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中高生でも簡単に利用できる個人間送金の方法とそれを取り巻く経済圏

Amazon (22) iTunes (27) iTunes Card (4) パズドラ (5) メルカリ (46) モンスト (4) 詐欺 (2)

2日前の記事で、メルカリの「売買システム」の部分だけが利用される使われ方を紹介しました。

ただ実は、単なる送金であれば、メルカリを利用した送金よりもずっと単純でよく知られた「個人間送金」の手段があったりします。

前述の記事への反響の中で、この方法への言及が(見た範囲では)見当たらなかったので、今回はその個人間送金の方法と、実際の利用例を紹介したいと思います。

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「iTunes払い」

その方法とは、iTunesカードをコンビニで購入し、その裏面にあるシリアルナンバーを撮影した画像をTwitterのDMで送る、それだけです。

以上で送金終了です。簡単です。

※本記事では略しに略して「iTunes払い」と呼ぶことにします。「支払はiTunesで」なんて言葉も使われますし。

メリット

この方法、中学生どころか、小学生でもできます。なにせ購入などに年齢制限はありませんし、当然身分証明も不要です。銀行口座もクレジットカードも不要です。つまり、信用不要です。コンビニの店員さんによる審査は一般にありません。また、郵送等も伴わないので、住所や本名にまつわるやりとりも不要です。

手順自体も簡単で説明しやすく、「わっかんなーい」な状態になりにくいといえます。そして、24時間送金可能ですし、事前事後ともに何かに登録する必要もありません

iTunesカードには最低金額(1500円)が存在したり、安全の仕組み・保証の仕組みがない、といったデメリットがあるにしても、圧倒的なまでに簡単で軽量な送金方法です。

柔軟性

また、とても汎用な方法なので、Twitterに限らず、LINEなど、さまざまな連絡手段・サービス内で運用可能な送金方法です。

iTunesカード以外には、Amazonギフト券やWebMoneyがよく利用されます。写真ではなく、コード自体のテキスト送信でもOKです。

プリペイドカードの特殊性

iTunesやAmazon等のプリペイドカードが持つ、「簡単に送信できる」「コンビニで簡単に買える」という2つの特徴が、この非常に簡単で送金手段を成立させています

図書カードや百貨店の商品券には真似できません。

現金化(詳細後述)

「iTunesカードで良いのかよ!」と思うかもしれませんが、Amazonギフトカードでなら様々なものが購入できますし、iTunesカードも、iPhoneユーザーであれば、いろいろな場面で利用できます。

そして、その気になれば「現金化」も可能です(後述)。

利用例

これらのメリットが活きていると思われる取引に、「スマホゲームに関連する売買」という一大ジャンルがあります。

今回はそれを中心に利用例を紹介します。

スマホゲームのアカウント売買

もっとも分かりやすいのが、スマホゲームのアカウント(ID・データ)の売買です。

パズドラ・モンストが中心ですが、その他にもいろいろ。

このように、1万円を超える価格で販売されています。

自演招待代行

スマホゲームには、新しいユーザーを招待すると報酬が貰える、という定番機能があります。

この機能を悪用するために、自分でアカウントを多数作成して自分で招待する、という行為を「自演招待」と呼ぶのですが、かなり面倒で時間が掛かるということで、「代行」が行われます。

チート行為代行

特に有名なチート代行が「ワンパン代行」です。

「チートツール」等を使用してゲームのデータを改造して、攻撃力を不正改造し、的を一撃で敵を倒してくれる、という代行です。

その他、いろいろなチート代行・支援があります。やり方を教える系もあります。

その他にもいろいろな目的で

Twitter + iTunes/Amazon は便利なもので、Twitter上でいろいろな行為を売買できています。

リスクの存在

ただ、そんな中で、この送金方法ならではの「リスク」も発生します。

使用済みコードリスク

コードは「送信」できますが、それは使う権利を移動すると言うより、権利のコピーにすぎません。

なので、現金化を目指す場合などに、気が付いたらコードが使われていた、なんていうリスクがあります。

横取り

また、プリペイドカードのシリアルナンバーを公開リプライで送ってしまう人がいて、それを横取りされて、ということが起こっています。

というわけで、こういう「必ずDMで」という注意書きがあったりします。

横取りされたときに、「使った」「使ってない」のトラブルが発生するので。

詐欺のリスク

そして最も注目したいのが、「詐欺」リスクです。

信用不要な送金手段!というメリットがそのままデメリットなわけで、安全な取引のための仕組みが存在せず、iTunesカードを先払いした結果、持ち逃げされるケースが発生しています。

