LINEの仕組み from did2memo.net

LINEの仕組みや使い方などについて詳しく解説します

「チャット分析 for LINEのトーク履歴送信が怪しい」の声と「IGNISインターンのすごさ」

LINE (1601) チャット分析forLINE (2)

現在、「チャット分析 for LINE」というアプリがAppStoreランキングを急上昇しています。まだ大きな話題にはなっていないこのアプリですが、ユーザーからは「トーク履歴を悪用されるんじゃないか」「個人情報は大丈夫なのか」という声が上がっています。開発者名は個人なのですが、実はこのアプリ、「AppStoreの1位」を目標に掲げる「株式会社IGNISのサマーインターン」で作成されたアプリでした。現在3位まで来ています。

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トーク履歴分析の仕組み

iPhone向けアプリ「チャット分析forLINE」は、LINEのトーク履歴をメールで送信する機能を利用して、トーク履歴を読み込みます

ユーザーがLINEを操作して、履歴送信画面で送信に使うアプリとして「チャット分析forLINE」を選んでもらう、という方法です。

あとは、アプリがそのトークの内容を分析して、相性を判断してくれます。

不具合について:「チャット分析 for LINE」が「使えない・落ちる・はかるボタンが出てこない」不具合の原因と対策 | LINEの仕組み

不安の声

このアプリ、その新しさや分析結果から、とても評判が良いようなのですが、アプリにトーク履歴を送信するという"形式"であるため、トーク履歴が悪用されるのではないかという解釈での不安の声もあがっています(実際は「LINEのトーク履歴をメール"送信"機能」を使っているだけで、「読み込み」のほうが近い)

「怖い」「危険」と思うのは、もっともだと思います。

作者の言葉

これに対して、アプリの作者は次のように反論しています。

この反論内容と、実際のアプリの挙動については今回あまり扱わないことにします。インターンのほうが気になったので

追加:

トーク履歴がお金にならないという主張についても扱いません。

利用規約が見当たらない(追加)

お金にならないと聞いてふと思ったのですが、サポートのウェブサイトおよび、アプリ初回起動時、アプリ内、どこにも利用規約が見当たりません(2014年7月25日時点)。利用するかどうかの参考にしてください。

もし、利用規約が見てもらいやすいところに配置されていない場合、特に本当に利用規約がない場合、ユーザーに提供してもらうトーク履歴の取り扱いについて、関心が低いことが想像でき、アプリを利用しない理由になり得ると思います。

IGNISのサマーインターンで作成されたアプリ

さて、実はこのチャット分析forLINEは、開発者名が個人名なので気が付きにくいことですが、(今月16日に東証マザーズに新規上場したばかりの)株式会社イグニスのサマーインターン(IGNIS SUMMER JOB 2013)で作成されたアプリです。

参考:「妄想電話」のイグニス初値、公開比4.4倍に-スマホアプリ - Bloomberg

というわけで、サマーインターンとはいえ、万が一トーク履歴を不正に利用しているようなことが判明でもしたら、大変なことになると想像できます。

不審なアプリかどうかを見分けるために、開発者名を見て、個人名だと怪しいかな、会社なら比較的信頼できるかな、と考える人も多いと思います。そういう意味で、チャット分析forLINEの場合は、あくまで心象としてですが、後ろに上場企業があるんだ、という部分を"加味"しても良さそうです。

それにしてもIGNISインターンすごい

現在、この「チャット分析forLINE」は、無料アプリ総合3位です(7/24 14:50現在)。

実は、なんとIGNISのサマーインターン(2013)では、「学生に本物の成功体験を与える」をテーマに掲げ、「App StoreのNo.1」が目標にされていました。

今年のインターンページ:本気でアプリストア1位を目指す夏、今年も再び | 株式会社イグニス IGNIS LTD.

そして現在、本当にそのAppStoreランキング1位を達成しつつあります。この時点ですごい!と思います。

このアプリのアイディアは、プログラミング経験のない学生の持ち込みで、それをプロデューサーやデザイナーなどなどがサポートする形で最終的にここまで来ているようで、イグニスのインターンの凄さと、イグニスのランキング上位にアプリを持っていく力を感じました

この辺りの、アプリのアイディア発生から、イグニス側のサポート内容などは、イグニスのページからもリンクされている「未経験の文系大学生がApp Store1位を目指してアプリを作っていくブログ」に書かれています。飛ばし飛ばし&序盤から途中までを読んでみた範囲ですが、イグニスインターンとイグニスのすごさ・強みが読み取れるかと思います。

インターンの目標設定からイグニスの「自信」を感じましたが、それを実際に達成しつつある、というのがまたすごいところです。

※ちなみに、イグニスの有名なアプリには「どこでもミラー」「妄想電話」「サクサク for iPhone」「神姫覚醒メルティメイデン」、最近ランキングで見かけた気がする「リバーシ Lv100 by だーぱん」「クロスワード Lv100 by だーぱん」「ネズミだくだく 〜マウス繁殖セット〜」などがあります。

おまけ1:類似アプリが今後出そう

インターン発のこの「チャット分析forLINE」ですが、同じようにトーク履歴から相性分析をするようなアプリが、今後続々と現れるんじゃないか、と思いました。大きな会社からも。

おまけ2:ランキング急上昇のタイミング

ブルームバーグの記事を見てみると、

昨年からは、学生に成功体験を与えるというテーマを掲げ、プログラムに参加した学生が企画・開発を行ったアプリでApp Storeの1位を目指すというサマーインターンシップ・プログラムも実施している。 引用元

と、先週マザーズに上場したばかりのイグニスの初値の記事で、突然インターンのことが1段落書かれています。

これを見てふと、この上場直後のAppStoreランキング急上昇は、どこかに関係あるのかな、と思いました(インターンは2013年ですが、リリース日は2014年6月12日なので、ずーっとランキング外だったものが突如、というほどではないので、たまたま感強めですが)。

本当に1位になったら、IGNISのニュースリリースに出たりして

おまけ3:アプリレビューに絶賛が多い

このアプリのレビューを見てみると、シンプルな絶賛の多さが目立ちます(注意:下のキャプチャはシンプルな絶賛が並んでいる部分を選んで、ところどころ飛ばしています。それだけじゃないよ、という意味。アプリページからレビューを見られます。)。

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とても人気があって、AppStore1位も近そうです。

今まで同じ発想のアプリがなかったのがとても不思議なくらいです。

コメント(1)

  1. 柳沼
    2014年7月25日(金) 04:26

    はじめまして。
    LINEの将来についてお尋ねしたいことがあります。

    私はLINEはSMS(ショート・メッセージ・サービス)の代わりにユーザーに使われていると思います。

    現在、スマホは音声通話とSMSは3G回線です。
    一方、LINEは音声通話もSMSもLTE回線です。
    そして、スマホの場合は通信料がかかりますが、LINEはパケット代のみです。
    こうした理由でLINEが使われているように私は思います。

    しかし、将来Volte(ボルテ)が普及したら、スマホは音声通話もSMSもLTE回線になり、LINEと同じ方式になります。

    そして、Volte(ボルテ)が普及したら、スマホの音声通話とSMSは定額制になると思います。

    そうなった場合、LINEを利用する理由は消滅するように思うのですが、どうなのでしょうか?

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