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急に「LINEを使って稼ぐノウハウ」が目に付くようになったので、少し思ったことを書きます。
目次
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Twitter上に「LINEを使って稼ぐ」の情報が急に出現
Yahoo!のリアルタイム解析を「LINE ノウハウ」で検索してみると、11月3日前後、急激にTweetが増えていることが分かりました。
具体的には、次のようなTweetです。
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— みっちゃん&相互フォローしましょう (@1120cocochan) November 4, 2013
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— 無料オファー最新@相互フォロー (@freeinfo55) November 4, 2013
今現在もTweetは増え続けています。
LINE公式に問い合わせる人も
増加と時を同じくして、これらのリンク先である、LINEの裏側ノウハウに関するページについて、問い合わせている人もいます。
@naver_line 公式ではリンク先のようなLINEを媒介にした詐欺まがいな情報商材に関してはノータッチなのでしょうか? http://t.co/f1k3UeSnrN
— よこいち (@yokoichi777) November 4, 2013
@NAVER_LINE これはLINEの公式のサイトでしょうか? 返信お待ちしています。 pic.twitter.com/hqlGQBbfOZ
— No7.舂无 㫪春(しょむ はるばる) (@HopperAKUA) November 4, 2013
※「LINE」という言葉が入っている怪しいページについて、「LINE公式ですか?」と聞く人が多いです。
「LINE 情報商材」でGoogle検索してみると
試しに「LINE 情報商材」でGoogle検索して、ひとつのブログを開いて、無料動画というリンクから飛んでみると、先ほど紹介したTweetが紹介しているページと同じものへリンクされていました。
リストを集める?
そこで紹介されている「成功例」を見てみると、直接月収300万儲ける方法、というより、リストを集める方法、という話のようです。ここで言うリストとは見込み顧客のことらしく、この場合は顧客リストとしてLINEアカウントリストを作ることを表しているようです。顧客リストは大切です。
ただ、LINEのアカウントを集めること自体はかなり簡単です。
普及具合や歴史を抜きにして、単純に根本的な仕組みだけを考えれば、メールアドレスを集めるより簡単です。なぜなら、メールアドレスのような推測が容易でない識別子を入手せずとも、LINEアカウントに到達することが可能だからです。
電話番号をランダムに作って電話帳連携すれば良い
その方法は、アプリを使って電話帳にランダムに作った電話番号を大量に登録し、電話帳連携をするだけです。LINEのよほど特別な対策がない限り、その電話番号をLINEに登録しているユーザーのアカウントを友だち登録することができます(もちろん、この方法だけではないことに注意してください)。これで、アカウントへの連絡方法を確立してしまえば、LINEからサクラサイトへ誘導するようなスパムメッセージを送信することがすぐ可能になります。
また、例えそのアカウントが停止されたとしても、そのリストは標準機能でコピー可能であり(内部のデータベースを利用すればより機械的にコピーすることも可能だったはず)、このリストの直接的な売買も考えられます。
予防法の例
というわけなので、このようなリストに載らないためには、最低限まずLINEの「その他>設定>友だち」から、「友だちへの追加を許可」を「オフ」にすることが大切です。
また、実際にスパムがひどくなった・すでにスパムがひどくなってしまっている場合にはいたちごっこになってしまうため、アカウントを作り直す(よく「出戻り」と言われる)しかありません。メールアドレスに対するスパムの場合、メールアドレスを変更して対処します。これは、メールアドレスを識別子として送信してくるからです。それに対してLINEは、一度友達になってしまえば、アカウントそのものが送信宛先を表す識別子となるため、変更すべきは「LINEアカウント」になります。
スパムフィルタの必要性
しかし、LINEアカウントの作り直しは現在の仕様では、かなりハードルが高く、スパムを受け取り続けてもアカウントは作り直さないという人がかなりいると思われます。
ここでもう一度メールアドレスのことを考えてみると、携帯のメールアドレスは気軽に変更する文化があるものの、その他のメールアドレスの変更は、「スパムフィルタ」の活躍によって、ずいぶん回避されていると思います。例えスパムが送信されてこようと、スパムフィルタが排除してくれるおかげで、迷惑が随分減るからです(※最近必要なメールまでスパムフォルダに分類してしまうGmailに困っている)。
LINEにも、このようなスパムフィルタが導入されれば良いと思うのですが、スパムフィルタではない似たような迷惑"トーク"を除去する手段が最近のアップデートにより提供されました、それが「メッセージ受信拒否」という設定です。
LINEのスパム対策設定:「メッセージ受信拒否」
この「メッセージ受信拒否」は、LINEを開いて「その他>設定>プライバシー管理>メッセージ受信拒否」で「オン」にすることで有効になります。そこに「ONにすると友だち以外からのメッセージの受信を拒否します」と書かれているように、この設定をONにすると、友だち以外のアカウントからのメッセージの受信を拒否(届かなくなる)することができます。
友だちは、自分で設定するもので、無理矢理設定されてしまうものではありません。そして、今回問題にしたスパムメッセージも、このような「友だちではないアカウント」から送信されてくるものです。ですから、この設定を利用することで、業者からのLINEスパムメッセージを一括で届かなくすることが可能です。もちろん、まだ友だちになっていない人からの、本当の知り合いからのメッセージも届かなくなってしまいますが、本人確認もかねて、他の連絡手段でIDやURLを交換することが望ましく、この設定が問題になることは本質的にはありません(実運用上はこのような仕組みを理解していない人が大多数のため、問題になり得る)。
今後もスパム対策を強化しそうなLINE
スパム対策が強力すぎて巻き添えを食う(巻き添えにする運営が悪いとみるか、規約違反・スパムまがいの行為を悪いとみるか、に注意)例もあるように、業者が急増している現在の状況をどうにかすべく、今後もLINEのスパム対策は強化されていきそうです。たしかにスパム業者とはいたちごっこでしょうが、仕組みがかなりクローズドであり、仕様をLINE運営の判断でなんとでもできるので、だいぶLINE運営のほうが優位ではあると思います。
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