その結果、「詐欺アカ情報」が共有されていたりします。

逆に「実績情報」を強くアピールする、実績に貢献してくれるのであれば割引きする、などといった、文化も発生しています。

※↑実績のリンク先は、Twitterのお気に入り(いいね)になっており、代行に対するお礼ツイートの一覧となっています。

いろいろ「実績」周りを見ていると、実績が形成されていく過程や、実績に応じた取引のかたちを見ることができて、そのあたりの経済活動、興味深いです。

安心を求めて「メルカリ」が台頭

そして、そんな詐欺リスクが怖い問題に関連して、ユーザーが目を付けたのが、運営が取引を仲介してくれる「メルカリ」だった、というような流れがあるようです。

「メルカリ」の若年層への知名度向上と、実際の利用者増も関連していると思います。

その他の「iTunes払い」の利用

個人間ではなく、業者対個人的な利用も紹介しておきます。

詐欺での利用

「簡単さ」の悪用が、大規模な詐欺での利用です。

LINE詐欺

最近あったものだと、TVニュースにもなった次のケースです。

友達のLINEアカウントが乗っ取られて、突然片言の日本語で「何してますか?手伝ってもらってもいいですか?」に始まり、最終的に「近くのコンビニでiTunesカードを買うのを手伝って貰えますか?」というメッセージが届く、「LINE乗っ取り詐欺」の流行がまさにこれです。

被害額は半年で1億円を超えました。

ワンクリック詐欺

また、動画サイトの高額な利用料を支払わせる「ワンクリック詐欺」でも、このiTunes払いが利用されるケースがあります。

 男性は電話し「間違いだった」と伝えたが、相手は「契約は成立し登録料はかかる。支払わない場合は訴訟を起こす」と返答。八万円の登録料をネット通販大手アマゾンで利用できる電子マネーのギフト券で支払うよう求めた。
 ギフト券はコンビニ店などで販売されており、男性は相手の要求どおり、二万円分のギフト券四枚を購入し、それぞれのIDを電話で伝えた。 引用元

他人名義の銀行口座を用意するのも大変なのでしょう。誰かがATMなりで受け取る必要も出てきてしまいますし。

ポイントサイト+リワード広告ビジネスでの利用

また、中高生のお小遣い稼ぎとしての利用が盛んな「ポイントサイト」では、アプリのインストールごとに貯まるポイントと、iTunesコードとを交換でき、実質、中高生がiTunes払いで雇われている的な状態になっています。

そして、ポイントサイト自体は、中高生のインストール作業という労働力をベースに、アプリ広告の収入を得る、という仕組みであると見ることもできます。

これはある意味、受け取り側に銀行口座や住所登録が不要な、軽量な送金の仕組みをうまく使っている一例です(悪用されそうな情報をポイントサイトに入力する必要がなくてお手軽)。

現金化について

そんなこんなで、手元に不要なiTunesカードやAmazonギフト券がたくさんある、なんていうケースでは、現金化したいとなるかもしれません。

そんなとき、どうやって現金化するのか。

思い付きやすい「金券ショップ」ですが、店頭販売されている電子マネーには、その販売システムに由来する特殊なリスクがあったりする関係で、なかなか買い取ってくれなかったりします(売っていても)。

オークションで転売

人気なのは、オークションサイトへの出品です。

超大手の「ヤフオク!」ではこんな感じに取引されています。

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※見ての通り、当然相場は値引き販売です(比較:額面以上の価格で売買されるメルカリ)。

ギフト券個人間売買サイト

そして、もう一つ、ギフト券の個人間売買サイトがあるので、そちらを利用する方法があります。

例えば「amaten」というサイトでは、こんな具合に取引されています。

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あまり知られていないと思うのですが、この「amaten」は、ちょうど今月に10周年を迎えた、老舗のギフト券売買サイトです。

取引高が年間70億円を突破したそうです(売買手数料3.5%)。

2月 資本金1億円に増資
4月 売買手数料を3.5%に値下げ
8月 オフィスを六本木ヒルズ森タワーに移転
10月 取引高急増につきサイトセキュリティを強化
11月 TVCM開始(地方局)と楽天、DMM取り扱い開始
12月 ビットコイン、モナコイン決済導入し、WebMoney 、GREE 、Mobage 、任天堂、PSN、BitCash、計12ブランド取り扱い開始。年間取引高が70億円を突破。 引用元

今回紹介した送金手段的には、ものすごいいいポジションで待ち構えている感じがします。

もう一つの送金方法:メルカリ招待

さて、いろいろな「代行」が、iTunesカードで支払われるのですが、最低金額が1500円であるため、「ちょっとした代行」には利用できません

そこで超が付くほど頻繁に利用される手段が、またもやメルカリです。

とはいうものの、メルカリの売買システムは使いません。

アカウント作成時に、招待コードを入力してもらい、紹介料として「300ポイント(300円分)」を受け取ることで、支払の代用とします

これは、買い手の支払が存在しないため「無料」と宣伝されることが多いです。

プリ代行なんかは特に小さい代行なので、メルカリ・フリル等の招待がぴったりです。

女子高生が利用する「プリ代行」とは

なぜかプリ代行なんかの料金を支払わされているメルカリですが、プリ代行を利用する層とメルカリ利用者の層って大きく重なっていて、実は宣伝効果が高いのではないか、なんて想像をしてしまったり。

まとめ

今回は、「iTunes払い」という、新しくも原始的な感じのする個人間決済・個人間送金手段を紹介しました。

今回はいろいろな話を少しずつ、という形式でしたが、至る所に、いろいろな深い話がありそうです。

そういえば、LINE PayやPayPalといった言葉は全く出てきませんでしたね。。。

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