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ChromeでYouTubeのライブ配信を見ているとき突然、「エラーコード: Out of Memory」になってしまうユーザーが、2024年4月20日頃より特に多くなっている模様です。
この現象の特徴や、対処方法などについて紹介します。
※Windows 11 / Windows 10 にて発生。
目次
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「エラーコード: Out of Memory」エラーになる
PC版のChromeブラウザで、YouTubeのライブ配信(およびそのアーカイブ動画)を見ている最中に、次の「Out of Memory」エラーの画面になってしまうユーザーが、ここ最近増加しています。
メモリが不足しているため、このページを開けません
メモリを解放するために、他のタブやプログラムを閉じてみてください。
エラーコード: Out of Memory
エラー
このウェブページの表示中に問題が発生しました。
エラーコード: Out of Memory
「Out of Memory」エラーの意味
このエラーは、PCのメモリ(メインメモリ)を使いすぎた場合に表示されるエラーです。
より具体的には、YouTubeのライブ配信の視聴中に、メモリー消費が増え続け、一定まで増えたとき、このOut of Memoryエラーが発生し、ページの表示が強制終了されてしまいます。
「メモリを大量に使用」
最新版のChromeでは現在、タブにマウスカーソルを合わせるとメモリ使用量を確認することができますが、ライブ配信を視聴し続けるとその数字が増え続け、しばらくして「メモリ使用量: ○○○ MB」と書かれていた部分が「メモリを大量に使用: ○○○ MB」となります。
メモリ使用量が増え続ける
さらに視聴を続けると、単位がMBの上のGB表記となり、最終的には「OUt of Memory」エラーが発生しつつ、表記は「メモリを大量に使用: 1.5 GB」というようなところまで増大していきます。
チャット欄が原因か
この現象ですが、同じライブ配信(のアーカイブ)を再生していても、チャット欄を閉じるとメモリ使用量の増加が大幅に減少し、Out of Memoryエラーにならずに最後まで視聴できるようになるようで、チャット欄のチャットの処理周りで、メモリ消費が大きくなりすぎてしまうことがある模様です。
そのため、チャットへの書き込みが多い、視聴者数・チャット書き込み数の多いライブ配信で、今回の「Out of Memory」エラーが発生しやすい状態となっているようです。
原因
今回、多くのユーザーに共通してOut of Memoryエラーの発生が増加していることや、チャット欄に原因があることなどから、Chrome側の処理や、YouTube側の動作において、メモリ消費量が増加しすぎてしまう問題が発生しているものと思われます。
根本解決に関して
そのため根本的には、Chrome側の改善アップデートや、YouTube側のメモリ消費を抑える修正が行われるのを待つこととなりそうです。
回避方法について
それまでは、チャット欄を閉じる、iPhone版Android版などのアプリでの視聴を行うなどの回避策の利用を検討してみてください。
特に、Windows版ChromeではOut of Memoryエラーが発生してしまう動画を、Windows版Edgeであればエラーが発生せずに最後まで再生できる、という現象を手元でも確認できているため、ひとまずEdgeで視聴してみる、のような、YouTubeライブ配信だけ「別ブラウザ」で行う、といった回避策の利用も検討してみてください。
付録:Chromeのログ
Chromeのログ(chrome_debug.log)を確認したところ、関連しそうなのログとして、次のERRORログが記録されていました。
[ERROR:v8_initializer.cc(812)] V8 process OOM (Oilpan: Large allocation.).
「out of memory」の略称が「OOM」であることや、「large allocation」の「allocation」は、メモリなどを割り当てる際に使われる単語あることから、今回のエラーとの関連が想像できます。
また、「V8」はChromeで使用されているJavaScriptエンジンであり、「Oilpan」はメモリ管理の中でも特にBlink向けのGCを行うものであることから、今回の症状も踏まえると、多数のチャットを表示する際のUIまわり(DOMまわり)でのメモリの割り当てでエラーが発生してしまったのではないかと考えられそうです。
とはいえ、それはあくまで結果として発生したエラーの発生元に過ぎず、原因としてはYouTube側がチャットの表示周りでメモリ消費が激しい動作をしてしまっていることが有力かと思われます(他のサイトでの発生報告が急増していないため)。
参考
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