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※冒頭の「追記」を必ず読んでください。重要な変更を含みます。「安定版のバージョン番号が、ベータ版のバージョン番号に追いつくことがおかしいことじゃない」ということについて書いてあります。この追記の内容が、調べて最終的に行き着いたところです。
気が付いたら自分の使っているChromeが32(32.0.1700.72 m)に自動アップデートされていたのですが、なんとなくChrome 32の提供が早い気がすると思い調べてみると、間違えてベータ版であるChrome 32.0.1700.72を、一部の安定版ユーザにアップデートとしてリリースしてしまったっぽい情報が見つかったので、調べてみました。公式コメントが見当たらないので、未確認情報としておきます。→見つかりました
結論としては、「安定版ユーザにベータ版(32)が提供されたのは本当だけど、誤ってリリースしたわけじゃない、一部のユーザに提供しただけ」ということらしいのですが、一部ではあっても、安定版ユーザにベータ版(の最新版←2日前ベータ版としてリリース)を提供するのはどうなの、と思ってしまいました←別に普通のことだった(補足参照)。ちなみに、再インストールしても戻らないらしいです;表示が崩れる問題もあったりするらしいので、仕事で使っている人はしばらくのあいだ別ブラウザを使う方が良い、なんてこともあるかもしれません。また、このアップデートは現在Windowsユーザ(の一部)だけが対象のようで、Macユーザには提供されていないようです。
次の「追記」について勉強になりました。
目次
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追記:StableがBetaに追いつくこと自体はおかしいことじゃない
http://t.co/dFMeCFL38M @did2memo "いきなりベータ版まで進むのってどうなの" 誤解がある気がする。各チャンネルは「dev:こまめに色々開発中 beta:バグ修正以外の変更をしない stable:本当にやばいバグの修正以外しない」という扱いで
— kinaba (@kinaba) 2014, 1月 9
だそうなので、この記事の本文に出てくる「いきなりベータ版に進むのはどうなの?」や、類似の文章には誤解がありそうです。安定版のリリース時にベータ版に追いつくのは普通だったようです(Tweetに書かれているベータ版の役割やDevの存在を考えてみれば当たり前)。
約6週間ごとに「devと呼んでたものをbetaに、betaと呼んでたものを(凍結後の6週でバグは十分に修正しきったと考えて)stableに送る」サイクルなので、メジャーバージョンが上がる時はstableからbetaの最新(一番バグが少ないはず)に飛びます。で今週がそのリリース週間
— kinaba (@kinaba) 2014, 1月 9
今回話題になっているのは【「Chromeの様子がおかしい!なぜ!?」→「調べたらバージョン番号がベータ版と一緒だぞ!」→「なんでベータ版にするんだ!」→「不安定なベータ版を持ってくるな!」】という人がたくさん居たのがきっかけで、そこから「ベータ版にアップデートしたのが悪い!」という考えに至っています。でも本当はそうではなくて、もっと単純に、ベータ版がどうこうとは言わずに、「安定版が不安定だぞ!問題があるぞ!」と考えるのが正しいみたいです。「今が一番不安定な時期だ!」ということなのでしょう。それが特に不安定だったり変更点が多かっただけで。
以降、基本的にこの追記を書く前の状態のままです(勘違い部分には打ち消し線を追加しました)。最後に、同じ不具合の人がいないか調べる参考になりそうなTweetがあるので、そこはチェックしてみてください。
Chrome Releasesのページ
Chromeのリリースノートを探してみると、Chrome Releasesという公式ブログに次の投稿があることが分かりました。
「Chrome Releases: Beta Channel Update」は 2014.1.7 7:05 の投稿で(日本時間ではないと思われる)、そこで、
The Beta Channel has been updated to 32.0.1700.72 for Windows, Mac, Linux and Chrome Frame.
ここから、Beta Channelが32.0.1700.72にアップデートされたのが、およそ2日前だと分かります。
ちなみにChromeにはStable ChannelやBeta Channel、Dev Channelなどがあり、普通にインストールしている人はStable ChannelのChromeを使っていて、Stable Channelに対してリリースされたChromeに随時アップデートされます。ベータ版をインストールすると、その対象がBeta Channelとなり、Beta Channelに対してリリースされたバージョンに随時アップデートされます。
Stableのバージョン=Betaのバージョン?
