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Chromeで発生したトラブルの原因調査などのために、Chromeのログ(chrome_debug.log)の出力を有効にして、ログの内容を確認する方法をメモしておきます。
ウェブサイトの動作についてウェブサイトが残すログではなく、今回取り扱うのはChromeアプリケーション自体のログです。
Chrome自体のログを確認することは、Chromeがクラッシュしたり、変な動作をしてしまう場合/うまく動作しない場合などに役立つことがあります。
※Windows利用向け。
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Chromeでログを利用する流れ
Chromeのログを確認するには、まずログの出力・保存を有効化しておく必要があります。
そのため、何か問題が発生している場合は、「ログを有効化する」→「問題を再現する(発生させる)」→「ログを確認する」、という手順でログを確認することとなります。
そのため、発生させにくかったり、いつ発生するか分からない、きっかけとなる動作が特定できていない、といった場合には、ひとまずログを有効化したまま問題が発生するまでChromeの利用を続け、問題が発生したらログを確認する、という流れとなります。
Chromeのログ出力を有効化する方法
有効化する方法はいくつかありますが、ここでは手軽な方法を紹介します。
まず、現在実行中のChromeを終了します。
そして、普段通り起動するのではなく、「Winキー+R」を押して「名前」欄に「chrome --enable-logging --v=1」と入力して「OK」をクリックします。
すると、ログが有効化された状態のChromeが起動します。
出力されたログを確認する方法
ログが遊行された状態のChromeから出力されたログは、「chrome_debug.log」というファイル名で保存されます。
保存場所を開くには、先ほどと同じく「Winキー+R」を押してから、「名前」欄に「%LOCALAPPDATA%\Google\Chrome\User Data」と入力して「OK」をクリックします。
すると、エクスプローラーでChrome内の「User Data」フォルダが開くので、そのフォルダ内に作成されている「chrome_debug.log」を探します。
ログの閲覧方法
ログファイルは通常のテキストファイルなので、「chrome_debug.log」をダブルクリックするなどしてメモ帳で開くことも可能です。
ログの基本的な見方
「chrome_debug.log」は、基本的に、次のような形式のログ行が並んでいます。次はその例です:
[20345:17000:0501/193026.997:ERROR:v8_initializer.cc(812)] V8 process OOM (Oilpan: Large allocation.).
最初の数字(20345部分)がプロセスID、次(17000部分)がスレッドID、となっており、その次が「月日(0501部分。05月01日)」や「時刻(193026.997部分。19時30分26.997秒)」となっています。
そこへ続く「ログレベル(ERROR部分。他にはVERBOSE1など)」がログの重大性などを示し、次が「ソースコードファイル名(v8_initializer.cc部分)」、直後の括弧内が「行番号(812部分)」となります。
これらが「[]」の括弧内に記録されており、それらより右側に、より詳しいログの説明文が続きます。
関連
- chrome://device-log/
- chrome://gpu
- chrome://crashes/
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