情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

CVSリポジトリからソースコードを取得してEclipse+Gitで編集・管理する手順メモ

CVS (2) EGit (4) Eclipse (60) Git (9) Overlay Weaver (4)

Eclipseを使って、CVSリポジトリ上にあるソフトウェア(Overlay Weaver)をチェックアウトして、Gitで管理するまでのメモ。

チェックアウト

CVSから切り離す

プロジェクト名を右クリック>Team>Disconnect...」とすると、

Confirm Disconnect from CVS

  • Also delete the CVS meta information from the file system.
  • Do not delete the CVS meta information (e.g. CVS sub-directories).

と表示されるので、上の選択肢にチェックを入れて「Yes」で、プロジェクトのCVSとの関連づけを解除します。

これにより、「CVSフォルダ」が削除され、CVSを単純にソースコードを取得するためだけに使った状態になります(.cvsignoreは消えないっぽい)。

Gitレポジトリと関連づける

続いては「プロジェクト名を右クリック>Team>Share Project...」から「Share Project」を開いてから「Git」を選択して「Next」をクリックします。

すると、「Configure Git Repository」が表示されるので、まず「Create...」ボタンから新しいレポジトリを作るなり、あらかじめ作成しておいたGitレポジトリを作成します。自分はローカルに作成したかったので「Create...」で新規作成を行いました。

Gitレポジトリの新規作成

「Parent directory」にレポジトリが作成されます。デフォルトは「%HOME%\git」です(EclipseでGitプラグインを利用するためには、あらかじめ環境変数に「HOME」を設定しておく必要があります。設定していないとエラーが出るので、気がつくかと)

レポジトリ名は空白なので、レポジトリ名を設定したら「Finish」をクリックしてレポジトリの作成完了です。

Gitレポジトリとの関連づけ

あとは「Finish」を押すことで、プロジェクトのファイル群が、Gitレポジトリのディレクトリに移動されます。つまり、「workspace」フォルダから出るので、ファイルがどこにあるかを考える際には注意が必要です。

※ここでエラーが出たときは

ここで私は次のようなエラーに出くわしました。

Problem Occurred

Failed to initialize Git team provider.

Resouce '/overlayweaver' already exists.

プロジェクト名は「overlayweaver」から変更していたのに、なぜか衝突しているかのようなエラーが表示されてしまいます。これは、overlayweaverをCVSからチェックアウトしたときに「.projectファイル」を変更していないため、実質的に「overlayweaverというフォルダを探してしまっていたから」です。

一度「overlayweaverという名前でチェックアウトしてからeclipse上で名前を変えておけば問題が発生しなかったかもしれませんし、他にプロジェクトがなければ大丈夫だと思われます。というわけでこのエラーが出た場合は一旦ダイアログを閉じ、eclipseも閉じてから、「.project」ファイルを次のように編集します

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<projectDescription>
	<name>(自分で設定したプロジェクトの名前)</name>
	<comment></comment>
	<projects>
	</projects>
	<buildSpec>
		<buildCommand>
			<name>org.eclipse.jdt.core.javabuilder</name>
			<arguments>
			</arguments>
		</buildCommand>
	</buildSpec>
	<natures>
		<nature>org.eclipse.jdt.core.javanature</nature>
	</natures>
</projectDescription>

今回の変更点は3行目のみ。

初回のコミットをする

初回は、何もaddせずにコミットするのがおすすめです(初回にコミットしてしまうと、後から歴史改変したりできないようなので)。

しかし、完全になにも追加しないとコミットできないので、例えばプロジェクトのルートディレクトリに「.gitignore」という名前で空のファイルを作成し、「Git Repositoriesビュー」の「Working Directory>(プロジェクト名)>.gitignore」を右クリックからAdd To Indexしておきます。

コミットするためには、プロジェクトを右クリックして、「Team>Commit」をクリックします。すると、初回はどんなユーザ名とメールアドレスでコミットするかを聞かれるので、適宜設定してください。

自分の場合は「Git Configuration」から設定画面に飛び、「Repository Settings」タブでRepositoryを選択して、「New Entry...」から「key: user.name」と「key: user.email」を設定しました。設定後、前の画面に戻って「Cancel」をクリックすると、その設定が反映された状態で「Commit Changes to Git Repository」という画面に飛びます。そして、コミットメッセージを入力しつつ、なにもコミット対象に選択せずに「Commit」をタップします。

あとは自由にコミットを

あとは自由に「Add To Index」や「Commit」を行い、必要なコードをレポジトリに保存してください。

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