情報科学屋さんを目指す人のメモ

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それじゃない!こんなトラックボールを作って欲しいんだ!→試作してみた

キーボード (6) タッチパッド (1) トラックボール (13) トラックポイント (2) マウス (7) やってみた (1) 試作 (1)

キーボードパームレスト一体型トラックボールの発売記事を見て「欲しいのはこれじゃないんだよ」と思ったので、「じゃぁ欲しいのはどんなトラックボールなのさ」というのを示すために、試作してみました

その結果、問題点や対策方法が明らかになると同時に、なかなか使えそうであることがわかりました。

このエントリの続編はこちら→「机にトラックボールを埋め込みたい→キーボード高架化

発端

きっかけはこの記事です。

この記事が紹介しているMA-TB42BKは、パームレスト中央にトラックボールがついた製品です。

「その発想はなかった」という感想を持っている人もいるみたいですが、こんなのやってる人はやってると言いたい。

Slim Blade TrackballとかEM7、TM-150などの、左右対称なトラックボールを、幅が狭いタイプのリストレスト2つで挟むだけで、こんな配置自体、とっくの前から手軽に利用可能なのです。そして、実践している人もいます。つまるところ、欲しいのはこれじゃない

親指派の自分が欲しいのはこれだ(試作ver.1)

というわけで、2008年末の一件の影響で、一家に三台はあるというTM-250をばらして実際にやってみました

こんなトラックボールが欲しい

こういうトラックボールが欲しいんです

前からこういうやつが欲しいとは思っていたのですが、トラックボール本体を切断しないといけないと勝手に思い込んでいました。分解して、中身だけ取り出して設置すれば良かったんですね

ボールの位置の理由

なぜボールがこの位置かというと、次の画像を見れば一目瞭然。

つまり、ホームポジションでの人差し指の位置(J)と、トラックボールでの人差し指の位置(左クリック)を一致させたかったわけです。

こうすることで、元からの親指派は、普段単独で親指型を使っているのと近い感覚で、ホームポジションからの移動を最小限に抑えて操作できるはず

従来のキーボード手前設置型トラックボールは左右対称であり、両親指で操作可能なように設置されています。しかし、この試作品では、右手親指での操作に特化させることで親指型トラックボールの操作感をより自然に再現しようと試みており、この点が今までにない新しい点であると考えています(←もちろん論文風に言ってみただけです。調べてないけどアイディアはきっと既存。現行製品には無いと思われます)

問題点1:キーボード最下段がジャマになる

ただ、一見位置を合わせられているようですが、これでは左クリックの位置は「J」の下の「M」あたりになってしまっています。これは、それ以上、上方向に位置を動かせないからです。無変換キーとカタカナひらがなキーに衝突してしまいます。

というわけで、完全な位置合わせはできなかったものの、この位置でも十分使いやすかったです。そう、想像通りの使いやすさだったんです。もう一回言っておきます、

この配置、想像以上に使いやすい

発想的には、ThinkPadのトラックポイントと同じです。ホームポジションからの移動がものすごく小さく済むのがまずすばらしい、そして、親指トラックボールユーザからすれば、トラックポイントよりかなり使いやすいはずです(自分はトラックポイントにも慣れているので甲乙付けがたいですが、トラックポイントはキーボードとセットなのが難点で、リアフォと共存できず残念です)

問題点2:無変換キー・カタカナひらがなキーが親指で押せない

設置してみるまで気がつかなかった問題も見えてきました。

この位置だと、「無変換」キーと「カタカナひらがな」キーが押せないのです。これは一大事。また、似たような理由から、「7」や「Y」キーなども使いにくくなってしまっています。

この問題を解決するためには、最下段のキーより下にあるキーボード本体部分の下部を取り除き、ボールをキーより低い高さになるまで埋め込んでしまうしかなさそうです。たぶん使いやすいはず

さすがに2万円するRealforceを切り取る勇気も道具もないので断念しましたが、その出っ張りの無いキーボードを利用したり、最悪キーボード一体型(一体型系は好きじゃない)にしてしまえば、不可能ではなさそうです。

問題点3:クリックはどうするのか

これはたいした問題ではなく、ぱっと考えただけで3つの対策が思いつきます。

一つ目は、トラックパッドのクリックを使う方法です。ちょっと遠くなりますが、変更不要で楽。

そして、二つ目は、AutoHotkeyなどを使って、「どこかのキー+J」を左クリックに、「どこかのキー+K」を右クリックに変換してしまう方法です。これもまぁ無くはない。

