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昨年の2月頃、新しく組んだPCで発生した問題と、その解決策についてメモします。
書きかけ状態で放置していたものを発掘したものです。
目次
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パーツ一覧
最終的に問題に関連していそうだった重要なパーツを紹介します。
マザーボード:P9X79 Deluxe
マザーボードは自作での最重要パーツですね。オンボード機能用のドライバが問題を抱えていたりすることのも多かったり、マザーボードを頼りに原因を検索することも多いです。
今回のP9X79 Deluxeは、Sandy Bridge-Eアーキテクチャをベースに、ASUSがメモリスロットを8スロットに増やし、64GBまでのメモリを実装できるようにしたマザーボードです。CPUソケットはLGA 2011で、CPUを押さえつけるレバーが2本ある珍しいソケットです。
CPU:Intel Corei7 3930K
LGA 2011ソケットで性能の割に価格が手ごろで人気の高い3930Kです。定格3.20GHz扱いですが、ターボ時、というか割と常時3.81GHz程度で動作しています。オーバークロック耐性の高い代物です。
G.Skill F3-12800CL9Q2-32GBZL
32GB-KITですが、4GBx8枚というのがポイントで、8枚差しは問題が発生しやすいのが特徴です。8GBx4枚ではなく、あえて4GBx8枚を選択したわけですが、値段や納期との相談でした。トラブル万歳。
ちなみにG.Skillのメモリセットは相性をかなりしっかりチェックしているらしく、オーバークロック目的でも人気があります。というか、今回Sandy Bridge-E用で64GB-KITまで提供しているようなマザーボードとの相性確認済みメモリという時点で、選択肢はかなり少なくなります。
グラフィックボード:ASUSTeK EAH6950 DCII/2DI4S/2GD5(HD 6950/810MHz/GDDR5 2GB)
お手頃価格で手に入る、3スロット占有の、DisplayPortを5つ、DVIを2つ備えた大きめのグラフィックボードです。極端な仕様で、これもいかにもトラブルを起こしてくれそうです。
HD 6950の810MHzと、ちょっとだけOverclockしてあり、GDDR5の2GBメモリで、高解像度クアッドモニタとはいえ十分です。
Direct3D 10 on Direct 3D 9 Video Card Resolution Limitationに書かれている最大解像度問題(Aeroが使うDirect3D 10をDirect3D 9上で動かす(D3D10on9)と、単一モニタの解像度上限が4096x4096になるという問題)が気になりましたが、AMD Eyefinity(複数モニタを繋げて、一つのモニタのように扱う仕組み)を使う予定はないですし、使ったとしても2560x1600x4 < 4096x4096なので、全然関係ありませんでした。
モニタ:DELL U3011 4台
キャリブレーション済みの30インチモニタであるU3011です。左右の色温度差がちょっと気になるのですが、人気があります。最大解像度が2560x1600であり、シングルリンクDVIでは表示しきれないため、最大解像度で利用するためにはデュアルリンクDVIまたはDisplayPortが必要です。
OSインストール
インストールしたOSはWindows 7 64bit Ultimateであり、インストールにはモニタ2台(Display Port接続)を利用しました。
各種ドライバインストール
未適用サービスパックは無いので、まずはマザーボード用のドライバインストールとなります。
インストールしたのはこちら。
- インテルチップセットドライバ:9.2.3.1020
- Intel Rapid Storage Technology enterprise Driver Software:3.0.0.1112
- Intel LAN ドライバ:16.5.0.0
- Realtek High Definition Audio Driver:6.0.1.6446
インストールしなかったのはこちら
- Management Engine Interface:7.1.21.1124
- Asmedia SATA Controllerドライバ:1.2.2.0
- Realtek LAN ドライバ:7.46.610.2011
Intel Rapid Storage Technology enterprise Driver Softwareは3.0.0.2003に、インテルチップセットデバイスソフトウェア(INFアップデート・ユーティリティー)は9.3.0.1019(infinst_autol.exe)にすぐさまアップデートしています。
グラフィックドライバ
一番問題が発生しそうなドライバです。グラフィックチップがAMD製Radeonなので、Catalyst Control Centerとディスプレイドライバのセットをインストールします。ちょっと前まではばらばらでしたが、いつの間にやらセットになっています。
AMD公式最新ドライバ
付属ディスクにあった「ATI Display Driver 8.801WHQL」ではなく、まずはAMDにあるCCC+ddの最新版「12-1_vista_win7_64_dd_ccc.exe(8.930.0.0)」をインストールしました。
無事インストールが終わり、Display Portx4でモニタをつなぐと、ディスプレイドライバが応答停止してしまい、
ディスプレイドライバーの応答停止と回復
ディスプレイドライバーAMD driverが応答を停止しましたが、正常に回復しました。
というお決まりのメッセージが。Windows Vista以降、これのおかげでブルースクリーンになることがだいぶ減ったわけですが、それでもグラフィックドライバはやはり問題が発生しやすいポイントです。
さらにこのメッセージはたまに出るのではなく、ウィンドウを複数開いたり、素早くウィンドウを動かしたりするとすぐにディスプレイドライバが停止して表示されます。また、そもそも4モニタさしても1モニタが表示されなかったり、挿す順番を変えてなぜか4モニタ表示できる状態に改善できたとしても、非常に不安定で、Aeroグラスが効かないという問題もありました。
ひと言で言えば、実用に耐えません。これは一大事でした。
これについては「30インチモニタ4枚を1枚のグラボ上で安定動作させるまでのメモ」にて解決しました。
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