現在私はBetaを使っているわけではないので、Stable Channelを使っているはずです。そのStable Channelユーザに32.0.1700.72 mが提供されているので、ベータ版が2日で安定版として提供されたことになります。以前ベータ版を試したときには、StableがChrome 30で、BetaがChrome 32で2つも離れていたのに、今現在では全く離れておらず、Stable=Betaになってしまっている、ということになります。
安定版として提供されているよ?という書き込みも多数
そんなはずあるか、と思い先ほどのリリースページ「Chrome Releases: Beta Channel Update」のコメント欄を読んでみると、次のようなコメントがありました。
- I'm on the stable channel as well and received this beta update.(Stable使ってるのに、ベータが来たぞ)
- A small number of stable channel Windows users have been updated to stable channel 32
- I received this update on the stable channel too.
ラッキーなユーザ
さらにGoogle Group の Chrome(Chrome-jaではない)をチェックしてみると、「Chrome updated to 32.0.1700.41 m Aura automaticlly from Stable version - Google Product Forums」というページが見つかりました。
ここには、今回取り上げた問題について、「自分もだ!」という書き込みがされているのですが(自分の手元ではm Auraではなくmだけど、ここの書き込みではm Auraになったそうな)、それに対して、Google社員の人が返事を返しています。
If you're on the stable channel and have updated to 32 don't worry; this isn't a bug with the updater. You're part of a small set of lucky stable channel users that get the new release candidate early.
「最新のリリースをいち早く受け取ることが出来た、一部のラッキーなユーザだった、ってだけでバグじゃないよ」とのことです。
とはいうものの、そうであっても、一部のユーザが対象とはいえ、ベータ版(の最新版)を安定版ユーザに提供するのなら、ベータ版ユーザを別途募っている意味あるの?と思ってしまいますし、なんのために安定版を使っているのか分からない気がします。もちろん、少し進んだバージョンを提供されるのならまだ分かるのですが、いきなりベータ版まで進むのってどうなのでしょう。自分なんかベータ版で痛い目にあって(簡単には戻せない危険がある)、安定版に戻ってきたのに;
ちなみに、安定版に戻そうと再インストールを試みている人がたくさん居るようなのですが、いずれも戻すことには失敗しているようです。
Chrome 32 Beta はかなり変わっているし問題報告が多い
というわけで、もう一度整理してみると「Chromeベータ版を安定版ユーザに提供した」というのは正しいようです。「でもバグじゃない、ミスじゃない」ということなので、「誤ってリリース」というわけではないようです。
ただ、Chrome 32について調べてみると、変更点がかなり多いことに加え、表示が崩れたり、表示が変わっていたり(スクロールバーのデザインなど)して、かなり戸惑っているユーザも多いようです(上記のフォーラムやTwitter参照)。
とはいうものの、先ほど言ったように再インストールしても戻せないので、とりあえずは諦めるしかありません(バージョン指定でインストールできるのかも知れないが、それはそれでどうなの)。
うーん、いくらなんでも2日前にベータ版ユーザに提供されたベータ版を、すぐさま安定版ユーザに提供するのは良くない気がしてなりません(ちょっと以前ベータ版にしたときに面倒なことになった思いで補正がされている気がしますが)。良くないというより、変、というか。。。ベータのバージョン番号がもっと進んでDev channelに近づいていればよかった、ってだけなのですが。
おまけ:Chrome 32の大きな変更
Chrome 32の大きな変更について、こう書かれています。
Chrome は徐々に NPAPI とよばれるプラグインのサポートを段階的に廃止してまいります。NPAPI は古いテクノロジーであり、もっと安全で、早く、パワフルな代替物があるためです。第一段階は、次の Chrome 安定版、バージョン 32 より始まります。このアップデートにより、NPAPI を使用している ビデオや音声を伴うウェブサイトで問題が発生することが予想されます。 (引用元)
もしかすると、これが、「Chrome :「Shockwave Flash has crashed.」が毎回表示される」の原因だったのかもしれません。
ちなみに、この文章の続きにはこう書かれています。
そこで、スムーズに新しいブラウザ・テクノロジーに移行できますよう、協力してくださるユーザーを募集しています。(参加者には抽選でプレゼントもご用意しています。)参加者にお願いしたいことは、Chrome Beta をダウンロードいただき、通常どうり数週間使っていただき、ビデオや音声を伴うサイトで問題が起こった際に報告をしていただくことのみです。また、サイトのオーナーに声をかけていただくとありがたいです。 (引用元)
うーん、そんな扱いをしているベータ版を安定版ユーザに提供しちゃうのか…と再び感じずにはいられません。
Chrome 32 についての参考Tweet
Chrome 32になって、form関連のデザインが微妙に変わったぽいんだが…どっかに比較ないかね。
— か~や (@kaya_purple) 2014, 1月 8
chromeが32にアップデートされてから描画周りが微妙におかしい…重なってる窓を切り替えると残る
— えすらぶ。 (@S_Love_X) 2014, 1月 8
Chrome 32 になって選択色が紺色からスカイブルーに変わったことですごく迷惑してる。
— Gyochan (@_gyochan_) 2014, 1月 8
chromeバージョン32へのアップデートでかざぐるマウスv1.6.6は機能しなくなったけど、v1.6.7betaは使えるのね
— たなっこ(´_ゝ`) (@tanacco) 2014, 1月 8
Chrome32にアップデートしたら、デベロッパーツールのUI変わっとるがな
— ネコリーヌ (@nekoline) 2014, 1月 8
これがかなり変わってます。
Chrome 32になってDevToolのEmulateをドコから変更するのか分からん!
