情報科学屋さんを目指す人のメモ

方法・手順・解説を書き残すブログ。私と同じことを繰り返さずに済むように。

東京外国語大学の学園祭から料理店がなくなるって本当?とその結果(明日から外語祭だよ!!!)

外語祭 (2) 学園祭 (3) 東京外国語大学 (1)

外語祭の料理店が食中毒でなくなりそう、という話を最近耳にしたのですが、全然詳しくは調べていませんでした。いざ直前になったのでどうなったのかな、と思って調べてみたので、その内容を、ここにまとめておきます。とうとう、外語祭開催前日となりましたが、前日になって、大学から重要な事の書かれた新しい文章も公開されていたので、そちらも含めておきました。

※今年の外語祭は、11/19(木)~23(月・祝)の5日間開催です。

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東京外大の学園祭、料理提供ピンチ 保健所が「ダメ」 衛生規定満たさず(日本経済新聞 7/7)

きっかけ的な報道が、日本経済新聞の「東京外大の学園祭、料理提供ピンチ 保健所が「ダメ」 衛生規定満たさず」という記事です。

例年販売されている世界各地の料理の多くが、今年は保健所の指導で提供できない可能性があることが7日、大学などへの取材で分かった。

この一文のインパクトが大きいです。

外語祭が大好きな自分からすれば、ドキッとせざるを得ない文章です。

ただ、今さら保健所の指導って何ごと???と思ってしまいます。まさか、外語祭に限って、ね、です。

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食中毒?な事件があった

どうやら昨年、食中毒と疑われる下痢・腹痛が発生していたようで、それがそもそものきっかけのようでした。

昨年、当時2歳の幼児と母親がカレーを食べた後、下痢や腹痛を訴えた。原因は特定できず、大学側は「食中毒ではない」と判断した。

料理の一部について、保健所への届け出がなかった

そして、この次が最悪で、料理の一部は保健所に事前の届け出がなかった、とのこと。

料理の一部は同保健所に事前の届け出がなかったことが発覚。

どうして届け出がなかったのか、誰の落ち度なのか、というあたりは不明ですが、こう書かれてしまうと、だいぶマズそうな気がします。

約7割は提供できる食品を定めた規定を満たさない

↑そして、改めて提出した結果、提供できる食品を定めた規定を満たさなかった、と。

7割却下、ということは…?

さて、ここで深読みをしすぎずに読めば、今まで、「提供できる食品を定めた規定を満たす」料理は、全体の3割しかなかったと解釈できます。

つまり、本来なら保健所の許可が出ないはずの料理が、全体の7割を占めていた、ずばり言ってしまえば、ほとんど保健所に提出していなかったということになります。

このような書き方が直接されているわけではありませんが、普通に読めば、そうなります。

ほとんど保健所に届け出ていなかったのか?

「一部は事前の届け出がなかった」どころか、これでは「ほとんど届け出ていなかった」状態です。

大学側の見解

この新聞報道を受けて、さっそく翌日には、大学および実行委員側が、次の記事を公開しています。

昨年まで一部メニューについて保健所への届け出を怠っていたのは事実であり、これについては真摯に反省し、善処していく所存です。

先ほどの話を思えば、「一部」がどれくらいだったのか、気になります。

外語祭実行委員会を中心に、食材や調理法を工夫したメニューを作成し、保健所との協議を続けている

とのことなので、対策は、調理法の「工夫」のようです。

したがって、残念ながらか歓迎すべきか、外語祭好きからすれば迷うところですが、レシピにたいして、保健所の要請に対応する為の変更が行われる、ということになります。ぐぬぬ。

今までの外語祭とは違ったことになってしまうように読めます。

ここまでが、大学からのメッセージで、以下、外語祭実行委員会からのメッセージには、こんな文章があります。

料理店に関しましては、昨年冬より現在に至るまで、外語祭実行委員会・大学・保健所で幾度も協議を重ねて参りました。今現在も、出来る限り例年通り楽しんでいただけるよう、方策を模索しているところです。

これが7月8日なので、そこから現在に至るまでの4ヶ月、どうなったのかわかりませんが、その結果は、明日からの外語祭当日に行ってみれば、(分かる人には)分かるはずです

「ほぼ変わりなく」提供

と、思っていたら、東京外国語大学の公式サイトに、「明日11月19日から第93回外語祭を開催します」という、新しい記事が掲載されていました。

そこには、こんな言葉が。

今年7月に新聞各紙でなされた本学園祭の料理店に関しましては、保健所などの指導を受けながら、調理設備の充実や食材や調理法を変えるなどの検討を重ねてきました。今年も、例年とほぼ変わりなく、世界の料理131品を料理店において 出展できる運びとなりました

「えええ」な感じであり、「当然なのかも」とも思うのですが、例年とほぼ変わりない131品が販売されるようです

復活した大量のレシピ

約150のレシピを提出したという先ほどの新聞記事の数字と、今の131品が販売される、という2つの数字を照らし合わせれば、およそ20のメニューは「却下」のまま、どうにもならなかったのだと思われます。

もともと7割=約105品がダメと言われたわけですから、指摘された105品のうち、20しか却下されなかった、と読めば、およそ8割をどうにかして復活させた計算になります

だいぶ頑張った感があります。

変更済みレシピが過半数?

ただその一方で、今まで通りのメニューのままでOKだったのが、3割=約45品しか存在しない、とも読めます。

すると、全体(131品)のうちの45品ですから、オリジナルレシピが全体を占める割合は約34%で、全体の64%は惜しくも今までのメニューではない、保健所に合わせたレシピになってしまった(いや、当然こうあるべきなのだけれど)、ということになります。

外語祭好きとしては残念な事ですが、受け入れるしかありませんし、本来有るべき状態になっただけ、といえばそうなので、あまり残念がるべきではありません。実際に、腹痛に会われた方々は気の毒に思います。かなり楽しみに食べに来たはずですし(外語祭ってそういう場所)。

もしかして、そんなに変わってない?

ただ、メニューの変更の程度については、「ほぼ変わりなく」の意味を良い方向(数字の減少幅ではなくメニューの話と解釈する)に取れば、メニュー自体もあまり変化がなく楽しめるのではないかな、と期待しています。

ひとこと

とりあえず行ってみよう、10年目の外語祭(今年行けば、10年連続10年目のハズ)

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おまけ

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