そして一番良さそうなのが、無変換キーとスペースキーの下に、左クリックと右クリック用のボタンを設置することです。ホームポジションからの移動が少なく済むので。

トラックポイントとの大きな違いは、右手親指が占領されていることにあって、右親指を右クリック用に使えない点です。つまり、左右均等に2つのクリックボタンを配置するのは難しいのです。しかし、幸いにも左クリックと右クリックを同時に押す必要はほとんど無いので、両方とも左親指に担当させてしまうことにして回避できそうです

問題点4:スクロールはどうするの?

スクロールもトラックボールユーザ、特にTM-150ユーザなら気がつくと思うのですが、WheelBallのような、特定のキーを押しながらボールを転がすとスクロールになるアプリを利用することで簡単に解決できます。

改良してみた(試作ver.2)

ということで、これらの感想を反映してみると、とりあえずこんな試作機になりました。

普段使っているUSBトラックパッドを取り除き、トラックボールをキーより低い位置に埋め込みました。もともとキーボードを上げ底にしていたので、かなり低いところまでボールを埋め込むことができています

この対策によってボールはさらに下方向へ移動してしまいましたが、無変換キーなど、押しにくかったキーを今まで通り押せるようになったので、まぁ仕方ないかな、と。理想を言えば、やはり無変換キーのすぐ下に埋め込みたいところです。

また、それだけだとクリックボタンが無いので、普段使っているマウス(Microsoft IntelliMouse Explorer 3.0)を左に置いて(少し浮かせている)、クリックできるようにしてみました。左クリックはまだしも、右クリックはかなり押しにくいですが、ホイールも付いているのでまぁなんとか。とりあえず、試作品っぽくなって、実際にこの文章を書きながら使えています。さっきのバージョンは、ブログ本文を書くにあたってジャマだったので取り除くはめになっていたので、大進歩です。

とはいえ、右クリックは尋常じゃなく押しにくいです。

ただ、試作品できたしこれは特許を!とかっていう素人発想が湧いてしまうほどには良い感じのボール配置です。感動的(ちなみに、固定がマスキングテープなので、ボールはぶれぶれ)

さらに改良(試作ver.3)

ただ、やはりクリックが押しにくかったので、リストレストを移動して、マウスの高さも低くしました。これにより、クリックもそこそこ押しやすくなって良い感じです。このとき、左手の手のひら部分のリストレストは、底上げしています。

また、右手の手のひらが基盤に触れるので、液晶クリーナーの布をかぶせてみました。快適。

ついでに、ボールのカップの固定を増強し、だいぶ安定。

さらに、おまけにWheelBallを使って「左Altキー+ボール上下」でスクロールできるように(本当は無変換キーでやりたかったけど、AutoHotkeyとの兼ね合いが解決できず断念)。結局マウスのホイールのほうが使いやすいのですが。

とりあえずこのまましばらく使ってみます。

まとめ

今回は、前から欲しかったトラックボールが実際に手に入ったらどんななのかを実験してみました。なかなか感触が良かったので、これは是非作ってもらいたいなぁ、と(期待していないけど)。たぶん前々から同じことを考えていた仲間はたくさん居るはず…

ご家庭の余っているTM-250を分解すればすぐ設置可能なので、是非お試しあれ。M570でもできるかと思います←M570とTM-250とでは、基盤の構成が大きく異なり、おそらくM570を分解しても、TM-250ほど簡単に設置することはできないであろうということが判明しました。

追記(2012/04/21)

現在は、左手のマウスの位置・角度を微調整してします。マウス右側を少し持ち上げたほうが右クリックが押しやすくなります。ただ、持ち上げすぎると、左クリックが押しにくくなります。一方、左側を持ち上げると左クリックは押しやすくなるものの、右クリックが絶望的に押しにくくなります。また、ボタン側を少し持ち上げた方がクリックしやすかったりするので、マウスのケーブルが生えている部分だけキーボードの縁に乗り上げるようにして、無変換キーに近づけるとよさそうです。ただし、これはこれで左手親指でスペースを押しにくくなるので、微調整が必要です。だからといって、マウス本体を右に移動してしまうと、ボールを操作する左手親指との干渉が発生し、それはそれで微妙なことになります。

というわけで現在、かなりトレードオフがシビアな調節になっています。

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