— 藤浪剛士 (@TFujinami) 2014, 1月 9
自分もベータとして使っていたときに困りました。
画面の表示が崩れてまともに表示されない、あとページ自体表示されないことが多々ある、ということでひどい状態 / “一部の安定版ChromeユーザにChrome 32 ベータ版が誤ってリリースされた?という情報について調べてみた” http://t.co/QIqtkMvF6v
— NANBA Toshiaki (@tnanba) 2014, 1月 9
chromeの自動更新でbeta版が勝手にインストールされて、描画関連なんかおかしい。たとえばYahoo!今日の番組表がグッチャグチャ。 pic.twitter.com/g0dl3zgX0y
— あけお (@mesi6362) 2014, 1月 8
自分が試してみても、表示は崩れませんでした(URLが不明なので別のところを見てしまったかも)。
Chromeユーザーでバージョンが32.0.1700.72 mに自動更新された方、それでニコニコ視聴に問題出てる方居ませんか?
といいつつまだ私はPC再起すらしてないので直る可能性もあるのですがw
— @まきし (@fnoacerola) 2014, 1月 9
ニコニコ動画の画面が真っ黒になって再生できなくなった、のような書き込みを複数回見かけました。ただ、これまた自分で試してもとくに問題がありませんでした。
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2014年1月9日(木) 12:09
崩れた番組表のツイートをしたものです。
私が表示させてページのURLは
http://tv.yahoo.co.jp/listings/23/
ここですね
Ver31に戻してしまったので自分では確認できないのですが、Yahooのほうで早速対応されたのかもしれません。
ちなみに(当方Win7ですが)
Choromeを再インストールしたら、旧版(v31)と新版(v32)がコンパネのアンインストールのところに両方表示されたのでv32の方をアンインストールしたらv31に戻せました。ご参考まで
2014年1月9日(木) 12:14
>あけおさん
コメントありがとうございます。
コメントのURLを表示してみましたが、崩れることはありませんでした。対策されたのか、何か環境が違うのかも知れません。
また、再インストール情報ありがとうございます。戻したい人の参考になると思います。
2014年1月9日(木) 13:57
Canaryは少し前にv34になったので、そろそろBataがv33、Stableがv32になるタイミングなのでおかしくないです。
StableがBataの最終バージョンになることも普通です。
私は、例えばスクロールバーのサイズを固定で見積もって設計されている場合などに、表示が崩れる件は随分前から把握済みです。
開発者は、崩れることが知らなかったでは済まされません。
開発版はそういうためにもあるのですから、チェックを怠って適当な作りをしたのは開発者の責任です。
ブラウザではなく、コンテンツの作りが悪いといえると思います。
できれば、こういうときバージョンを戻したりせず、管理者、作者に問い合わせしてください。
Chromeは強制アップデートでバージョンが揃うのが特長ですから、
特に拡張機能などではそれを見越してv32を対象にコンテンツを作成し、verupを見計らって発表する場合もあり、開発者として大変困惑します。
2014年1月9日(木) 19:58
はじめまして。Web製作者です。
私のPCに入っているChromeもこのバージョンに勝手にUPDATEされていました。
そのせいか、div要素に背景装飾として繰り返さない画像+グラデーションをCSS3で記述した所、そのグラデーションが激しくズレるという現象が突如発生。
他にもjQueryを使って記述した内容がうまいこと反映されないなど、意図しない現象がいろいろ発生しそうです。
これは参った・・・。
ちょっと見守ったほうがいいのでしょうか。とにかく、動くはずのものが動かない現象は本当に困りますね。
2014年1月13日(月) 17:59
Chromeはブラウザゲー専用で使っていました。(普段使いはFirefox)もちろん悪名高いPepper Flashなんぞは無効化 –disable-bundled-ppapi-flash してました。いきなり 32.0.1700.72 m に強制アップデートされてNPAPIブロック!–disable-bundled-ppapi-flash 取ったらすぐに処理が重くなるわ使えたもんじゃない。βテストは自由意志で協力するものであって、矯正されるものじゃないし、選ばれたことをラッキーに思えとか…Googleの常識は世間の非常識ということか。