LINE」の表示が消えているかと思います。
それが確認できたら、改めてLINEアプリの設定を開いて「トーク」>「トークのバックアップ」を開いて、「今すぐバックアップ」をタップし、バックアップを再実行します。
その他の対策
その他の対策としては、トーク履歴が大きすぎる場合、バックアップがより失敗しやすくなるため(データの準備、圧縮、アップロード、保存、すべての処理が増え、時間もかかるようになり、問題の発生リスクが高まるイメージです)、不要なトーク履歴がある場合は、LINEアプリ上でそのトーク履歴をトークルームごとに消してしまう、ということも検討してみてください。
トークルームを開いて右上のメニュー(3本線ボタン)を開いた上で、「その他」から「トーク履歴をすべて削除」を選択します。
問い合わせを行う
ヘルプ等に掲載のない不具合が原因となっている可能性や、掲載のない特別な手順により復旧できることも考えられるため、問題報告フォームからの問い合わせを行ってみてください。
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